2009年8月アーカイブ

マインドマップ基礎講座でよくあるご質問がある。

 

その1つが「創造力をつけるにはどうすれば良いか」である。

確かに、マインドマップを書くことがその方法の1つだとお答えする。

だが、それに加えて音読することもおすすめしている。

 

音読することで脳を鍛えることが可能だからだ。

音読で鍛錬できる部分が脳の前頭前野と言われる部分である。

書いて字の如く、脳の前の部分に当たり、額の奥にある脳の司令塔だ。

 

司令塔と言うのは、この部分が脳全体の働きを左右するからだ。

例えば、記憶、理解、判断、コミュニケーションを司る。

 

また、ここは言葉を組み立てる働きもする。

実は、言葉を組み立てる働きが創造力の源である。

 

これについては以下の検証がなされている。

東北大学の川島先生が次のような脳活動の計測をされた。

 

脳活動を調べる装置に被験者が横たわる。

被験者に「ねこ」と言う言葉を考えてもらう。

次に、「はしご」という言葉を考えてもらう。

 

この時、言葉を組み立てる脳が働く。

次に、その言葉に見合ったイメージを想起する脳が働く。

つまり、イメージすると言っても実際は言語の脳が活動する。

 

そして、被験者に世の中にない「ねこはしご」を想像してもらう。

この想像は、世の中にないことをだから、まさに創造的な発想になる。

すると、言葉を組み立てる脳が働き、イメージを想起する言葉が働く。

 

ここから、創造的な思考とは、言葉を組み立てる働きだと分かる。

よって、この働きが強いほど、創造的は思考の力が増すと想定される。

 

言葉を組みたてる力つまり言語力を要する音読を継続するとどうか。

国際的な心理テストで、創造力が向上することが検証されている。

 

こうして、創造力を鍛えるには、音読を継続することだと分かった。

 

音読する内容は何でも良い。

更には日本語でも英語でも、その他の言語でも良い。

とにかく、文字になっていることを声に出して読むだけだ。

音読は1日に5分ほどの音読を続けると先のように創造力がます。

 

また、音読は言語野を含む前頭前野を鍛えるので記憶力が向上する。

これまた心理テストで1ヶ月続けるだけで2割も向上すると分かっている。

 

創造的な発想は既存のものと既存のものの新しい組み合わせだ。

だから、既存のものを多く記憶しておく方が組み合わせが多く作れる。

つまり、発想は記憶に比例しているから記憶力がある方が良いだろう。

 

こうして、さらに記憶力も鍛えられる音読の大切さが分かってくる。

ここから、創造力をつけるには音読を継続することだ。

 

さらにいえば、マインドマップでは言葉を書く。

言葉の持ち手が多ければ、考えを的確に書き表すことができる。

つまり、言語力があれば、比例してマインドマップも上手く書ける。

そうなれば、マインドマップでよりよく創造性を発揮もできるようになれる。

 

マインドマップを書くときは言語脳を使っている。

だから、マインドマップは言語脳を鍛える方法でもある。

 

ここにからマインドマップと音読の好循環が見えてくるだろう。

 

もちろん、音読もマインドマップも継続が一番の鍵となる。

継続すれば抜群の効果が得られるが、しなければ効果は得られない。

 

一方、効果性を耳にしても、不思議なことに多くの人は継続をなされない。

 

理由は、眠いとかつかれたとか、あきたからとか色々だ。

でも、それらの理由は、表面的かもしれない。

 

一番の理由は変化を求めつつ、実際は変化をしたくないのだろう。

下手に創造力がつくと、あれこれやりたくなってしまうからだ。

 

それで何か問題でもあるのか、と思われるだろう。

だが、事実は、問題でもあるかのように音読を止めてしまうのだ。

同様にマインドマップを書き続けることを止めてしまう方もいらっしゃる。

 

あれこれやり始めると、周りからいぶかしかがられ、あらぬ批判がくる。

要は「出る杭は打たれる」と言う現象だが、誰しも打たれたくない。

だから、継続すると確実な変化がある音読を止めてしまうのだ。

 

これが変化を求めつつも現場維持をしたい人の常だろう。

随分と愚痴っぽいことを書いてしまった。

 

話しをもどそう。

創造力をつけるにはマインドマップを書き、音読をすること。

どちらも、継続してこそ能力を上げ続けることが可能だ。

 

ここに選択がある。

継続は力なりを選ぶか。

現状維持を選ぶかである。

 

もちろん、現状維持は決して悪くはない。

だって、多くの人は現状維持でご満足なのだから。

ここに気づいた方は何が違いを作るのかをもうご理解だろう。

 

