マインドマップ試験勉強術(継続編その3)

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こんにちは。
トニー・ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

まず、前回を振り返りましょう。
そのために、前回の文末を再録します。

 

記録を元に刺激の正体が、見る、聴く、触れるのどれか特定できます。
特定できたら、見ない、聴かない、触れない、ように対策が取る訳です。
次回もまたアンカリングの観点から特定できたものの対応策を広げていきます。

 

以上から、今回もアンカリングの観点から「勉強の邪魔」対策を考えます。
対策を取ることで、勉強に必要不可欠な時間を確保していきます。

 

前回は、TVを題材に物からの邪魔をどう断ち切るかを考えました。
アンカリングの仕組みは強力でいったん始まると、抵抗できない。
だから、始まることを防ぐのが最良の防衛手段だったのです。

 

ですから、アンカリングが発生する元にできるだけ触れないようにする。
そのために、リモコンやTV本体を片づけてしてしまう訳でした。

 

さて、少し振り返って見ましたが、実行してみていかがでしたか。

 

確かに、物だったらそうやって自分なりに手を打つことができます。
しかし、人の場合は物みたいに片づける訳には行かない訳です。

 

人の場合というのは、勝手に電話やメールを寄越してくる人です。
勝手と言っても悪気はなく、お友達としてそうしているのです。
また、遊びや飲み会のお誘いをわざわざしてくる方たちです。
これまでのお付き合いから、物みたいには片づかない訳です。

 

例えば、長電話です。
「ちょっと、良い」の一言から始まります。
そして話が「ちょっと」からあれこれと広がります。

 

そろそろ切り上げようかなと思っていてもなかなか言い出せない。
まあ良いかにしていて、気づいてみたらすでに30分間も話していた。
携帯メールも同じような感じであなたの時間を盗んでいませんか。

 

相手があることですから、電話やメールを寄越してくるな、と言いづらい。
もし、一方的にそのような言葉を発しようものなら、怖い事になりそう。
だから、対策に困る訳です。

 

しばらく勉強に打ち込みたいから、と相手に相談したとしましょうか。
「急に根を詰めていると体に悪いよ」と友達は気にしてくれます。
「たまにはちょっと良いじゃない」とお誘いまでしてくれます。

 

勉強したいのに困ったものです。
本当に困ります。
とほほ。

 

実は、そうなるのには訳があります。
その訳とは、呼吸や体温、心拍数が一定に保たれる仕組みです。
その仕組みを恒常性維持と言いますが、これが心にも及びます。

 

恒常性維持から、人は変化を望みながら変化をおそれます。
分かりやすく言うと、今のままでいたいのが人間です。
自分自身に、そして人間関係に、恒常性が維持されます。

 

自分自身をケースに、みてみましょう。
例えば、何回も繰り返す禁酒や禁煙、ダイエットがあります。
ある時期までは続くのですが、ある時からまた元に戻ってしまいます。

 

タバコを吸う人はなぜタバコを吸うか、それはタバコを吸っていた。
太っている人はなぜ太っているか、それは太っていたからです。
つまり、以前の状態を維持しようとするのが恒常性維持です。

 

対人関係で恒常性維持はどうでしょうか。
例えば、禁煙をあなたが宣言すると、「がんばれよ」と励ますのは事実です。
ところが、そう言いつつあなにプーッと無意識に煙を噴きかけてきます。
意識では全く悪気がないのですが、無意識にそれをやってくれます。

 

あなたがタバコ仲間でなくなる、その変化を彼が無意識に避けるからです。
対人関係にもこうして恒常性維持が作用します。
グループも一定の状態を保つ、恒常性維持が働きます。

 

あなたとの関係を一定の状態を保とうと、無意識が働く訳です。
その働きは、電話やメール、どうでも良いような長話にも及びます。
こうして誘惑の輪、相手のある勉強の邪魔がなかなか切れません。

 

ところで冒頭でアンカリングの話をして途中で恒常性維持の話をしました。
「じゃあ恒常性維持とアンカリングはどんな関係があるの」とお考えですか。
おぉ、あなたは聡明な方なのでしょう、それはすばらしい質問です。

 

