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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2023年10月27日号
本誌はNLPの観点から合格を叶えられる勉強法を提案します。

合格者は自らがこれ自身を達成できる勉強を行えた。
NLPはその人たちに共通する型つまりパターンにも注目する。
合格を目指す貴方にその型を提案することで合格達成を支援します。


こんにちは。
NLP資格試験コーチの近藤です。

今月もあと四日。
来週中には月が改まる。
今年も残るところは二ヶ月余り。


さて紙面コーチングを始めましょうか。
その手始めとして次のことを伺いします。
「参考書や法令集の読み込みはどんな調子ですか」

もちろん、その答えは人それぞれでしょう。
でも、しばしば耳にする声は以下に例示する通り。

「法令集ってもっと速く読めたらいいのに」
「参考書って読むのに手間が掛かって嫌になる」
「予備校のテキストって沢山で読み終えられないよ」

資格試験の勉強、その中核である過去問集を繰り返し解いてこの解法を覚える為に、法令集や参考書そして受験予備校にご通学の向きにはそこのテキストを読み込むことはその為に資する知識や技能または関連情報を吸収することからして極めて大切。だが、「それができたら苦労はしないわ」とするお悩みは紅葉がりの山々に響く山びこのように拝聴してきた。

やれやれこれをどうしたら解消できるのか。
今回は試験勉強にも有用な読書法を再確認したい。


その方法とは読後の暗唱をすること。

読後とは通読や精読あるいは速読それらいずれの読み方であっても法令集や参考書そしてテキストを読み終えた時のこと。勿論、読み終えた直後から数時間あるいは数日あとまでと時間的な幅はある。しかし、次に暗唱することの効果検証を忘却の作用を除いて確実にする為には直後から数時間の時間幅にすることが有用と考えて大過ないはずだ。

暗唱とは、ある章を何らかの読書法で読み終えた後、その結論とこれに関連した事例そしてその事例を提示した根拠を、例えば「この章の結論(要点)は○○で、その事例は△△で、その根拠は□□だ」と論理を構成する三要素として諳んじること。換言すれば、仮に前述した三要素を暗唱できないとすると、通読や精読あるいは速読のいずれの読書法であっても勉強にあまり意味がない。

例えば、流行の速読法○○リーティングを法令集や参考書で行ったとする。読み込めたはずの文章、その論理を構成する三要素を暗唱できなければ、その速読法は意味がない。それどころか「読み終えたわ」と勘違いをもたらすだけ有害だ。逆に義務教育で学んだような普通の読み方をしたとしても、読了した文章の論理を構成する三要素を自分なりにでも暗唱できればその読み方は実に有用である。


では、普通の読み方を確実にしている要素とは何であったのか。それは、これまた学校で繰り返し耳にしてきたように「意味や読み方の分からない言葉を辞書で調べましょう」と諭されたり「意味の取りにくい文は文節に切って文節同士の係り受けを調べましょう」と教えられたりした方法だ。うん、実に面倒くさい。だが、その方法は結果的に効果的であるから義務教育で学べた訳だ。

学校で教えられる読み方が無益だったら教えられる訳がない。むしろ、その方法に多少の改良がなされてきたとしても、義務教育の開始から百年以上も歴史的な効果検証を経て例えば流行の速読法○○リーティングに淘汰されることがなく現存していることからして、有益であり教育的に意味がある訳だ。「それってガッコウが保守的だからよ」との反感はあろうが、先の暗唱の結果で考えたらどうか。

確かに、流行の速読法○○リーティングで前述した暗唱の結果を良好に得られる人もあるだろう。であるならば、効果的な方法を採用するのが受験勉強でも王道であるからして、その速読法をお続けになったら宜しい。しかし、その速読法で暗唱の結果が不良に終わるならば、その継続に疑問を覚えることは合格を目指す観点からして当然だ。受験勉強の目的はある読書法を信じることでなく合格だからだ。

大切な事なので繰り返すが、いずれの読書法を行ったとしても、それを行った対象であった文章に存する論理を構成する三要素を暗唱できることは、過去問集の解法を体得する為に必須である知識・技能そして関連情報を得ることに有用であることからして、これが極めて重要だ。


