2008年6月アーカイブ

皆さん、こんにちは。
ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

さて、今回は記憶力編その5です。
今回で記憶力の強化については終わりにします。
トピックは、試験勉強をする多くの方が関心をお寄せになる記憶術です。
用語や法律文章を簡単に覚える頭の使い方です。

 

では、記憶術にどんなイメージをお持ちでしょうか。
確かに、そのイメージは新聞広告に時々出ていてちょっと胡散臭い。
しかし、記憶術は決して胡散臭く怪しいものではありません。

 

あまり知られていないことですが、記憶術は歴史的にしっかりとした背景を持っているからです。実は、ギリシャ時代から物事を思える方法として使われていました。ローマ時代は雄弁家のキケロが記憶術を使って3時間にも及ぶ、弁論を見事にやり遂げていました。

 

そして、今日では記憶力の世界的なチャンピオンたちがやはり記憶術を活用して、競技種目でトランプ4セットを短時間の内に完全に覚えるといった、超人的な能力を発揮しています。連続チャンピオンであったドミニク・オブライエンは「試験にパスする画期的なテクニック」という本を著しいます。そのなかで、数字から地理の分野まで幅広く活用できる記憶術を開示しています。

 

日本では渡辺氏が著名です。渡辺剛彰氏は東大文学部在学中に記憶術を使って畑違いながら司法試験に見事に合格されています。記憶術について多数の著作を残されています。最近では、津川博義さんが難しい漢字や英語のスペルを簡単に覚えられる記憶法を普及されていて、講座のカリキュラムを覚えるときに津川さんの記憶法で私も多いに助けられています。

 

その様に記憶術は決して怪しい物ではなく、確実に記憶力を高める確かな頭の使い方の1つです。円周率など長い数字から地名、英単語を覚えることまで様々な記憶術が存在します。その1つ1つをご紹介している内に本が一冊書けるくらい多様なテクニックが存在しています。

 

沢山ある記憶術は、名称ややり方は違っていますが、実は共通点を持っています。その共通点が分かると、改めて記憶術を覚えなくても、記憶力を高くすることができるようになります。また、記憶術を学ぶにしても、記憶術自体を簡単に習得することができるようになります。

 

その共通点は以下のことです。
1.想像と連想
2.強調と関連づけ
3.理解と集中

1はマインドマップの基本原理です。マインドマップの書き方に深く浸透しています。セントラルイメージを三色で立体的に書くのは想像を刺激しするからです。刺激された想像は記憶になりやすいのです。

 

さらにセントラルイメージからの連想が広がり安くなります。連想はある記憶と別の記憶を繋げるのりのような働きをしますから、関連した情報を沢山覚えることができるのです。連想されたこともカラフルにユニークに想像すると連想したことをしっかりと記憶にとどめることができます。

 

2は想像や連想をするときのコツを表現しています。強調は、想像する対象を多彩に、立体的に、動的に、ユニークに、おもしろく、可笑しく思い描くことです。このことは、マインドマップ創始者のブザン氏が自著「記憶の法則」で記憶力を強化するコツとして強調しています。関連づけが種々の記憶術のテクニックです。リンク法やペグ法、定位法などの具体的な技法です。

 

技法と言っても簡単です。覚えた対象を想起する手がかりになること、例えばペグ法ならペグ(帽子を掛ける金物のこと)や、定位法なら室内の特定の物などと、覚えたい対象をイメージのなかで結びつけるのです。

 

ここで、ペグ法の事例として、26、43、38、32、79、といった1番目から五番目までの数字を覚えるとしましょう。

 

音の連想を使ったペグを5つ用意します。ペグ(想起の手がかり)は「いちばん、いちご」「にばん、にんじん」「さんばん、さんま」「よばん、よっぱらい」「ごばん、ごはん」とします。これに先の数字を語呂合わせで、26は風呂、43は夜店、38は宮、32は札、79は泣く、とイメージしてペグに引っかけ安くします。

 

