マインドマップ試験勉強術(記憶力編その1)

| | コメント(2)

こんにちは。
トニー・ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

マインドマップ試験勉強術、前回は教材編でした。
教材は主に3種類あり、視覚、視聴覚、聴覚、それぞれの特徴と取り組み方をご紹介しました。特にお奨めするのが聴覚教材でした。

 

確かに、聴覚教材はただ聞けば良いと言われます。しかし、本当にただ聞いてはいけなと言いました。理由は次のことでした。ただ聞くことには、問題意識を持って聞くことが前提が省略されていてる。本当に、ただ聞いては、公開を期待できないから、問題意識をもって聞くことが大事だと言いました。

 

問題意識を持つには、問題集を解くことです。自分が正解できないところを明確にしておく。それが問題意識になり、聴覚教材を聞くときに効果的な学習ができるのでした。お試しになっていかがでしたか。

 

さて、本題に入りましょう。今回から記憶力編を始めます。目的は、どのように勉強したら試験に不可欠な記憶力を強化できるか。それを、心構え以上に大切な実践を通じて、そのやり方をお伝えしていきます。信じる必要もないし、やる気がなくてもいいし、ただやれば効果を期待できる方法をお話します。

 

では、始めましょう。まず、記憶と一概に言いますが、大きくは2に分かれます。短期記憶と長期記憶です。さらに、長期記憶は4つにわかれます。意味記憶、エピソード記憶、手続き記憶、プライミング記憶です。話が見えるように、リストで整理しておきます。

 

1.短期記憶
2.長期記憶
  ①意味記憶
  ②エピソード記憶
  ③手続き記憶
  ④プライミング記憶

 

それぞれの特性を理解することが、記憶を強化するのに役に立ちますので、そこから入りましょう。

 

まずは、1.短期記憶に触れます。

 

短期記憶は数分以内まで保持される記憶です。巷間に流布されている7±2で言われる、私たちが一度に記憶できる記憶量としては、最低でも5個、最高9個、それを一度に覚えることができる能力。それが短期記憶です。

 

ここからが大事なところです。ある対象が短期記憶として保持されることが繰り返されると、数ヶ月から場合によっては一生に渡って覚える長期記憶になっていきます。例えば、実家の電話番号は繰り返し暗唱しているうちに自然に覚えているのが、その好例です。だから、試験勉強でも同じで、暗記物を覚えるには繰り返しが大事なのです。

 

繰り返しが大切だ、と申しあげるどうでしょう。「そうは言うけれど、繰り返している傍らから忘れるぞ」とご意見があるのは事実でしょう。ところが、そのように忘れることは改善が可能なのです。

 

理由は、そこに短期記憶の特性を生かせば良いからです。先ほど、短期記憶は最高9つのことを一度に覚える記憶だと言いましたが、一度に9つ以上のことを覚えるのはやろうと思えばできますが、記憶の仕組みからいって無理が多いのです。ここに着目すると短期記憶を改善できます。

 

ではどうするか。先に申しあげた短期記憶の仕組みに合わせて覚えるのです。電話番号は市外局番を除いて大方8桁になっていて、市外局番をひとくくりに見ていけば、全部で9桁になるわけで、だから覚えられるのです。このように固まりにして覚える方法をチャンキングと言いますが、これはマインドマップの書き方にも現れています。

 

マインドマップは連想した、または関連した事項を一連の枝に書き出していきます。その部分が重要で覚えておきたいとしましょう。ならば、書き出し終えた一連の枝を線で囲み、その側に囲んだことを一言で表すイメージをつけます。これが、チャンキングの好例ですが、こうすると囲んだものが囲みの中を代表するイメージが思い出す手がかりになり、大方思い出されます。

 

先に申しあげたように、一度に沢山のことを覚えようとするのは無理がありますから、沢山のことをいくつかに分けて固まりにする。その固まりにして短期記憶の容量が対応できる数、最大でも9つにして繰り返す。その例が電話番号を覚えるときに皆さんがやっている方法で、これが短期記憶を上手に作る方法です。