と言うと、「それって分かったからさ、もっと速く読める方法ってナニ」とご不満のあることは合格にまで長期を要した経験からして大いに予想できる。では、その方法をズバリお答えしよう。それは・・・。

「繰り返し読むこと」だよ。

「ナニよそれって普通じゃないよ」どお怒りだろう。そう、実にご指摘の通りにフツウで平凡極まりないね。だが、そうおっしゃっている言葉を即座に発することを可能にしているのは何か。その言語を繰り返し、その母語を口にするようになった幼少期から数限りなく繰り返してきたことによる。同様に、サクサクと速く読める文章も同様の経過を取っているはずだ。

実際、通勤する度に目にしてきた路線図にある駅名や案内はこの読み方や意味に迷ったりせず瞬時に解り読めるはずだ。または仕事をする度に読んできたマニュアル類はこの読み方以下同文。つまるところ、この現象が前述した繰り返し読むことの有用性を如実に現している。不明な言葉の読み方や意味の調べ物をすることを前提にして「読書百遍意自ずから通ずる」とはよく言ったものだ。

速く読める方法に関して更に加えると、それは速く読みたい文章に関連した文集も繰り返し読めば読むほどに互いの文章を速く読める様になることだ。当たり前すぎて公に言われることがあまりないことだが、そうした事によってある知識やその関連情報を豊富にした文章を速く読める事は、論理を構成する三要素に関する理解やその理解がもたらす記憶の深化を期待できる事からして自然なことだ。

速く読む方法とは、不明な言葉の読み方や意味の調べ物をすることを前提にして、繰り返しそして関連した文章も同様にすることだ。「それって超フツウね」と反感を覚えるだろうが、歴史的な淘汰をへて現存している方法だからそれを難詰しても仕方ない。読書法に決して一瞬で読める魔法などあり得ない。仮にそうした方法があったのならばとっくの昔に学校で教えられているはずだ。どうだね。


読書法はいずれにしても健闘を祈るGood Luck!!


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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2023年5月19日号
本誌はNLPの観点から合格を叶える勉強法を貴方に提案します。

合格者は自らに合格者たり得た勉強をさせた。
NLPはその勉強法に共通する型つまりパターンに注目する。
合格したい受験生にその型を提案することで試験勉強を支援します。



こんにちは。
資格試験NLPコーチの近藤です。

さて、5月も中旬。
皆さん、試験勉強の調子はいかがですか。
その尺度となる過去問の解き方はどれくらい覚えられましたか。

「えっ、突然ナニ」って感じかも知れませんね。
先の様に問うた訳は試験勉強の中核が問題を合格基準を満たす為に正解できようになること。事実、過去問の組みあわせで本試験の7割が作られるのが資格試験。よって資格試験の勉強で過去問の解き方を覚えることが最優先だからです。

その答えとして例えば以下のようでしょう。
「そうね、過去10年分をほぼ覚えられた感じ」
もしそうならば、その感じを確信にしましょう。

対してこうでしょうか。
「覚えたはずなのに片っ端から忘れて(-_-;)」
「もう5回も解いたのに半分も憶えていない(T_T)」
仮にそうならば、「頭が悪い」から救いようがないのでしょうか。
いいえ断じて違います。頭が悪い人はいない。いるのは覚え方が悪い人だけ。

今回は直ぐにできる科学的に効果的な覚え方を再確認しましょう。



結論から述べたい。

以下の覚えかたは時間の無駄。
・繰り返し読む
・要点に下線を引く
・ポイントを色ペンで目立たせる

「えっ、フツウ勉強ってそうするでしょ?!」と思いますよね。
しかし勉強したツモリでも、後に確認できる方法に比べて効果が低いから。

米国に於ける学習法の研究は先の3つに関してそれらの方法を検証。繰り返し読むことは二度くらいまでなら一度で終わらせる勉強よりも再読の効果が見られる。しかし、二度以上の再読は回数に相関した効果をもたらさなかった。下線や色ペンに関しても、それらを用いた群と用いなかった群、それらを施したものを読む群、以上三群に差異が見られなかった。以上からして先の結論を強調したい。