結びつけ方は例えば、「1・苺の風呂・26」「2・人参が夜店・43を開く」「3・秋刀魚が宮・38にお参り」「4・酔っぱらいが札・32をばらまく」「5・ご飯が泣く・79」とペグと覚える対象を結びつけたイメージをフレーズで作ります。色鮮やかに、立体的に、動的に、ユニークに、おもしろく、可笑しく、短いフレーズで表した5つの場面を想像して強調します。

 

例えば、1番目の26を覚えるときですが、想像のなかで「苺の風呂」は単にお風呂に苺を浮かべたり、可愛い苺模様の風呂桶を想像したりするより、風呂桶のように大きく真っ赤な苺の果肉を刳り抜いて、そのなかに人が入っているユニークなイメージにします。馬鹿馬鹿しいですが、後の方がしっかりと心に残ります。これが想像と連勝、強調と関連づけの好例です。

 

なぜ覚えられるのかですが、先のようにするとインパクトが上がるからです。「勉強に必要なことは全てTVのCMに学べる」と言いましたが、面白いCMはたった一度で覚えられることがありますが、そうなるのはインパクトが強いからです。これを記憶に応用するには、覚えるときのイメージがもつインパクトをあげるのです。

 

だから一度で覚えようと思ったら、インパクトが上がるように、視覚の他に聴覚や体感覚も入れてるのです。先の「苺の風呂」なら苺の風呂桶についている黒いつぶつぶがプチプチと音を立ててつぶれたり、苺の甘酸っぱい香りが浴室全体に広がっていたり、と感覚を豊かに想像を広げます。アホくさいと思いながらあなたの心にはそのイメージがしっかり焼き付いていませんか。

 

大人は個人的な体験の思い出であるエピソード記憶が優勢です。実際に体験していなくても、想像したことを脳は現実との区別しませんから、想像上の体験であっても、実際に体験していることと同じように、エピソード記憶として保存します。だから、ありありと強調して想像し、連想して関連づけたことは、記憶として定着するのです。これが記憶術の仕組みです。

 

3の理解と集中は、記憶術を使うにしても大切です。まず、集中ですが、想像と連想で何かを覚えるときの思い描き方は、何となくぼんやりとした気分よりも、やはり心のスクリーンに集中する方が上手く思い描けます。記憶術は荒唐無稽に想像と連想をするような印象があるかもしれませんが、やはり大事なのは理解です。先のペグ方でも「一番、苺」なら音の繋がりだと理解が必要です。

 

また、数学や物理の公式を覚えるときは、なぜその公式が成り立つのか理解することです。理解しておけば公式を忘れかけても、必要なときにその場で公式を作れます。加えて、法律文章を記憶するには文の意味を理解しておいた方が圧倒的に覚えやすいのです。逆に覚えられないのは、法律文章に使われている専門用語のどれかを理解できていないときです。

 

集中して覚える方法として、教科書や参考書に傍線をひく、大事なところをまるで囲むなどしますね。そうすると自然に注意がそこに集中して、覚えやすくなるのです。マインドマップなら大事なキーワードを太い枝に書くことと同じで、やなり太い枝の上に書いた言葉やイメージは思い出しやすいのです。また、大切なキーワードを独特な形で囲むと集中がおき、覚えやすいのです。

 

以上、今回は記憶術のエッセンスであり、マインドマップの書き方のコツでもある3つのことを述べました。3つのことは、試験勉強を進めるときもつかえるポイントです。1つのことを覚えたら、それと相反することとセットで覚えるようにするとお互いが強調され、覚えやすいのです。なぜ相反するのか、その訳を理解していると、より確かに記憶ができます。

 

さて、次回からはコンディション編を始めます。毎日の試験勉強を持続していくのに不可欠なことがコンディション作りです。コンディションの良否は記憶力にも影響します。どうしたら、試験勉強に役に立つコンディションを維持できるか心と体の両面から探求していきましょう。では、次回まで、勉強を楽しんでくださいね。

皆さん、こんにちは。
梅雨の中休みで急に暑くなりましたね。
ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