実は、アンカリングと恒常性維持は相互補完の関係にあるのです。
アンカリングは刺激と反応との関係が「維持」されている状態です。
そう、「一定」の図式が維持されているのです。
恒常性維持は一定の状態を保つ、維持するのです。
たから、恒常性維持とアンカリングは同じようなものです。

 

例えば、勉強の邪魔をする携帯メールを事例として見てみましょう。
携帯メールが入ると直ぐに返信をするのが当たり前だったあなたです。
当たり前では勉強の邪魔なので、勉強の後に返信をしようと、と思った。
ところが、ここで恒常性維持から「なんだか悪いな」と心が揺れます。
気がつくと当たり前をやってしまう訳です。

 

すると、「メールが着信 → 即メールを返信」の図式が強化されます。
つまり、その定型化した図式が維持され、恒常性維持が保持されます。
アンカリングは恒常性維持が保たれている状態とも言るのです。

 

さて、その仕組みは分かりましたから、どうやって対処するか。

 

まずはTVと同じで携帯電話の電源を切ってしまうのが良いです。
でも相手に悪いなと電源もなかなか切れない気持ちが湧いてくるのです。

 

でもご安心ください、打つ手はあるのです。
目の付け所は、これまで検討してきた恒常性維持とアンカリングです。
恒常性維持は変化に抗する仕組みで、ここを手がかりにできます。

 

変化しない状態が先にあると、先の状態が維持される。
それが恒常性維持です。
ならば、変化する状態が先にあると、どうでしょう。
変化する状態がある程度続くと、変化する状態が維持される訳です。

 

具体的に携帯メールで置き換えてみましょう。
メールが着信しても即メールを送信しない、としましょう。
最初は即メール返信をしないだけで、ほんの一息おいて返信します。

 

恒常性維持は大きな変化には大きく反応します。
でも小さな変化には小さく、あるいは全く反応しません。
だから、対処法として小さな変化から始めるとあまり抵抗がありません。

 

この仕組みを利用して、「着信即返信」の図式を少しずつ変えていけます。
さらに、一息おいて返信するを続けていくと、どうなるでしょうか。
メール着信は一息おいて返信する、それが恒常性維持されます。
くわえて、一息おいての時間を少しずつ延していきます。
すると「メール着信 → 即メール返信」の図式が壊れます。

 

「着信 → そのうち返信」が恒常性維持されて当たり前になります。
ついには、メール着信が即返信、といった勉強の邪魔から自由になれます。

 

このやり方を人の誘いにも使っていきます。
「飲みに行かない」の誘いに、以前は2つ返事でOKしていた。
そして、ついつい飲みに行って後悔していたあなただったとしましょう。

 

ならば、2つ返事を使用とする時に、一息おいて返事をする。
自動的に返事をする前に、「ちょっと後で」と即答を保留する。
結果的には飲み会に行くにしても、誘い即返事をする図式を少しだけ変える。

 

ここから少しずつ初めて、やがて勉強時間を確保するために断る。
急に全部断るとお友達にある恒常性維持が抵抗をします。
だから断るのも、5回に1回くらいから少しずつ始めれば良いのです。
そうすると、「あいつは誘いに乗らないよ」がやがて当たり前になります。
当たり前、つまり交友関係に恒常性維持としてセットされます。

 

そうなるのはどうでしょうか。
確かに、誘われなくなるのは寂しいかもしれません。
しかし、寂しがってつい誘いに乗ってしまってはいけないのです。
考えてみれば分かることです。
勉強の邪魔になる誘いを受けて試験に落ちるのはもっと寂しいからです。

 

長くなりましたが、相手がある勉強の邪魔も少しずつ手を打っていく。
少しずつの変化を続けていくとそれが当たり前、恒常性維持されます。
そうなった時に過去を振り返ってみると以前に比べて自由なあなたがいます。
勉強の邪魔から解放されて、自分の夢に近づいている。
そんなあなたになっていませんか。

 

いくつかの例で対処法を見てきました。
あなたには他にどんな勉強の邪魔がありますか。
前回ご呈示した勉強の邪魔を記録したマインドマップで確認してください。
きっかけ、その次は、結果は、それを振り返り少しずつ変化を創りましょう。

 

さて、次回はアンカリングと恒常性維持でやる気を保つ方法を考えましょう。
今回までは、邪魔を減らす方でしたが、次回はやる気を増やす方法です。
では、またお会いできることを楽しみにしています。

 

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