では効果的に覚えることはどうすればできるのか。
それは・・・、こうです。
「アクティブリコール」をすること。
「あの解法って○○・・・○○」と自ら主体的に想起すること。

「えっ、それってムズそう」でしょうか。

いいえ、実は、特に暗算を得意とするこの国の人なら誰でもがやったこと。その好例は、小学生の時にかけ算の九九を暗唱したり漢字を思い出したりしながら書き取ったこと。暗唱はアクティブリコールそのもの。繰り返し漢字のテストをすることも以下同文。小学生だった時にご経験済みのはず。決してムズくない。要はそうした事を今もやるかやらないか。それが過去問の解き方を覚える事にも露呈する。

例えば、過去問の解き方を覚える時、そうする時に必須である解答解説の読解をする際に、要点に下線を引いたり、色ペンで強調を施したりして「ヨシこれでバッチリ」と覚えた気持ちになる。が、しかし、次回にそうした問題が解けない。その解き方を失念したことに呆然とする。過去問の解き方を覚えられない受験生の多くはそうしたことの繰り返しでこの追い込み期の貴重な時間を浪費している。

そうではなくて、勉強をした時間に相関して過去問の解き方を覚えられる受験生、その結果として合格基準の得点を満たせる人たちは、誤答した過去問の解答解説を読解した後、読み取った解法の要点を自らに解説するかのように暗唱する。あるいは、その要点を想起しながら紙に書き付ける。時間的に余裕がある場合はマインドマップにする。何れにして再読や書き写しでなく「想起」を中核とする。

記憶することは、再読や繰り返し写し取る、つまり記憶の対象を入力することで果たせると誤解しがち。しかし、積極的に想起することが、記憶した対象に関わった視覚や聴覚そして身体感覚を再構成つまり記憶の再構築とその結果として記憶の強化をもたらす。実際、予備校の講師たちは、講義をする度に過去問解法を想起するので、難しい解法を難なく立て板に水の勢いで語れる。

「それって講師じゃないオレ・アタシって無理」

そう思うのは短見。全く不必要。日常を振り返ると即座に誤解だと分かる。例えば、「面白かったな」とサブスクで見た映画(受験勉強をしている時、その視聴はできなか)を通勤電車の中で思い出したり、「そう言えば、○○って超面白かった・・・」と同僚に話したりしている時、誰でもが自然にアクティブリコールをしている。つまり、主体的に想起することは貴方もできる。要はやらないかやるかだけ。

最後にアクティブリコールの仕方を確認しよう。
・解答解説を読解した後にその要点を暗唱する
・解答解説の要点を一人語りで自分自身に解説する
・正答できる過去問の解法を翌朝の通勤時に思い出す
・昼食時に昨夜に解いた過去問を見てその解き方を想起する

アクティブリコールもこれを繰り返す事に相関して効果を増す。繰り返しの仕方は忘却しかかる時期にそうなることを補完するようにして結果的に強化できる記憶の法則に沿って以下の様にすることでよりよい効果を期待できる。

・2回目は1回目から1日後に
・3回目は2回目から1週間後に
・4回目は3回目から2週間後に
・5回目は4回目から1ヶ月後に

苦手科目は以下のようにして想起の間隔と回数を増やすことも効果的になる。
・2回目は1回目から1時間後に
・3回目は2回目から1日後に
・4回目は3回目から3日後に
・5回目は4回目から1週間後に
・6回目は5回目から2週間後に
・7回目は6回目から1ヶ月後に

以上、最低でも5回、
アクティブリコールをご活用されてはいかがだろうか。
無料で貴方自身がいれば何処ででもできる効果的な勉強法なのだから。

皆さん、貴方の健闘を祈る。
グッドラック!



