マインドマップ試験勉強術(記憶力編その2)

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こんにちは。
トニー・ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

記憶力がもっとあったら、と誰しも思うところでしょう。
国家試験である一級建築士に合格できない頃に、私もそう思っていました。
でも、「頭の悪い人はいない、頭の使い方を知らないだけだ」と今は思います。

 

と言うのは、これからお伝えする頭の使い方、引いては記憶力の高め方を学び、実践してそれを私自身が実感したからです。正直に言えば劣等生だった自分が頭の使い方を学ぶことで、できなかったことができるようになったわけですから、なおさら「自分は頭の使い方を知らないだけだ」と思ったのです。

 

さて、今回は記憶力編の2回目です。前回お伝えしたチャンキングや音読に合わせて、今回お伝えすることを実践していけば更に皆さんの記憶力が向上するのを期待することができる、と私は考えています。その方法がマインドマップを使った記憶力の強化法です。

 

あまり知られていないことですが、実は、マインドマップを創始者トニー・ブザンは、記憶力を上げるノート法として当初は考案した、と言っています。彼が記憶力を上げる講義をしている時に、なんと学生たちが居眠りをしてしまう、その光景を目にして、自分の講義形式やノートについて見直した。それがマインドマップの始まりだったのです。

 

ですから、マインドマップは勉強に使うにも飽きがこない。別の表現をすれば、興味と関心を持って私たちが学習に取り組める。興味や関心を持つことは経験から分かるように良く覚えられるわけですが、その結果として記憶力が強化されるように工夫がされているわけです。つまり、私たちの脳が本来の能力を発揮できる、記憶力が高くなるノート法がマインドマップなのです。

 

では、マインドマップをどう書くかざっと復習をしましょう。書き方は7項目からできていますが、学習理論や記憶の仕組みをブザン氏が考察して考案しました。学習理論とは、学習の時間において、その始めと終わりの時期に学習したことを想起しやすい。記憶の仕組みとは、強調されたこと、関連づけられたこと、特異なもの、などが覚えやすいことです。では、書き方です。

 

1.A4サイズ以上の無地の紙、その中心から書き始める
2.中心に書くのはテーマの絵、セントラルイメージを3色以上で書く
3.セントラルイメージから直接にブランチ(枝)を曲線で伸ばす
4.伸ばした枝の上に言葉(キーワード)を1枝1語で書く
5.色は多彩に用い、一連の枝は同じ色で書き、絵やイラストも多彩に書く
6.キーワードや一連の枝を序列化や階層化して構造化する

 

マインドマップの書き方は以上の7項目です。このこの中で、特に記憶に関係あるのが、試験勉強や記憶に関する私の経験では、2と4と6です。順に解説しましょう。

 

2のセントラルイメージを3色以上で書くのは、NLP的にみても大事です。記憶も含めて人間の内面の状態をつぶさに省察しているNLPは、視覚的な心的表象は無彩色より有彩色の方が多くの場合に心に与える強度を持つ、と教えます。簡単な話、皆さんが今でも覚えていることを心の中に思い浮かべると、それがカラーになっているのではありませんか。

 

以上のように、セントラルイメージを3色以上で書くと、書いたことが覚えやすい心に対して強烈度を有しますから、記憶に残りやすいのです。もちろん、いちいちカラーペンや色鉛筆でセントラルイメージ、つまり絵を描くのは面倒なことでしょう。でも、描く時間は長くても5分くらいで、そうすることでマインドマップ自体を思い出しやすくなるのです。結果、得なのです。

 

4の言葉(キーワード)は、その言葉を手がかりに関連した情報が出てくる、いわば記憶の扉を開ける鍵の働きをする言葉、まさにキーワードです。問題集を解いて答え合わせをして、解答のポイントを3ほどの言葉で表すとしたら、どの言葉になるのか、それを考えてキーワードにします。マインドマップを試験勉強に使う時に、言葉を絞り込むことが重用です。

 