今日は重要なお知らせをいたします。
まぐまぐ!からマインドマップのメルマガを創刊しました。
題して「マインドマップ成功法~A4一枚で夢が叶う脳トレ講座」です。

 

「35歳前後の皆さんを始め、多くの方が夢を叶えるのに役立つ、世界的な能力開発法であるNLPやマインドマップの有益な情報を提供しています。やがて到来する知的な時代に備える、新しいことを素早く学べる知的な脳力が向上する脳トレ講座として、実践的なものです」が本メルマガの趣旨です。

 

A4はマインドマップを書く用紙のサイズです。
その用紙を一枚用意してマインドマップを書くことで、皆さんが夢を叶えることができる。
これからこの国を支える特に35歳前後の方が夢実現をするために有益な情報を発信をしていきたい。
以上がメルマガ発行の思いです。

 

週刊で皆さんの夢を叶えるNLPやマインドマップの使えるノウハウを惜しみなく発信していきます。
下記より、ふるって読者登録をなさってくださいね。

http://archive.mag2.com/0000266615/index.html

こんにちは。
ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

前回を振り返りましょう。
「試験に必要な記憶力をあげるにはTVコマーシャルに学べ」と述べました。
その要点は、記憶の度合いは体験の強度と体験の反復数の積、でした。

 

体験の反復数が多ければ、それに比例して記憶の度合いも高くなる。
繰り返しの効果が筋トレで見て取れるように、記憶も同様に効果が出る。
だから、復習することが大切な訳です。

 

体験の強度が高ければ、それに比例してもちろん記憶の度合いも高くなる。
体験の度合いを高めるには、同時に視覚や聴覚や身体感覚から情報を入れる。
そうするために一番手っ取り早いのがアウトプットすることでした。

 

アウトプットの典型が手元にある問題集を解くことです。
また、模擬試験に参加してみるのも、効果的なアウトプットになります。
あるいは、勉強したことをプレゼンしてみると強度の高い体験になります。

 

さて、毎回このように冒頭で振り返りをしているのどうしてか。

 

ヒントは、やはりTVの番組中にあるCMの後に視られることです。
思い出してみてくれますか、CMの後にどんな光景が画面に広がっているか。

 

そうです、CM直前の場面をもう一度再生しています。
一本の番組の一部を少し巻き戻して聴衆に見せているのです。
あれを単に時間稼ぎだとできますが、実はある効果を狙っています。

 

その効果とは記憶の効果です。番組はCMがなければ、本来は一続きで見せるものです。でも、民放でCMは不可欠ですから、番組の途中にCMが入ります。入ると本来は一本の番組として視て欲しいものが寸断され、話の筋が見えにくくなり、印象が薄くなります。つまり、聴衆の心に残りにくくなります。それを補うために、場面の巻き戻しをします。バックトラックと言います。

 

そうすると、寸断された番組が、聴衆の心の中で一本のものとして再構成され、記憶されやすいのです。つまり、これがバックトラックの効果です。この効果を狙って、必ず冒頭では前回を少し振り返るのです。これは試験勉強で学んだことをしっかり記憶するのにも重要です。確かな記憶は、記憶の対象がバラバラなものより、繋がりのある対象の方が、より記憶されます。

 

例えば、英単語を覚えるのも、1語を一枚の紙に書いた単語帳で覚えるよりも、複数の単語を1つの文章で覚える方が、よりよく覚えられるのです。歴史の年号も単独でバラバラに覚えるよりも、出来事のつながり前後関係を押さえて一連の繋がりとして覚える方が効率的に記憶できます。これが繋げて覚えることの意味です。よりよい記憶は繋がり、つまり連想で成り立ちます。

 

バラバラに覚える方法が決して悪い訳ではありません。また、バラバラに覚えることが苦にならない時期がありました。過去形で書いたように、ある年齢までは、バラバラなことがすーっと頭に入る時期があります。野球チームの選手の名前や自動車の名前を簡単に覚えられ記憶です。辞書に書いてあるようなバラバラなことを覚える記憶です。意味記憶と言います。

 

