マインドマップマイホーム購入術(構造編)
こんにちは。
公認マインドマップインストラクターの近藤です。
NHKの『塔博士 内藤多仲 鉄塔三塔物語』をご覧になりましたか。
その番組は建築設計に携わっていた私としては興味深い内容でした。
かの内藤氏が耐震構造の先駆者だったとは寡聞に知りませんでした。
知らなかったことは不勉強甚だしい限りですが、耐震構造とは地震に強い建物の骨組みのことです。内藤氏が先駆者として証明されたのが、関東大震災です。彼が設計を手がけた建物は、周りにあった流行の先端をおった建物がほとんど倒壊したにもかかわらず、あの震災にびくともしなかったのです。
そこに地震に強い構造を考えることの重要性が見て取れます。
その重要性はマイホーム購入に際して視野に入れておくべきでしょう。
神戸・淡路大震災のときも耐震構造の善し悪しが建物の存続を決めました。
公共建築や商業建築にも耐震構造の差が歴然と現れましたが、
当然それは一般の住宅にも現れていました。
一般の住宅で倒壊したか否かの差はやはり構造、骨組みが決めています。
では構造とは具体的に何か少しご説明しましょう。
屋根、壁、床、梁、柱、基礎が建築物の構造、骨組みです。
屋根や壁、床はもちろん表面の見える部分ではなくその下地の骨組みです。
最初にその上部に乗るものの荷重を受ける構造体です。
梁は、デザインとして見せるのでない限り、一般的な住戸の場合には天井裏にあり見えない上部の床や屋根を支える柱の間に渡る水平方向の主要な骨組みです。屋根や床から伝わってきた荷重や曲げ、振動などの構造的な力を受ける構造体です。
柱は、和風建築の場合は真壁構造なら面に見えますが、大壁構造なら壁に隠れて見えない骨組みです。梁から伝わってくる荷重や振動など構造的な力を最終的に受ける垂直方向に配置する構造体です。
基礎は、これまたほとんど人目につきませんが、まさに縁の下の力持ちとして柱から伝わってきた荷重を最終的に受けます。基礎を支える地盤に流していくことをしますが、要はそうして建物全体を支えているのです。基礎は結局のところ地盤によって支えられていますので、マイホーム購入術として敷地のなかでも地盤調査が大事だと申し上げたのです。
どのような構造が甚大な被害をもたらす地震に強いのでしょうか。
テレビコマーシャルには多様な様々な耐震構造が紹介されていますが、その例をあげながらポイントをお伝えしましょう。
まずは、耐震壁構造です。耐震壁は先にあげた内藤博士が提唱した地震力に抗するための耐震構造です。柱と壁に囲まれた部分に所定の厚さの壁を設置します。その部分は地震力に対して抜群の強度を発揮します。この方式は建築物の規模に関係なく有効なために耐震構造の常識として登録されています。
耐震壁を作るために一般住宅は、柱と梁に囲まれた部分に斜材(筋違)を入れる。または斜材そのものが振動を吸収し処理するような仕組みもあります。その部分は耐震の機能を果たすために開口部を設けることは一般的にしません。耐震壁が機能するには計算で決まった一定量が不可欠で、注文建築だからといってやたらと壁を少なくするのは不利です。
また建て売りを買う場合は耐震壁になる部分が、平面的にも断面的にバランス良く配置されているかが大事です。平面的とは偏って耐震壁があると有効に機能しません。断面的とは上下階で耐震壁が一致していないもの有効になりません。簡単にいうと平面では東西南北の各方向に同じく量の壁があり、上下で一致しているのが理想的です。
次は、免震構造です。地震の震動そのものが建築構造物に入らないようにする仕組みです。大型のボールベアリングや鉄板と硬質ゴムの積層材で構成されたていて、建物本体と基礎の間に置かれます。建物がローラースケートを履いているようなもので、地震で急速に地盤が動いても上部はほとんど影響を受けません。ただし、免震装置の分だけ割高になります。
ただし建物が地盤面から浮いた状態ですから、あまり地震の影響を受けないのは当然ですが、建物に出入りする配管類は地盤と建物の間に渡りますから、地震の影響を受けます。その影響を逃がすように配管類も免震構造的な配慮が不可欠です。配管類の工費はもちろん割高になります。
耐震構造でも免震構造でも最後に建物を支えるのは基礎です。基礎の造り方で耐震力は異なります。一般住宅では布基礎とベタ基礎があります。
布基礎は逆T字型の基礎を外壁や内壁の下部に設置していく方式です。次にあげるベタ基礎より地盤面が堅い場合に用います。ベタ基礎は建物の平面形状のままに盤上の基礎を作り外壁や内壁が来るところに基礎の立ち上がりを作ります。布基礎に比べて軟弱な地盤に用いられる方式です。同じ地盤ならば水平面で耐震壁的に機能するベタ基礎が地震力に対しては有利です。
最後に地盤です。マインドマップマイホーム購入術(敷地編その2)に付け加えをしておきます。地盤は大きく分けて三種類あります。表層地盤、沖積層、洪積層です。
表層地盤は、地表から数十メートルまでの地盤です。その下の地盤と比べ、はるかに軟らかい。たとえば関東では関東ローム層という赤土の部分で、富士山の火山灰が堆積したもの。地域により○○ローム層という名がついています。
沖積層は軟弱地盤の代名詞です。沖積層が厚く分布された地域は地震に弱く危険です。東京や大阪などの大都市にはこの沖積層が広く分布しています。地下水面が高い地盤では液状化を起こしやすい地盤です。中高層マンションなど大型の建物を建てるときには、その下の支持地盤まで基礎杭をのばして、基礎杭に建物の荷重を支持させます。
表層地盤や沖積層に一般住宅を建てるとき、地盤の強さを調査し、その強さが不足ならば地盤を一定の深さまで改良するか、簡易的な杭基礎を敷設します。その根拠として地盤調査は大切なのです。
洪積層は太古の地層で堅固です。おもに岩盤や砂れきで構成され、建物の基礎を支持する良好な地盤です。ただし敷地編その2で述べたように固い地盤の上に造成した敷地は地震力の伝搬が複雑になるために不利になります。洪積層が役に立つのは直接に基礎をおけるときです。
さて今回は長くなりましたが、耐震構造、免震構造、基礎構造、地盤のことをマインドマップで整理してみて下さい。マインドマップにまとめられた情報はマイホーム購入術の一部として多いに役に立ちますよ。
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