2008年10月アーカイブ
こんにちは。
BLI&NLPトレーナーの近藤です。
10月に入ってから、執筆活動にいそしんでいます。
実は、以前アップしていた試験勉強術を本にしています。
本を書いていて思うことは、アウトプットの頭に対する効果性です。
アウトプットと言うのは、ここでは本を書くことです。
文章を書いていると、さまざまなひらめきが降りてくるのです。
アウトプットをすると、情報が入ってくるとよく言われますが、
情報は外からも入ってくると考えられます。
でも、情報が入ってくるのは、
外からばかりではなく、自分自身からも入ってくるのです。
自分自身からというとちょっと変に聞こえるかもしれませね。
つまり、文章のアイディアが閃くわけです。
例えば、文章に煮詰まってなかなか書けないとき、少し休憩をとります。
休憩として、お茶を飲んだり、買い物に出かけたりします。
するとどうでしょう。
不思議なことに、文章書くためのアイデアが突然に閃くのです。
どこからともなく、「こういうふうに書けばいいんだよ」と自分がささやく。
なんだかスピリチュアルみたいで怪しい話に聞こえるでしょうか。
でも、慣れてしまうと結構それがおもしろいのです。
なぜならば、自分が自分に答えを教えてくれるわけですから。
なぜそのようになるかを考えてみましょう。
たぶん、そうなるのは脳の性質があるからでしょう。
私たちの脳は、目標を達成しようとつねに働いています。
だから文章を完成させようという目標を無意識に持つ。
すると、目標を達成しようと対してずーっと脳が情報を集めている。
集まった情報が形となって、脳の中でひらめきとして現れるようです。
その前提となっているのは、
アウトプットをしてどう書けばいいかを考えること。
疑問を持つことがが、
つまり脳に対して目標設定をすることになるのでしょう。
目標設定の効果は、
フォトリーディングのような速読法にも取り入れられています。
速読のプロセスに入る前に、
なんのために本を読むか目標設定をします。
目標設定を受けて、脳は目標の達成に向けて情報を集めてくれます。
だから、一時間で1冊の本を読むような高速な情報処理ができるわけです。
ここで大事なのは高速な情報処理ということです。
結果的に早く読めるだけです。
よく、早く読むことが速読の本願のように言われます。
でも考えてみると、
いくら早く読んだとしても、欲しい情報が入らないとしたら無駄です。
あるいは目的に沿わない情報をいくら集めても、
時間をどぶに捨てるようなものです。
無駄にならないために何をすればいいか。
答は、自分は何が知りたいのか目標を決めること。
目標を明確にするために役に立つことが、アウトプットです。
アウトプットとは、知り得たことを誰かに話す。
本で読んだことをもとにして自分の知見を本にする。
本から得た情報を自分なりに加工してプレゼンテーションをする。
以上のようなことを言います。
アウトプットをするときには、
なんのためにというのが前提にありますから、
いやがおうでも自然に脳に対して目標設定をしているわけです。
ですから、アウトプットを前提に本を読む。
あるいは文章を書いていく。
誰かに話す。
そうすると、自分自身の潜在意識が、
つまり脳が自分に情報を与えてくれます。
ことわざに、
「求めおさらば与えられん」、
と言いますが実は、「与えよ与えられん」、
というのが本当なような気がします。
それは、
文化人類学者のレビ・ストロースが言っていることが、
相似形になっているような気がします。
ストロースは、次のように言います。
人は自分が欲しいものをまず周りに与えることで、
人は自分が欲しいものを、次に周りから与えられる。
ストロースがいうことに似て私たちは、
アウトプットすること、つまり与えることで、
欲しい情報を周りや自分自身から、
インプットされるつまり与えられるわけです。
自分が覚えようとすることをアウトプットしてみることです。
アウトプットしている状況が体験記憶として頭に残りますから、
頭に残った体験記憶が覚えようとしていたことを思い出す手掛りになります。
結果で2アウトプットすることが、自分自身にインプットすることになります。
何か覚えようとするとき私たち一生懸命インプットに励みますが、
よく考えてみるとここにもパラドックスがあるようです。
すなわち、アウトプットはインプットです。
インプットしたいならば、まずアウトプットすることです。
アウトプットの大切さを語る近藤の講座は下記にあります。
お久しぶりです。
BLI&NLPトレーナーの近藤です。
BLIはブザン公認インストラクターの略で、
マインドマップのインストラクターの公式名称です。
久しぶりのアップですが、長文になっております。
お時間があればご笑覧ください。
