税理士業界の厳しい実情を招いているものとは

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昨夕は田町で打合せ。
講座の準備として高名な先生にお話しを伺う。

 

講座は税理士業界向けである。
先生はその業界では成功者のお一人だ。
本もお出しになっている某税理士法人のK村先生である。

 

ご同席はコーチングで高名なK藤先生。
そして、コーディネイトしてくださったK田社長とT岡さん。

 

新鮮なお魚や焼き鳥、美味しいお酒で話しがはずんだ。
K田社長、ごちそうさまでした。

 


K村先生から興味深いお話しを縷々拝聴した。
「マインドマップ資格試験勉強法」を書いたこともあって興味津々。

 

税理士試験の合格は通常3年から4年はかかる。
その難関を突破したのが税理士さんたちだ。

 

まずは、税理士業界の実情からだった。
オフレコの話しもあるから手短にご紹介する。

 

 

税理士は、収入面で安定した士業であるとお考えだろうか。
確かに、一般的なイメージとして安定した業界だと考えていた。
ところが、一般的に思われているほど安定した業界ではないのだ。

 

一般的な税務申告はパソコンソフトで可能である。
だから、税理士に業務依頼をしなくても税務申告が可能だ。
小生も素人ながら申告ソフトを使うので、良く分かる話である。
税理士だから潤沢に仕事がある状況とは決して言えないと聞いた。

 

また、多量受注で廉価な業務委託を行うサービスも見かけられる。
よって、個人で事務所を構える方々は受注額が下がる状況にある。
従来どおりの業務受託では、忙しい割には収益が上がりにくい。

 

以上のようなことから、決して税理士業界が安泰と言い難い。
ある程度の組織事務所ならともかく、個人事務所は息苦しい状況だ。

 


その一方、苦しい状況にある税理士ほど改善の兆しが見えないそうだ。

 

例えば、次のようなことがあるそうだ。
あの手この手で集客するのは税理士としておかしい。
営業するのは言葉巧みなだけで税理士としてあるべきではない。
こうして、適切な営業活動を展開する組織事務所に利益を浸食されている。

 

この時代にどうしたことだろうと思わざる得ない。
規制緩和やグローバル社会といわれ、自由競争が喧伝されて久しい。
このご時世が全て正しいとは言わないまでも、確かな時流となっている。

 

その時流に逆らうように立っているのが多くの税理士だ。
もちろん過度の営業を嫌う職業倫理は理解できる。

 

 

だが、健全な、適切な営業活動を忌避するのはいかがなものか。
あるいは、営業活動は税理士として格好が悪いとの思いもありそうだ。
このことはかつて身をおいた建築士業界にも浸透していた。
耳の痛い話しである。

税理士は人が儲けた結果として税金を納めることに携わる方々だ。
卑近な表現で申し訳ないが、直裁にいえばお金のプロだ。

 

ところが、そのプロがプロとして儲けているとは言い難い。
ずばり、社会的に立派な業務であるのに多くの方が驚くほど低収入だ。
その状況を伺うにつれ、紺屋の白袴や医者の不養生なる言葉が心をよぎる。

 

そうなるのは「税理士はかくあるべき」が強すぎるからだろう。
制限的な信念から自分の動きを縛っている方が多いようだ。

 

職業倫理としてある程度は必要なことは当然だ。
だが、当然にあぐらをかいていらっしゃる方もあるようだ。
K村先生のように健全な営業をなさって順調な経営をする方もいるからだ。

 

 

また、別の状況もK村先生の言葉から拝見された。
営業といえば媒体はともかく、根底はコミュニケーションである。

 

コミュニケーションも苦しい状況にある税理士の大切な課題でもありそうだ。
コミュニケーションのまずさが苦しい状況を招いているとも言える。

 

顧客とのコミュニケーションが円滑に進まず、クレームになる。
所員との対話につまずき、所員が次々と退職する。
こうして業務が遅滞し経費がかさむ。

 

自分の強みや魅力を上手に伝えることをしないためにどうなるか。
結局、価格競争に巻き込まれて受注価格を叩かれる。
こうして税務の下請け業者化している。
これも痛ましい話しだ。

 

自分のセールスポイントをアピールするのは罪なことだろうか。
市場原理からみれば、そうしない方が罪なことだろう。
だから、買いたたかれるという罰が来るのだ。

 

 

職業倫理を遵守しつつ上手にコミュニケーションをはかることはできる。
それをさせない何かが、「税理士はかくあるべき」であるのは確かだ。
強すぎるべきから解放されることが現状からの脱却を可能にする。

 

そこに気づいていただける講座をこれからデザインすることが楽しみだ。
講座にご参加になった税理士さんたちが笑顔になって仕事ができる。
収益をあげ、時間に余裕ができ家族を喜ばせるようになれる。

 

デザインする講座がその一助になれば幸いだ。

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