ところが、思春期を境に意味記憶から別の記憶方法、体験的な記憶であるエピソード記憶に頭の仕組みが変わります。バラバラな対象を覚える効率が落ちる代わりに、体験的な記憶が伸びてくるのです。体験的とは一連の流れで、物語的と言っても良いでしょう。始め、中、おわり、とストーリーになっていて、そこには視覚、聴覚、身体感覚の体験がある。これがエピソード記憶です。

 

このエピソード記憶を駆動させるように、TVではCMの後にバックトラックをするのです。TV制作者は、視聴者に番組を繰り返し観てもらうには、番組を覚えておいて欲しい。では、どうするかと言えば、先に述べたように記憶のシステムを駆動させたいのです。バックトラックをして番組をエピソード記憶にするのです。この巧みさを是非とも試験勉強に活かしてみましょう。

 

どうするか。すでにお分かりだと思いますが、勉強を始めるときに数分でも良いですから前回の振り返り、つまり復習をするのです。と言うよりも必ず復習をやりましょう。このときに速射マインドマップを書いても良いですし、キーワードだけ紙に書き出すだけでも良いのです。とにかく、前回をバックトラックして今から勉強することと繋げる。これが効率的に記憶を作るのです。

 

更に言うなら、1つの単元が済んだら、そこで今まで勉強した単元全体を振り返りまとめて行くのです。その振り返りもマインドマップを使うことを強く言っておきます。マインドマップに書いたそれぞれのキーワードを眺めて、関係があるもの同士を矢印で関連づけます。また、関連のあるものに☆印や※印などを書き入れて視覚的に繋がりがあることを表示します。

 

また繋がりを作る別の方法が大事なので再録しておきます。マインドマップに書いた一連の枝が単元や章、あるいは意味として一塊なら、それを線で囲みます。見た目には大きな葉っぱに葉脈が走っているようにも見える絵ができるでしょう。そしたら、囲みを一言であわすイメージを考えます。つまり、囲みの中の情報を抽象化した絵を考えましょう。

 

実はこれ自体が大事な記憶のプロセスです。覚える一連の対象を眺めてそこに共通する要素を見つける抽象化は抽象されたものと、そこに従属する事項の間に階層関係を作ることです。抽象化された上位概念と一連の下位概念が意味の上で連結される訳です。ここにも意味における繋がり、連想が働きます。これはあれに繋がると言った大人の記憶システムにそっているのです。

 

その書き入れるイメージは、思い出す重要な手がかりにするために、見たときの体験の強度を上げるように印象深いものにします。具体的には、色鮮やかに、立体的に、動的に、書きます。面白い、可笑しい、ユニークな絵になっていれば感情も刺激され身体感覚への強度もあがります。そうすると、書いた部分を見たときに体験の強度が上がりますから、記憶されやすくなります。

 

そうすると、これまでバラバラで覚えていた、あるいは小さな固まりで覚えていた学習内容がより大きな固まりに再組織化されます。1つ1つのエピソードが一連の繋がりを持ってより大きなエピソードになり、よりよく記憶されます。またそうする方が脳は連想で記憶し学習を進めますから、試験の時に思い出す確率が高いです。マインドマップ試験勉強術の中で、これは重要です。

 

試験は何を問うているのか。端的に言えば、「山→川」と言った合い言葉を言るかどうかを問題で試しているとも言るでしょう。一級建築士の試験なら窓と言ったら、採光、換気、排煙、更に消防上の有効な開口部まで言葉を思い出し、その中から最適の合い言葉を解答できるかどうか試しているのです。つまりは、一種の連想ゲームとも言るでしょうか。

 

単に連想ゲームと言っても、そこにはもちろん論理もあります。論理も話の道筋で繋がりです。と見て行くと、試験勉強とは試験に出ることを繋げて行くことに他なりません。そのために、以前に学習したことを復習・バックトラックをして、新しい学習内容とつなげる。そして情報をより大きな固まりにする、つまりは再組織化する。

 

