マインドスポーツ・マインドマップ、その4

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前回を振り返る。

 

マインドマップを学ぶには何が大切だったか。
リアルタイムに進むTEFCASと、
インストラクターの存在だった。

 

そのように述べて、その3を閉じていた。

 

今回は、その理由を記憶の仕組みが教える。

 

まず記憶の仕組みついてどのようにお考えだろうか。
一概に「覚えることだろう」と言われるのが事実である。
ところが、その仕組みは、単に「覚えること」では括れない。

 

記憶には多くの種類がある。
種類ごとに機能が違うからだ。

 

記憶は、覚えたことの保持時間で短期記憶と長期記憶に分かれる。

 

短期記憶は保持時間が長くて3分である。
名刺に記された電話番号をみて電話をかける時に使う。
電話をかけ終われば、名刺を見返さない限りたいてい忘れてしまう。
短期記憶だから、忘れるのは自然なことである。

 

長期記憶は、3分以上の保持時間を持っている。
長いものは、一生にわたって記憶内容が脳に保持される。
長期記憶は、体験記憶と意味記憶と方法記憶とに分かれる。
以上が、以下の説明のために迂回した記憶の俯瞰だった。

 

さて、方法記憶(手続き記憶)は、物事のやり方に関する記憶である。
原始的だが、最も堅固で高齢になっても最後まで残る記憶である。
例えば、歯磨きや自転車の乗り方、スポーツまで広範囲に及ぶ。

 

スポーツなら、野球のバッティングやゴルフのショットのやり方だ。
ご存じのように、それは決してテキストで覚えられるものではない。
体験学習によって学んでいくものだ。

 

その修得は、バットやクラブを手にもってフォームの練習から始まる。
手に豆を作るほど繰り返し練習をしてそのやり方が身につく。
要するに体を動かして覚えるのが方法記憶である。

 

方法記憶を身につけるには、体験的な繰り返しが不可欠なのだ。
繰り返しとは、TEFCASのループをSに向け回すことだ。
そのイメージをその3からここに転記する。

 

       →→→
      ↑   ↓
T→E→F→C→A S
↑       ↓
 ←←←←←←←


 

こうして試行錯誤のうちに方法記憶が定着する。
定着する中味が勘やコツと言われる高次の学習だ。

 

試行錯誤の例が、ゴルフのティーショットの練習である。
スライスをし、フックになり、次第にコースに打球がのる。
ここにめでたくティーショットのコツが身についたことになる。

 

確かに、面倒な話である。
だが、いったん身につくと、忘れない。

 

数ヶ月の時間が経ってもその記憶は保たれている。
もちろん、覚えたときよりも上手くできる保障はない。
しかし、ほとんど忘れることのない強固な記憶が方法記憶である。

 

その証拠として、青春時代に野球に打ち込んだ方ならどうだろうか。
体力的な問題はあるもの、年令に無関係に野球ができる。
このように方法記憶は強固である。

 

ところが、方法記憶の強固さがデメリットになる場合がある。
いわゆるバッティングやショットに関する悪癖である。
スポーツの上達を阻害する癖である。
いったん癖がつくと直りにくい。

 

方法記憶が癖を取り込むと、方法記憶の強固さから修正が困難だ。
ゴルフファーなら、スライスやフックに今もお悩みかもしれない。
癖となった方法記憶は、ご経験のようについてしまうと修正が難しい。

 

このことはマインドスポーツであるマインドマップも同じだ。
いったん書き方が身につくと一生にわたって使える。
繰り返すが、方法記憶となるからだ。
だが、これも問題をはらむ。

 

例えば、マインドマップを独修する。
そこでいったん悪癖がつくと修正が難しい。
練習しても、スコアが伸び悩むゴルフも同様である。
書き続けても、効果が感じられないマインドマップもそうだ。

 

ここもマインドマップがスポーツに酷似している点だ。
ともに方法記憶が支えるのでそうなるのだ。

 

では、悪癖を回避する方法は何か。

 

その回答を前回のTEFCASが教える。
リアルタイムにFCAのプロセスを経験することだ。
FCAはFeedback、Check、Adjustである。

 

Feedback:書き方について情報提供を受ける。
Check:情報を参照して自分の書き方を確認する。
Adjust:確認したことを元に書き方を調整する。

 

書き方をテニスのショットに置き換えるとどうか。
こうして書いていると、レッスンを受けた記憶が蘇るようだ。
かくもマインドマップは、マインドスポーツであると言えよう。

 

FCAのプロセスは情報提供と確認の質が学習を左右する。
前回も述べたが、自らFCAを未だできないから学習者なのだ。

 

指導のもとマインドマップの書き方を直に体験的に学ぶことである。
こうすることで、悪癖を自分のマインドマップから遠ざけられる。
この点からもインストラクターは学習者の学びを支援する。

 

野球もゴルフも直接に指導を受けて覚える。
マインドスポーツであるマインドマップも同じである。
直接に見聞きしてTEFCAのループをSuccessに向かって回す。
自分の書き方が成功に向かっているかを確認しつつ学ぶことである。

 

さて、あなたは成功に向かってループを上昇させたいだろうか。
または、書けないという諦めに向かってループを下降させたいだろうか。

 

あるいは、これで良いのかと迷いのループにとどまっていたいだろうか。

 

マインドマップ基礎講座は2月1日、3月1日に開催

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