 

よって、英単語や専門用語を覚えるときは多くても9個までにすればいいわけです。固まりにする方法はいくつか考えられますが、例えば英単語なら明暗、寒暖、正否、と反対語で対を作れば5つの固まりで、10個の英単語がおぼえられます。このやり方は効率的ではないでしょうか。以上が、短期記憶の性質を利用した暗記物の覚え方です。

 

また、短期記憶を鍛えるとても良い方法があります。チャンキングを使うのがソフトウエア的なやり方なら、もう一つの方法はハードウェアを鍛える方法です。脳そのものを鍛錬する方法です。この方法は私自身もやり始めるまでは、本当に効果があるのかと、実は疑っていた方法です。ところが、実際にやり始めると、短期記憶だけでなく実に多くのメリットがありました。

 

そのメリットとは、創造力が増す、意欲が維持できる、コミュニケーション力が向上する、など能力・脳力が全般的に高まることです。一言で言えば、頭が良くなることです。もちろん、短期記憶が高まりますから、ひいては長期記憶にも肯定的な影響があります。その方法はやり続けていて、そのすばらしさは言い尽くせません。

 

でも、1つだけ欠点と言えば、欠点があります。その欠点が、多くの人がこの方法からメリットを享受できない理由でもあるのです。その欠点とは1日1回、1回あたり5分間続けることです。まあ、簡単と言えば簡単なのですが、なぜか多くの方が効果を手に入れる前にあきらめます。しかし、続けた人は私と同じように沢山の恩恵に与っています。

 

その方法とは音読です。1日1回、5分間の音読を毎日続ける。それが、短期記憶を始め脳力全般を改善するのです。事例を挙げましょう。東北大学の川島教授の研究によれば、音読を1ヶ月続けると脳年齢が10歳若返る。数値的には平均で約20%短期記憶が向上する、とのことです。なんと、すばらしいことではありませんか。

 

もう一つ事例を川島教授の研究から挙げますと、英単語を覚える前に2分間の音読をやって覚えることを1ヶ月続けると、これまた約20%の短期記憶力の向上が見られるのだそうです。

 

なぜそうなるかと言えば、音読をやることが脳全体、とくに記憶や学習を司っている脳の前部、前頭前野を鍛錬するからなのです。しかも、音読は左脳も右脳も鍛錬する効果がありますから、まさに脳全体を鍛えるのです。

 

音読するないような何でも結構です。言語も日本語に限らず、英語やフランス語、中国語などそれこそ声に出して読むことが脳を鍛え、引いては勉強の基礎となる、短期記憶力を向上させるのです。こうして、たった5分間音読をやることが記憶力をたかめるのですが、いかがですか。

 

ですから、作業興奮と言った何かをやることがやる気を高める脳の性質の他に、記憶力を高めるメリットがあるので、継続編では音読から勉強を始めることをお奨めしました。

 

以上、今回は勉強の基礎となる短期記憶を強くする方法を述べました。チャンキングはともかく、音読から始めてはいかがでしょうか。前にも述べたように、勉強の開始を必ず5分間の音読から初めて見ませんか。

 

試験勉強にも役に立つ【マインドマップ基礎講座】のご案内はこちら。

記憶力アップにも役立つ正式なマインドマップの書き方はこちら。

コメント(2)

山下 :

音読は続けてますよ。確かにする前より記憶力も上がってきてるような気がします。
反対語を覚えようと習慣づけていけば習得語数は2倍以上に増えそうですね。

近藤哲生 :

山下様
いつもながらコメントありがとうございます。
音読はもう5年続けている私ですが、
知的生産力が以前より向上しているようです。
記憶力編をまたアップしますので、
よろしければご来場ください。
また、コメントをいただければ幸いです。
             近藤 哲生

2018年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

2018年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