試験勉強とは、合格点を目指して学習内容を再組織化して行くこと、忘却によって壊れつつある記憶の組織を修復しつつ、そこに新たな学習対象を連結し再組織化して行く動的な営みである、と言るでしょう。文章を節に、節を章に、章を作に、と一連の物語を編み出す作家にも似て、試験勉強をしているあなたはなかなか素敵な存在かもしれませんよ。

 

こちらが、試験勉強にも役に立つ【マインドマップ基礎講座】です。
こちらで公開しているのが、マインドマップの書き方です。

こんにちは。
ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

前回は記憶力を高める頭の使い方としてマインドマップを述べました。
述べるなかでマインドマップはあくまで手段であり、手段を持ってなそうとする合格になることを常に意識することが大切なことをにも触れてました。

 

今回はマインドマップも含めて色々な方法を使うにしても何が記憶力を高めるのかをお伝えしましょう。お伝えすることは、一見誰かでもが知っていることですが案外やっていないことで、やると驚くほど効果があることです。

 

記憶力をあげる方法を一言で表すとどうなるか。
「試験に必要な記憶力をあげるにはTVコマーシャルに学べ」です。
さてこれはどういうことだとお考えでしょうか。

 

記憶、学習に関して次の法則性があります。
体験の強度 × 体験の反復数 = 記憶度(学習度)
2003年から今年にかけて、NLPメタマスタートレーナーのクリスティーナ・ホール博士に学んだ学習に関する知見をもとに近藤が公式化したものです。

 

体験の強度は、何かを視たり、聴いたり、感じたり、と感覚を通して感じ取る情報の強烈さです。感じたりは、感情はもちろんのこと、触覚や筋肉に感じや「断腸の思い」と言うような内蔵をよぎる感覚です。

 

例えば、火事や交通事故です。目の前で激しい物音がする。目を覆うばかりの強烈な光景が展開する。覚えておこうと思わなくても、その出来事は忘れることができないくらいに、しっかりと記憶されます。

 

最近の話ですと、四川大地震のような災害に遭遇した場合は、視るもの、聴くもの、感じることが、まさに生死に関わる強烈な体験です。記憶という以上に心の傷、トラウマ的体験となるほど深くしっかりと記名されます。

 

四川で被災された方々にはお悔やみを申しあげるばかりですが、体験の強度に比例して記憶度が高くなる。それが私たちの脳が持っている記憶に関する性質です。この性質を試験勉強にどう使うかは後ほど詳細に述べます。

 

体験の反復数は、体験を繰り返した数です。ある体験が1回より2回、2回より3回と反復される数が増えるほど、来る返される体験は記憶に残ります。より鮮明に記憶されます。

 

筋肉トレーニングで荷重をかけることを繰り返すことで筋繊維は太くなります。同じように神経細胞も同じ刺激が繰り返し来ると、その刺激を処理する神経細胞が形成する回路が太くなります。その回路の太さと記憶度は比例します。

 

そのことは、自然の光景に見て取れます。山に雨が降り、雨が集まって渓流になります。渓流に繰り返し水が流れ、長年のあいだに渓流は深い渓谷に変わっていきます。渓谷には更に多くの水が流れる。

 

あるいは、山道や獣道のでき方と同じです。草木が生えている山肌を繰り返し人や獣が踏み分けて歩く。その度に道が少しずつ広くなり、更に多くの生き物がそこを通り、やがてはしっかりとした道になる。それにも似ています。

 

反復効果の好例がTVコマーシャルなのです。
それはなぜか、次の文章に続く答となる言葉をお答えください。
「すかっと爽やか」、「やめられない止まらない」、「ファイト一発」。

 

いかがですか。何を馬鹿なことを聴くのだ、と思うほど簡単に思い出されるのではないでしょうか。どうしてそうなるのか。答えは、至極簡単。皆さんがその言葉を何回もそれこそ数え切れないほど耳にしたからです。

 

それに加えて、TVには目を引く映像があり、耳を奪う音声や音楽がついている訳です。昔のラジオなら音だけですが、TVは絵もあります。視覚も聴覚も刺激する情報がそこにあります。つまり、体験の強度が高いのです。

 