と言うのは、私も経験があることです。試験勉強をしている時、どの言葉も重用に思えます。全部をマインドマップに書きたくなります。でもそうしていると、マインドマップを書く時間が多くなる割には、書いたことを思い出しにくいのです。逆に、書きたくなっている言葉を代表するのはどの言葉か、と考えて絞って書いた方が覚え安いですし、書く手間も省けて効率的です。

 

キーワードを選ぶヒントで、速読をする時の参考にもなることですが、重要な情報つまりキーワードは全体の10%前後だと言われています。具体的には、名詞や動詞、形容詞(形容動詞)である言葉がだいたいキーワードとなりますから、日本語の場合は助詞や助動詞は不必要です。これまで申しあげた参照枠で言えば、試験に頻出であなたが覚えていないことはキーワードです。

 

キーワードを書く時に一工夫するとより記憶に残りますから、そのテクニックをここにご紹介します。それは、強調することです。具体的は、特に強調したい言葉の文字を太文字で書く、影をつける、奥行きがあるように遠近法で書く、雲形の囲みで強調する、強調したい言葉だけ独特の色で書く、などなど色々と工夫する。こうして一手間かけるとでグンと思い出し安くなります。

 

6の構造化ですが、これは試験勉強に限らず、仕事でも肝腎なことです。考えがキーワードとして紙面に書かれていきますが、ただ書いていても決して悪くないです。むしろ、アイディアフラッシュの時はただドンドン書き出すのは大事です。これが思考の発散です。ところが、考えをまとめる、考えを収束する時には構造化が必要です。

 

まず、序列化とは、書き出した言葉や、その言葉が一連の枝になったものを、見比べて、重要度や論理展開にそって番号や記号を振って、1つの基準にそって並べることです。試験勉強なら、最頻出をA、頻出B、出たC、などと重要度を決めてマインドマップに書いたキーワードや枝群に記号を振ります。復習はAからすれば良いわけですから、時間を節約できます。

 

次に、階層化とは、抽象化と具体化とをして、言葉を抽象度で上下関係をつけることです。例をあげましょう。建築士の試験問題では、排煙、採光、換気、などの事項が頻出します。では、先の3つを抽象化する、つまり共通の言葉でくくるとすると、「窓」です。マインドマップでメインブランチに窓と書いたら、次の枝を3本出しそれぞれの枝に、排煙、採光、換気と書きます。

 

もう一つ事例を述べましょう。これも建築士の頻出問題で、居室から階段までの距離、階段に至るまでの廊下、階段の位置、などがあります。その一軍だったら幾つか候補はあります。自分が「避難」という言葉で一連の言葉をまとめられ、しかも関連したことを思い出しやすいなら、それを上位の概念として位置づけます。メインブランチにこの場合だったら「避難」と書きます。

 

幾つかの言葉を抽象化するのを、NLPやコーチングではチャンクアップと言いますが、単なる言葉遊びではなく、大事なのは思い出しやすさを重視しましょう。概念的に正しい抽象化より、試験対策として思い出し安いかどうか。試験問題に向かった時に正解をしやすい階層化ができているか。そこを常に意識していただきたいのです。それを確認するには問題を解くことです。

 

試験対策にマインドマップを使うのは楽しいのが事実です。ところが、ここに落とし穴があります。楽しいから、ついつい重用でもないことまで書きたくなります。マインドマップは詳細に書こうと思えばいくらでも書き込むことができます。詳細に書くことに力点をおいて、つい試験対策としての効率を忘れることがあります。ここが落とし穴です。

 

あくまでマインドマップは試験勉強の手段です。試験勉強の意図はなんでしょうか。そうです、合格することです。ですから、極論を言えば、マインドマップを書かなくても合格できるなら、それもありです。マインドマップに時間を費やしすぎないこと、常に問題集を解いてマインドマップを書いて勉強したことの効果性を確かめましょう。

 

そうです。大事なのはマインドマップの書き方よりもそれによってどれだけ勉強の中身を獲得しているかそれを試験問題に立ち返り、解答した結果で確認しましょう。試験勉強の時間は短くで合格できるに超したことはありません、常に効率よく勉強できているか、その視点からマインドマップも使っていきませんか。

 

効果的なマインドマップの書き方が分かる【マインドマップ基礎講座
こちらはマインドマップの書き方

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