記:公認マインドマップインストラクター 近藤哲生

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島千穂です。

創造力アップの方法も講座で近藤はお話ししています。

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http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html

先日、マインドマップの書き方の綺麗さについて述べた。

結論は、見た目の綺麗さは2次にして、中味の綺麗さが大切とした。

対して「両方綺麗にするにはどうすれば良いのでしょう」とご質問があった。

 

なるほど。

ごもっともなご質問である。

見た目も中味も綺麗に描けたらそれに勝るものはないからだ。

 

議事録のようにリアルタイムで書くマインドマップなら特にそうだろう。

議題は進行し、発言者はマインドマップに合わせて話しをしない。

講座やセミナーでも講師の話しは待ってはくれない。

 

そんな状況下、両方できるマインドマップの書き方ができたら。

そう考えるのは、自然なことかもしれない。

 

と言うのは、東大生のノートは綺麗、と喧伝されることもあるからだろう。

確かに、記録は見た目も綺麗であるに超したことはない。

その方があとで見返すときも判読性が高い。

 

では、どうするか。

長年のマインドマップ歴から見つけた方法を開示しよう。

 

気づけば簡単なことだが、2ステップでマインドマップを書くのだ。

 

1ステップ目は鉛筆でサラサラと下書きをする。

画家が用紙に柔らかく濃いめの鉛筆でデッサンするように軽く書く。

デッサン感覚なので多少間違っているようでもスピーディーに書き進める。

 

セントラルイメージは楕円に言葉を書いて終わる。

ブランチは単線で直線でドンドン伸ばして行く。

とにかく時間短縮を心がけて書き進める。

情報を漏らさず書くことが大切。

 

書き間違っても後ほど説明するように修正できるので安心されたい。

繰り返すが、ポイントはリアルタイムに情報を書き取ることだ。

 

2ステップ目は下書きの上から仕上げをする。

仕上げは会議後や講義終了後に時間に余裕をとって進める。

 

事前に申し上げるが、2ステップ目には記憶を高める効果がある。

また、1ステップ目で間違って書いていたことにも気づける。

あるいは、時間をおいて情報を見なおすので発見もある。

2ステップを踏むことは面倒だが、それ以上にメリットがある。

 

仕上げにはもちろん、カラーペンを使う。

セントラルイメージやブランチもルールどおりに書く。

言葉を書くときは点検しながら進める。

 

下書きのものが正確か。

話の筋や論理を構成しているか。

根本的に必要かどうか。

 

それらを点検しながら丁寧に仕上げ書きする。

このステップで記憶や学習といった面でメリットが生じる。

 

そのことをエビングハウスの忘却曲線が示唆している。

あることを頭に入れても1時間後には56%を忘却する。

1日後には74%も忘却する。

 

その忘却を2ステップ目で回復できる。

綺麗に仕上げたものを後日に見れば更に忘却を防げる。

 

このことはどうだろうか。

忘れても構わないような会議の内容なら必要ないのは事実だ。

ところが、大枚をはたいて参加した講座やセミナーがそれでは困る。

 

内容を忘れるようでは、投資したお金や時間が無駄になるからだ。

お金は無駄にしてもあとで稼げばどうにかなる。

だが、時間は無駄にしたら取り返せない。

その点から考えると2ステップ目が大きな意味を持つ。

 

話しを2ステップ目の書き方に戻そう。

カラーペンで見た目も整えつつやって欲しいことがある。

 

それが、構造化だ。

書き付ける情報を分類し、階層化し、序列化する。

 

階層化には、抽象度や因果率を導入する。

換言すれば、論理を構成するように書き進める。

この時点で、下書きが書き換わることもあるだろう。

 

序列化には、記号や番号や矢印を使う。

話しの順序や、論理に合わせて情報の固まり毎に付記する。

例えば、講義の内容を自分が再現するつもりになると序列化が進む。

そうして、序列化したマインドマップは記憶の定着も高い。

 

構造化まで進めたら、最後の一手間をかける。

カラーペンのインクが十分に乾いたら、消しゴムで下書きを消す。

消すときも、仕上げとの違いを確認しながら、鉛筆の下書きを消していく。

ここも意識してやれば、復習効果が多いに期待できる。

 

さて、こうした2ステップのマインドマップはどうか。

見た目も綺麗で中味も綺麗になる。

手間はかかるがその分の見返りも十分に期待できる。

 

余録だが、見た目の綺麗さも演出できるので衆目も集めやすい。

そこで自尊心も満たせることもあるかもしれない。

 

