マインドマップマイホーム購入術(構造編その3)

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こんにちは。

公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

昨年は一年を表す字が世相を見事に表した「偽」でした。

食品とならび構造について「偽装」の言葉がしばらく喧伝されました。

具体的には元建築士の違法行為として「耐震偽装」が世に知れ渡ったわけです。

 

耐震偽装とは建築基準法で定められた構造計算の過程において、

所定の数値をごまかし構造強度がさも適確であるかのように偽り装うことです。

あの元建築士は構造計算の専門家としてそれをやっていたわけですから、

一般の方が見抜けるようなものではないのである意味、悪質と断罪されるのです。

 

さて今回のテーマも構造です。

今回のトピックをあげておきましょう。

・構造体の主な種類とその特徴

・やってはいけない構造体のいじめ方

・マイホーム購入術から見たマンションの選び方(構造編)

 

以上3つについて述べていきます。マンションや注文設計から始まるマイホームを購入するとき、構造のどこに目をつけ何をしたら、地震にも安心で快適なマイホームが手にはいるかが分かるようになります。

 

まず構造について大事なことは、ズバリ無理をしないことです。

無理とは、以前にお伝えしたようにデザイン優先で構造体に負担を掛けることです。復習として例をあげると、見栄え優先で建物の角にある柱を壁と切り離した独立柱として見せたり、大きな開口部を水平や垂直の方向で不規則に設けたり、壁があると邪魔だからと計算ぎりぎりまで減らすことです。

 

そう申し上げるのには背景があります。建築設計に現場に私はデザイナーとして20年以上いましたが、ときおり構造的な無理を構造設計の担当者にお願いしたことがあります。その度に言われた言葉が先の「無理をしない」ことでした。

 

なぜ構造設計の専門家たちは繰り返し「無理をしない」と言ったか。

もちろん、無理をしたからと言って建物が壊れることはありません。

しかし、無理をすると大型の地震が来たときはそこから建物が傷むのです。

 

無理をしたところに、地震で発生した力が集中するからです。そして、建物が傷むとは柱や梁に歪みがはいり、極端な場合は一部分が破損し、その痛みが激しい場合は建物全体が安全性を確保するために使用できなくなるのです。

 

また、構造的に無理をすることは、通常の建物使用でも振動や揺れなど不快な結果をもたらします。上階で人が少し飛び跳ねするだけで建物が振動する、近くを車が通るだけで建物が気になるくらい揺れる等です。あるいは風が強く吹くと建物全体が揺れてぎしぎしと音を立てることになります。

 

以上のような警句を構造設計の専門家たちに繰り返し言われました。それが「構造的に無理はしない」と申し上げた背景です。

 

さてトピックについて順にお伝えしましょう。

最初は、構造体の主な種類とその特徴からです。その種類は色々ありますが、住宅・マイホームに関わる代表的なものだけをあげていきます。分け方は構造体の材料とその工法によって分けていきます。

 

分け方ですが、構造体の材料で木造と非木造の大枝は別れます。

 

木造は工法で軸組(在来)工法とプレカット工法の2つの中枝に分かれます。和風建築の代表的な構造と材料です。木造がもつ自然の風合いが私たちを魅了してやみません。もちろん木造だからと言って他の構造材に劣ることは決してなく、そのことは伝統的な神社仏閣が長年の地震や風害に耐えたことから明白です。

 

プレカット工法とは建設現場で大工さんたちが梁や柱の結合部分を工作していた行程を工場で前もって加工(プレカット)する方法です。現場では組み立てるだけになりますから、工作機械の発達にともない工期を短縮するために採用されている工法です。

 

非木造は材料で鉄骨(S)造、鉄筋コンクリート(RC)造、鉄骨鉄筋コンクリート(SRC)造の3つの中枝に別れます。S造はH型や箱型をした鋼鉄性の梁や柱を組み合わせて構造を作ります。RC造はまず鉄筋を組み立て、型枠で所定の構造の外形を囲み、その中にコンクリートを流し込んで固め作ります。SRC造はS造とRC像の組み合わせです。

 

鉄骨造は材質で軽量鉄骨と重量鉄骨と2つの小枝に分かれます。軽量や重量の区別は構造体に使う柱や梁の断面により決まります。建物が5階前後の中層や大規模の場合は考慮する外力や建物の自重が大きくなるために断面積が大きい重量鉄骨が構造体になります。構造体の大方を工場で製作できるために下に述べるRC造に比べて工期の短縮を図ることが可能です。

 

RC造は、工法によりラーメン構造、壁構造、コンクリートパネル構造とさらに3つの小枝に分かれます。ラーメン構造は主に柱と梁と床で主たる構造体を形成します。もちろん耐震壁がある方が有利です。自由度の高い構造体です。壁構造は柱の機能を果たす壁と床で構造を作ります。低層や中層の住宅やマンションに採用される構造です。

 

コンクリートパネル構造は壁構造の構造体を工場生産した鉄筋コンクリート製の版材で構成します。工期の短縮が望めます。その一方、構造体を工場生産するのでRC造のように現場での変更はできません。

 

以上が構造体の種類と特徴でした。

次はやってはいけない構造体のいじめ方です。

 

構造体ができて後に柱や梁を削ったり穴を空けたりは絶対にやってはいけません。構造体の大きさや建物の安全を確保するために計算でその縦横の大きさが決まっているからです。設備の配管を通すための穴を事前に設置するのを忘れて後で穴あけをする、設備の機材を天井裏に設置するために梁や梁など邪魔な部分を削る、それがやってはいけない構造体のいじめ方例です。

 

現場でなくても設計の段階で、柱の出っ張りが間取りに影響するからと減らしたり、梁の出っ張りが欲しいサッシュの高さに邪魔だからと梁の高さをいじめたり、それもやってはいけないことです。ある程度は減らすことも可能ですが、減らした分だけ鉄筋を増やす、鉄骨の断面を増やすといった無理をすることになります。計算から来る所定の断面は確保した方が建物全体はより強くなるからです。

 

最後に、マイホーム購入術から見たマンションの選び方を構造的な視点で述べましょう。マンションの場合、多くはRC造か高層ならSRC造になります。住み始めてよく問題になるのが、上階でこともが飛び跳ねてその振動が下階に伝わる、隣のピアノやオーディオの音が漏れ聞こえてくる、などの騒音です。騒音問題で刃傷沙汰になったことは昔のこととは言い切れません。

 

それを防ぐ要はやはり構造体です。要するに壁や床の厚さが十分にあれば騒音は伝わりにくくなります。騒音を考えると、隣の住戸との境壁の厚さが、20㎝以上は欲しいものです。また上下階のことを考えると床の厚さもやはり20㎝くらいが望ましいです。床や壁が厚いとそれだけ構造体にかかる工費が上がり割高の住まいになりますが、数十年そこに住むことを考えると安いものです。

 

安くて良い家、マンションはもちろん望ましいことですが、安くするために境壁や床版を薄くした建物は無理をしている可能性がありますから、避けるに越したことはありません。それを判断するには構造図を読めるといった専門的な知識が必要ですが、購入を検討する際に販売業者に騒音に対してどんな構造的配慮をしたかと質問することです。

 

今回は3つのポイントをお伝えしましたが、是非マインドマップでまとめて見ませんか。まとめたマインドマップがマイホーム購入術としてあなたをサポートしてくれます。

 

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