マインドマップ試験勉強術(継続編その4)

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こんにちは。
トニー・ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

前の日曜日と月曜日にトニー・ブザン氏のセミナーに参加しました。
セミナーは「マインドマップ仕事術&記憶術」でした。
内容はテクニックを伝えるより頭の使い方を変容させる奥の深いものでした。

 

そして様々な課題解決をマインドマップに焦点化するブザン氏の叡智。
何でもマインドマップで語ることへの批判を寄せ付けない。
その絶対的なあり方は知の巨匠そのものでしょう。

 

前回までは、勉強の邪魔を減らす方でした。
そうしたのは、プラスを入れる前にマイナスを減らす。
その方が効率的だからですが、さて本題に進みましょう。

 

今回はやる気を増やす方法です。
その方法をアンカリングと恒常性維持を背景にして考えていきます。

 

アンカリングとは簡単に言えば、条件反射のようなものです。
刺激があって反応が起こる、といった刺激と反応の関係性です。
その関係性が私たちの人生を構築していることはご案内の通りです。

 

恒常性維持は生態を常に一定の状態を保ちます。
その働きが人の場合は心的状況にまで及んでいるのです。
だから人は変化を望みつつ、変化を避けるようになります。

 

恒常性維持があるから変化できないのではありません。
急な変化を求めるから恒常性維持の抵抗を招いてしまいます。
いかに抵抗を招かないようにするのかが、肝腎なところでした。

 

言葉の振り返りはこれくらいにして前に進みます。
まず、やる気ですが、出るまで待っていても出てきません。
だから、テレビを見たり、メールをしたり、と出るまで待ってもだめです。

 

脳はやる気の素を出す側座核を持っていますが、ここは特質があります。
何かをやり始めると、刺激を受けて初めてやる気を放出します。
このことからやる気が出るまで待つより、とにかくやり始めることです。

 

例えば、勉強をする時間が午後9時なら、その時間にまず勉強を始める。
とにかく、机の前に座って、とにかく勉強を始めることです。
ここまで読んでいかがですか。

 

確かに、分かっちゃいるけどできないよ、と思うでしょうか。
しかし、そこのところをとにかくやっていただきたいのです。
その理由をアンカリングが説明してくれます。

 

アンカリングは刺激と反応との一定の組み合わせでした。
先の例なら、午後9時の時刻を見ることと勉強の開始を組み合わせる。
つまり、特定の時間を刺激として勉強開始と言った反応を誘発するのです。

 

組み合わせを繰り返しやっていくことでアンカリングは成立します。
だから、時間になったらやる気に関係なく勉強を始めて欲しいのです。
勉強を始めることが、ご案内の通りにやる気を高めるのです。

 

これを繰り返していると勉強の開始時間がやる気につながります。
定刻が勉強といったアンカリングが成立し、強化されます。

 

一例として時間を切っ掛けにやる気を出す話をしました。
残業が不定期に入ってきて時間が固定できない場合があるのは事実です。
その場合はどうするか考えてみましょう。

 

時間が不定期でも、アンカリングをもちろん成立できます。
ある行為を刺激にして勉強を始める反応を作れば良いのです。
例えば、教科書を広げる、問題を解いてみる、などです。

 

それよりも「今から勉強するぞ」と声を出すことで勉強を始めるのです。
声を出すだけでなく、ガッツポーズなど特定のポーズを重ねます。
そうすると、アンカリングが始まる切っ掛け(トリガー)が強くなります。

 

特に声を出すことを勉強開始にするのはお勧めです。
能力開発の手法にアファメーションと言う手法があるからです。
アファメーションとは肯定的自己宣言や肯定的自己暗示と言います。
いま人気の速読法であるフォトリーディングにも取り入れられているものです。

 