その意味においても2ステップの書き方をお勧めできる。

 

記:公認マインドマップインストラクター 近藤哲生

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島千穂です。

色々な裏技をマインドマップ基礎講座で近藤がお話ししています。

9月のマインドマップ基礎講座にも近藤が登壇しますのでご参加下さいね。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html

先日、マインドマップ基礎講座で次のご質問をいただいた。

それは「マインドマップの書き方は綺麗な方が良いですか」である。

 

このご質問には背景がある。

書籍は雑誌で紹介されているマインドマップが見た目に綺麗なことだ。

もちろん、見た目が汚いより綺麗であるに超したことはない。

 

書籍や雑誌には確かに綺麗なマインドマップが並んでいる。

一方、見た目が綺麗なマインドマップが掲載されるにはわけがある。

 

 

その訳は、ズバリそれらが売りもであることだ。

売り物だから、見た目は汚いより綺麗な方がお鳥目はいただきやすい。

よって、見本は見た目が汚いものより、綺麗なものが掲載される。

しかも、綺麗なマインドマップは絵心のある方の作品が中心だ。

 

同様のことをあげてみよう。

現在は野菜の価格が高騰している。

ところが低価格の規格外の野菜が店頭に並ばない。

 

規格外とは色がくすんだり形が悪いものを言うそうだ。

つまり見た目が綺麗ではないもののことだ。

 

味や栄養価は規格品と同じだが見た目が汚いと表に出ない。

そのことと綺麗なマインドマップが掲載されることとは同じだ。

 

この背景を見落としついマインドマップは綺麗に書くべきだと思う。

そうでないかもしれないが、そう思う方は少なくないだろう。

 

一応、お断りしておく。

長年、建築設計の仕事をしていたので綺麗にマインドマップは書ける。

また、綺麗にマインドマップを書く手先の技術には事欠いていない。

その上で見た目を綺麗にすることにこだわることに警鐘を鳴らす。

 

さて、実質的な点に言及された冒頭の質問は素晴らしい。

その観点に驚嘆しつつ以下のようにお答えした。

 

「見た目も綺麗に超したことはありません。

 それより大事なことは中味が綺麗かどうかです。

 論理や話しの筋が構築され企画書やスピーチの草稿になっているか。

 なっているのであれば中味が綺麗なマインドマップであり、

 なっていなければ汚いマインドマップです」と。

 

そのような回答が口をついて出た。

振り返って見て、あながち的外れではない。

マインドマップは思考のツールであり、目的ではないからだ。

 

ここをはき違えると見た目に囚われて、生産性を落とすことになる。

そうではなく知的生産性を上げるには見た目は二の次にすべきだろう。

でなければ、マインドマップはいつまで経ってもお絵かきにとどまる。

 

趣味や楽しみで書くのならそれでももちろん構わない。

また、楽しみで書くマインドマップを書くことは決して悪くない。

だが、書籍を買ったり、講座に参加したりして投資をするならどうか。

また市場原理と対極の教育で用いるのならそうあっても良いだろう。

 

だが、投資や労力に見合う生産性は考える方が宜しくないだろうか。

ここから、見た目の綺麗さに注力するより、中味を重んじる。

その方が宜しかろうと申し上げたい。

 

「どうすれば中味が綺麗になるのか」とご質問があるだろう。

ズバリ申し上げれば、構造化を進めることだ。

単に、想像と連想でマインドマップを書かない。

つまり、ミニマインドマップで終わりにしないことだ。

ミニマインドマップはあくまでマインドマップではない。

 

そうではなく、マインドマップを書くべきだ。

想像や連想から、思考を階層化や序列化を進めることだ。

その2つを進めることで、論理を構築しストーリーを作れる。

 

論理やストーリーが構築されたとき、中味が綺麗なものになる。

見た目は、矢印があり囲みがあり番号や記号が付記された様子だろう。

つまり、構造化が進んだ痕跡が、当然のこととして紙面に展開する。

 

その様子は、ゴチャゴチャと見た目は雑然とするかもしれない。

そうかもしれないが、そうすることで中味が整然なるはずだ。

論理に代表されるような構築されるべきものが形を成し、

あるいは企画に不可欠な斬新なアイディアが生まれるからだ。

 

以上をまとめよう。

見た目の綺麗さより中味の綺麗さが大事だ。

そうするには、構造化を進めて書く目的を果たすことである。

記:ブザン公認マインドマップインストラクター 近藤哲生

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島です。

中味の綺麗さをマインドマップ基礎講座で学びませんか。

9月のマインドマップ基礎講座にも近藤哲生が登壇しますよ。

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