マインドマップ試験勉強術(記憶力編その5)

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皆さん、こんにちは。
ブザン公認マインドマップインストラクターの近藤です。

 

さて、今回は記憶力編その5です。
今回で記憶力の強化については終わりにします。
トピックは、試験勉強をする多くの方が関心をお寄せになる記憶術です。
用語や法律文章を簡単に覚える頭の使い方です。

 

では、記憶術にどんなイメージをお持ちでしょうか。
確かに、そのイメージは新聞広告に時々出ていてちょっと胡散臭い。
しかし、記憶術は決して胡散臭く怪しいものではありません。

 

あまり知られていないことですが、記憶術は歴史的にしっかりとした背景を持っているからです。実は、ギリシャ時代から物事を思える方法として使われていました。ローマ時代は雄弁家のキケロが記憶術を使って3時間にも及ぶ、弁論を見事にやり遂げていました。

 

そして、今日では記憶力の世界的なチャンピオンたちがやはり記憶術を活用して、競技種目でトランプ4セットを短時間の内に完全に覚えるといった、超人的な能力を発揮しています。連続チャンピオンであったドミニク・オブライエンは「試験にパスする画期的なテクニック」という本を著しいます。そのなかで、数字から地理の分野まで幅広く活用できる記憶術を開示しています。

 

日本では渡辺氏が著名です。渡辺剛彰氏は東大文学部在学中に記憶術を使って畑違いながら司法試験に見事に合格されています。記憶術について多数の著作を残されています。最近では、津川博義さんが難しい漢字や英語のスペルを簡単に覚えられる記憶法を普及されていて、講座のカリキュラムを覚えるときに津川さんの記憶法で私も多いに助けられています。

 

その様に記憶術は決して怪しい物ではなく、確実に記憶力を高める確かな頭の使い方の1つです。円周率など長い数字から地名、英単語を覚えることまで様々な記憶術が存在します。その1つ1つをご紹介している内に本が一冊書けるくらい多様なテクニックが存在しています。

 

沢山ある記憶術は、名称ややり方は違っていますが、実は共通点を持っています。その共通点が分かると、改めて記憶術を覚えなくても、記憶力を高くすることができるようになります。また、記憶術を学ぶにしても、記憶術自体を簡単に習得することができるようになります。

 

その共通点は以下のことです。
1.想像と連想
2.強調と関連づけ
3.理解と集中

1はマインドマップの基本原理です。マインドマップの書き方に深く浸透しています。セントラルイメージを三色で立体的に書くのは想像を刺激しするからです。刺激された想像は記憶になりやすいのです。

 

さらにセントラルイメージからの連想が広がり安くなります。連想はある記憶と別の記憶を繋げるのりのような働きをしますから、関連した情報を沢山覚えることができるのです。連想されたこともカラフルにユニークに想像すると連想したことをしっかりと記憶にとどめることができます。

 

2は想像や連想をするときのコツを表現しています。強調は、想像する対象を多彩に、立体的に、動的に、ユニークに、おもしろく、可笑しく思い描くことです。このことは、マインドマップ創始者のブザン氏が自著「記憶の法則」で記憶力を強化するコツとして強調しています。関連づけが種々の記憶術のテクニックです。リンク法やペグ法、定位法などの具体的な技法です。

 

技法と言っても簡単です。覚えた対象を想起する手がかりになること、例えばペグ法ならペグ(帽子を掛ける金物のこと)や、定位法なら室内の特定の物などと、覚えたい対象をイメージのなかで結びつけるのです。

 

ここで、ペグ法の事例として、26、43、38、32、79、といった1番目から五番目までの数字を覚えるとしましょう。

 

音の連想を使ったペグを5つ用意します。ペグ(想起の手がかり)は「いちばん、いちご」「にばん、にんじん」「さんばん、さんま」「よばん、よっぱらい」「ごばん、ごはん」とします。これに先の数字を語呂合わせで、26は風呂、43は夜店、38は宮、32は札、79は泣く、とイメージしてペグに引っかけ安くします。