例えば「私は今から集中して勉強をすることができる」と声に出します。
つまり自分が望む状態やなりたい状態を声に出して唱えるのです。
すると唱えたことが潜在意識に届いて宣言した現実化が早まるのです。
静かに座り軽く目を閉じてやるとアファメーションは効果的です。
その状態が意識と潜在意識の回路を開くからです。

 

アファメーションとその後の状態がペアなら現実化がもっと確実です。
確実になるのは、アンカリングが成立するからです。
アファメーションが望む状態を誘発するのです。

 

勉強を始める時には必ずそれをやり、勉強を始めます。
重ねて言えば、「私は今から勉強します」とアファメーションします。
声だし(アファメーション)したらとにかく勉強を始めましょう。

 

やる気がない時でも声出で勉強する状態が誘発されます。
もちろん声の大きさは自分にささやくくらいで十分です。
先にご案内したように特定のポーズもつけると強力になります。

 

最初は、声出しで誘発する状態は何となく勉強する状態からでも良いです。
とにかくアファメーションでとにかく勉強を始める、それが最初の一歩です。
勉強の状態が5分や10分しか続かなくても、最初はそれから始めます。
最初から集中できるに超したことはありませんが、それで良いのです。
その理由は恒常性維持にあります。

 

もし、学生時代以降にほとんど勉強したことがなかったとしましょう。
勉強をしている状態は日常になかった、恒常性になかった訳です。
急に勉強すると恒常性維持が働いて抵抗が起きるかもしれません。

もちろん抵抗が起きないかもしれませんが、起きたらどうなるか。
抵抗が起きて、イライラしたり、無気力になり、勉強をやめてしまう。
極端な例に聞こえるかもしれませんが、人によっては風邪を引きます。
それではせっかく勉強の邪魔を除いたことが無駄になります。

 

だから、最初は少しずつ、5分や10分、1ページ教科書を読むだけ。
それから、徐々に時間を増やし、勉強量を増やしていけば良いのです。
そうして日頃勉強していなかった恒常性維持による抵抗も回避できます。

 

以上のプロセスを考えるとどうでしょう。
本格的な勉強体制を確立するにも助走が必要なことが分かります。
ですから試験勉強を開始するのは1週間でも早い時期に始めたいものです。

 

次の段階として誘発される勉強の状態を最適化していきましょう。
最初のただ勉強を始める状態から、次は頭がフル回転の状態を作ります。
そのためにお勧めしたいことが2つあります。

 

一つ目は勉強の開始に音読することです。
音読は脳全体の働きを短時間のうちに高めます。
短時間とは2分から5分のことですが、これで記憶力が高まるのです。

 

参考はこちらをご覧ください。

 

暗記物をする時2分の音読から始めることで記憶力を2割も上げられます。
音読はそれほど頭の回転を高めてくれることを川島教授が公表しています。
ですから音読で勉強を開始するのは強くお勧めします。

 

もう一つは音読ができない環境でもできることです。
勉強の開始にマインドマップを書きます。
書くと言ってもきちんとフルのマインドマップは荷が重たいかもしれません。
ですから、最初に書くマインドマップは速射式で十分です。
書くこと自体がやはり脳全体を活性化するからです。

 

書いていく内容はこれから自分が勉強することに関連したことです。
先に勉強したことを思い出して書けば復習にもなります。
最初にマインドマップを書くと後で勉強したことを付け加えられます。
最初に書いたことと後で付け加えたことが連結されます。
連結されて芋づる式に記憶を増やすことができるのです。

 

以上をまとめて終わります。
やる気がなくてもポーズをつけたアファメーションをする。
アファメーションをしたら音読する、またはマインドマップを書く。
もちろん両方やっても良いのです。

 

どんな気分でもこの組み合わせを儀式にして勉強を始めます。
そうするとやる気がなくても、やる気は確実に後からついてきます。
やる気のあるなしに振り回されず、あなたがやる気の主人になれるのです。

 

こちらがマインドマップを学べる【マインドマップ基礎講座】です。
こちらはマインドマップの書き方をご案内しています。

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