更には、映像は単に商品だけではなく、目を奪う風景や可愛い動物、そして美しい女性やイケメンの男性が登場します。否応なく視覚的な体験の強度が上がるように作り込まれ、感情が動くようになっています。見事です。

 

つまり、TVコマーシャルは視聴者に商品を買ってもらう前提として、体験の強度をあげ、反復数を高めて、記憶してもらう工夫を見事に成し遂げている訳です。これが試験勉強に不可欠な記憶力をあげるのに使えるのです。

 

では、どうすれば試験に出ることを、TVコマーシャルの合い言葉のように易々と思い出せるようになるのか、先に進みましょう。

 

まずは、コマーシャルと同じく反復数です。復習を繰り返しすることです。当たり前と言えば当たり前ですが、「記憶力が低い」と嘆く方に限って、復習をあまりしない傾向があります。していてもその要領が悪いのです。

 

以前にこの試験勉強術のシリーズのなかで「試験問題を4回は解きましょう」と言いました。反復数が記憶を高めるからです。もちろん、4回だけと言わず時間が許すなら10回でもやっていただきたいのです。

 

ただし、時間は有限ですから、4回やるにも工夫の余地があります。記憶の中枢である海馬は面白い性質を持っています。その性質とは、2ヶ月の間に4回繰り返されたことを、長期記憶に蓄えることです。

 

その仕組みを踏まえて、次のように復習することが効率的です。1回目は勉強し終わり、一息入れたらすぐに復習します。2回目は次の日です。2回目から1週間後が3回目です。3回目から1ヶ月後が4回目です。

 

復習をする際にお奨めしたいのが、マインドマップです。書くといてもフルのマインドマップを書くに越したことはないですが、ブランチ(枝)は単線でスピード重視の速射マインドマップを書けば十分です。

 

速射マインドマップを書いたら関連した一連の枝を線で囲んで強調します。強度をあげるためにその側に一連の情報を代表する漫画・イラスト・イメージをカラフルに書きます。体験の強度が高まり、記憶度があげります。

 

3日間や4日間の研修を担当するときは研修の教程やコンテンツなど実に多くのことを記憶しますが、そのように代表する絵を描くことは講義の準備に良く使います。年齢に関係なく見事に覚えられるので本当に重宝しています。

 

次は、体験の強度のあげ方です。具体的には、覚える体験をするときにどれだけ強度をあげるかです。教材で言えば、視聴覚教材は時間や場所の拘束が生まれますが、体験の強度をあげる格好の教材であるのは事実です。

 

ところが、もっと覚える体験の強度をあげる方法として良いのが、アウトプットすることです。例えば、覚えたことを誰かに話す。使って文章を書く。覚えたことを問題集を解く。模擬試験を受けるのもアウトプットです。

 

理由はこうです。アウトプットするとき、特に相手がいるときのアウトプットは質問されたり、反論されたり、うろ覚えなところでどきどきしたり、といろんな体験があります。模擬試験なら点数が分かり、喜怒哀楽があります。

 

そのときは視覚、聴覚、身体感覚と多くの情報が外から入ってきます。またアウトプットするときは正確を期すために自分のなかでも、視覚・聴覚・身体感覚を強く再現して相手に伝える訳です。内外で体験の強度が高いのです。

 

アウトプットを中心に勉強をする効能は、勝間さんは「無理なく続けられる 年収を10倍アップ勉強法」で「アウトプットが多い勉強は、みな面倒なので敬遠する傾向がありますが、それこそがもっとも大事で、効率の良い、勉強の近道です」(p83)と言われています。

 

以上をまとめると、アウトプットを先に述べた要領で2ヶ月の間に4回することが、記憶力を高める試験勉強術です。アウトプットの一端として速射で結構ですから、マインドマップを活用してみませんか。

 

試験勉強術にも役に立つマインドマップを学ぶなら【マインドマップ基礎講座】へどうぞ。

とりあえずマインドマップの書き方を知りたい方はこちらへどうぞ。

 

2021年4月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

Category Monthly Archives

2021年4月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

アーカイブ