昨日は知的な関心を誘うテレビ番組を見ました。
NHKが放映した読字障害を取り扱ったスペシャル番組です。
その番組を見て腑に落ちたことがありました。
「人は文字をやはり音声情報に変換している」ことです。
脳トレの各種講座を開催すると、
しばしばお受けする質問がありました。
「黙読や速読のときに、
音声化してしまっているようなですが、
これでいいでのしょうか」でした。
「本を読む、理解することは、すなわち思考です。
だから、音声化つまり言語化が起こるのは自然なことです」と、
答えております。
その答えの背景がありました。
東北大学の川島隆太教授が行われている脳機能イメージングです。
川島教授の研究発表を拝読すると、
黙読も音読も当番組が言っていたように言語野、
つまり言葉を組み立てるブローカー野と、
音声の意味を理解するウェルニッケ野が働いていることが分かります。
つまり、読書するという思考活動に音声化、
つまり言語活動は欠かせないことが理解できます。
また、被験者になったある大学教授が、
授業のリハーサルを頭のなかでやっている時も、
脳機能イメージングで脳の活性化を調べると、
同じく言語野が盛んに働くことが分かっています。
すなわち、「思考は言語」と言うように、
思考活動の端的な例である読書においても言語活動、
すなわち思考活動あらわれとして音声化は必須といえます。
思考は言語というと、極端な言い方のようでしょう。
が、「言葉を使わずに、何かを考えて下さい」を試すとどうか。
その言葉をお聞きになった瞬間に、
「言葉を使わずに考えるって何」とお考えになったでしょうか。
よって、思考は言語ともうしあげましたが、偏った言い方ではなく、
脳科学的に見ても的外れではないと断じて良いのではないでしょうか。
では、フォトリーディングにかかわる音声化はどうか。
確かに、素速く読めるために音声化はされていないように思われます。
正確に言えば、ページをめくっているフォトリーディングの最中は、
文字を視覚情報として認知するだけの段階なので音声化はないでしょう。
しかし、
フォトリーディング・ホール・マインドシステムとして考えるとき、
本の内容を理解する段階のディッピング、すなわち活性化の段階で、
文字の音声化はあって当然であると考えます。
理由はこうです。
フォトリーディングについて、
脳波の変化は公表されているが言語野の活動の有無は言われていない、
つまり音声化がないとは言われていない。
加えて、開発者のポール・R・シーリィ氏が、
フォトリーディング・ホール・マインドシステムで、
音声化について否定していない。
川島教授が公表されている黙読の脳機能イメージを見ると、
言語野が活動し音声化のプロセスは働いている。
以上により、フォトリーディングで本を読み理解することも、
思考活動の一端であるからもちろん音声化は伴うと考えられます。
もちろん、
「フォトリーディングのシステムに音声化は当然にある」
と申し上げたからといって、その効果性を否定するものではありません。
小生もフォトリーディングを愛用しています。
では、なぜあの様に早く読めるのか。
プレビューやフォトリーディングと言った事前の準備をして、
読むべきところをディッピング、つまり拾い読みをするからです。
準備段階で本の内容は何度か目にしているわけで、
自分が読みたいところに馴染みを持っている、
つまり初見ではない楽譜なら技量をもつ奏者なら、
楽譜の曲を上手く弾けることに似て、
フォトリーディングでも早く読めるとも言えるのではないでしょうか。
最後に、どのような読書や速読法をするにしても、
それが思考活動である以上、思考は言語から申し上げるに、
それらの速度や理解度を左右するのは言語力ではないでしょうか。
ならば、言語力は何で得られるかですが、
結局は地道に日頃している読み書き、
つまりは国語力を延ばすことと言えるようです。
読書を効率よくするために速読を人は目指すのですが、
実は速読を上達させるのに地道な読書による言語力の鍛錬が不可欠、
というパラドックスがあるのではないでしょうか。
地道に蓄えられた語彙があるから、
一瞬の目視にて音声化を意識できない速度で文字の意味を把握できる。
語彙量と判読速度の比例が人をして速読と思わしめている。
例えば、「カレーライスを食べた」なら、一瞬に意味を判読できる。
しかし、「問題は某社のCDS清算会にある」は意味不明でしょう。
その理由はCDSや精算会が何を意味するか語彙がないことです。
つまり、読書の速度はそれをする人の語彙力に比例するのです。
語彙力は言語力を支え、やがては思考力も支える。
地道な言葉の勉強が必要ではないでしょうか。
故人に曰く「急がば回れ」。
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