 

結びつけ方は例えば、「1・苺の風呂・26」「2・人参が夜店・43を開く」「3・秋刀魚が宮・38にお参り」「4・酔っぱらいが札・32をばらまく」「5・ご飯が泣く・79」とペグと覚える対象を結びつけたイメージをフレーズで作ります。色鮮やかに、立体的に、動的に、ユニークに、おもしろく、可笑しく、短いフレーズで表した5つの場面を想像して強調します。

 

例えば、1番目の26を覚えるときですが、想像のなかで「苺の風呂」は単にお風呂に苺を浮かべたり、可愛い苺模様の風呂桶を想像したりするより、風呂桶のように大きく真っ赤な苺の果肉を刳り抜いて、そのなかに人が入っているユニークなイメージにします。馬鹿馬鹿しいですが、後の方がしっかりと心に残ります。これが想像と連勝、強調と関連づけの好例です。

 

なぜ覚えられるのかですが、先のようにするとインパクトが上がるからです。「勉強に必要なことは全てTVのCMに学べる」と言いましたが、面白いCMはたった一度で覚えられることがありますが、そうなるのはインパクトが強いからです。これを記憶に応用するには、覚えるときのイメージがもつインパクトをあげるのです。

 

だから一度で覚えようと思ったら、インパクトが上がるように、視覚の他に聴覚や体感覚も入れてるのです。先の「苺の風呂」なら苺の風呂桶についている黒いつぶつぶがプチプチと音を立ててつぶれたり、苺の甘酸っぱい香りが浴室全体に広がっていたり、と感覚を豊かに想像を広げます。アホくさいと思いながらあなたの心にはそのイメージがしっかり焼き付いていませんか。

 

大人は個人的な体験の思い出であるエピソード記憶が優勢です。実際に体験していなくても、想像したことを脳は現実との区別しませんから、想像上の体験であっても、実際に体験していることと同じように、エピソード記憶として保存します。だから、ありありと強調して想像し、連想して関連づけたことは、記憶として定着するのです。これが記憶術の仕組みです。

 

3の理解と集中は、記憶術を使うにしても大切です。まず、集中ですが、想像と連想で何かを覚えるときの思い描き方は、何となくぼんやりとした気分よりも、やはり心のスクリーンに集中する方が上手く思い描けます。記憶術は荒唐無稽に想像と連想をするような印象があるかもしれませんが、やはり大事なのは理解です。先のペグ方でも「一番、苺」なら音の繋がりだと理解が必要です。

 

また、数学や物理の公式を覚えるときは、なぜその公式が成り立つのか理解することです。理解しておけば公式を忘れかけても、必要なときにその場で公式を作れます。加えて、法律文章を記憶するには文の意味を理解しておいた方が圧倒的に覚えやすいのです。逆に覚えられないのは、法律文章に使われている専門用語のどれかを理解できていないときです。

 

集中して覚える方法として、教科書や参考書に傍線をひく、大事なところをまるで囲むなどしますね。そうすると自然に注意がそこに集中して、覚えやすくなるのです。マインドマップなら大事なキーワードを太い枝に書くことと同じで、やなり太い枝の上に書いた言葉やイメージは思い出しやすいのです。また、大切なキーワードを独特な形で囲むと集中がおき、覚えやすいのです。

 

以上、今回は記憶術のエッセンスであり、マインドマップの書き方のコツでもある3つのことを述べました。3つのことは、試験勉強を進めるときもつかえるポイントです。1つのことを覚えたら、それと相反することとセットで覚えるようにするとお互いが強調され、覚えやすいのです。なぜ相反するのか、その訳を理解していると、より確かに記憶ができます。

 

さて、次回からはコンディション編を始めます。毎日の試験勉強を持続していくのに不可欠なことがコンディション作りです。コンディションの良否は記憶力にも影響します。どうしたら、試験勉強に役に立つコンディションを維持できるか心と体の両面から探求していきましょう。では、次回まで、勉強を楽しんでくださいね。

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