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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2023年4月21日号
本誌はNLPの観点から合格を叶える勉強法を貴方に提案します。

合格者は自らが合格者たり得る勉強を行えた。
NLPはその勉強法に共通する型つまり特徴に注目する。
合格したい受験生にその型を提案することで試験勉強を支援します。



今月も遂に下旬。
大型連休が目前に迫る。
言うまでもないことだが、
行楽などを気にする場合ではないはず。

その連休は勉強の遅れなどを解消できる時間を多く蔵する。
これを十二分に活用することが叶うのならば、
夏期の受験で合格を目指すことを確実にできる好機にも転じられる。

仮にそうできた結果、
合格を貴方に果たさせてあの時間を振り返って見た時、
「あの期間はまさに光り輝くゴールデンウィークだった」と思えよう。

この時期に限ったことでないが、一方で次のご相談も絶える事が無い。
「決まった過去問の解法だけに頭が混乱してしまう」
「特定の過去問解法だけが理解できないので覚えられない」
「あの過去問って解き方が解答解説を精読しても何だか腑に落ちない」

懸命に勉強していても、上記のようだとしたら、それは実に頭の痛い状況だ。その状態が続くようならば、模試や答練の得点も伸びにくく、勉強の意欲も維持し難いだろう。悪くすると合格を目指すことに挫折するかもしれない。勿論そうなってはならないから何とかするに超したことはない。では、前述のような理解に関する悩みの解消はどうすればできるのか。

今回は混乱を理解に転換する方法を再度ご案内したい。



今回の方法つまり心理技術は、理解をしたい例えば過去問の解法について、それを構成する事例や根拠、その2つから導出される解法などに関わる専門用語や計算方法、そして先の事例や根拠の関連知識を有すに十分な勉強を既に行っていることを前提とする。

加えて、過去問の解法を理解する為に、それに関する解答解説文をまず文全体を通読し、次に行単位で再読し、更に副詞句や条件節に分節して精読するなどして、ややもするとありがちな誤読を正す読解に励んでいることも同様にする。

つまりその技法は決して知識や読解の不足といった不勉強を一瞬で解消するような魔術や秘法でない。そうではなくて、受験生が先の前提を十二分に満たしつつも、例えばある種の計算問題を含む特定の過去問解法について、理解ではなく混乱をまだ有する心理状況を解消する。

以上の前提を満たしているのならば、ご案内の技法は有効性を発揮できるので、次に展開する段階を踏んでほしい。



***** 混乱を理解に転換できる6段階 *****

1.理解している事柄、例えば解法のイメージに関わる要素を列挙する
 ・色合い:無彩色/有彩色
 ・明 度:暗い/明るい
 ・距 離:遠い/近い
 ・位 置:上/下/左/右
 ・動き :静止画/動画
 例えば理解のイメージは「有彩色で明るい動画」だ。
 
2.混乱している解法のイメージに関わる要素を同要素で列挙する
 例えば混乱のイメージは「無彩色で遠くの静止画」だ。
 
3.1と2とを比較して見え方の異なる要素を特定する
 上記の事例では、色合いと動きとが異なる。
 
4.2の要素において1と異なる要素を一つずつ1と同じくする
 ・そうして例えば腑に落ちたような感覚を覚えた要素をメモする
 ・変化させた2の要素はもう一度もとの状態に戻しておく
 例えば距離を変えても変化を覚えなくても色合いと動きとに変化を覚える。
 
5.2に関する4でメモした要素を例えば一斉に以下の様に変える
 ・色合い:無彩色 → 有彩色
 ・明 度:暗め → 明るめ
 ・動き :静止画 → 動画
 上の事例なら、色合いを無彩色から有彩色にしつつ、静止画を動画にする。
 
6.2の事柄が混乱から理解に転じたことを確認する
 ・それが確認できないなら5をあと何回か繰り返す
 ・上記を行っても望む転換が不十分なら他の要素も試す
 
以上をしても理解に転じたかった対象がまだ混乱にあるのなら、それは混乱でなく不理解の状態だ。本技法に関わる前提を満たせる勉強に励むことがより望ましい方法である。

と言うと、「ジャ、この方法を使わなくても、理解が得られるように知識の構築や解法解説の読解といったフツウの事に精を出した方が良いんジャね」とは誠にご賢察である。実際、今回の方法に至る以前に、ご指摘のような実践によって例えば過去問の解法が混乱から理解に転じられる方は多数あるのだから、フツウの事つまり今までの勉強を極めることは時間の有効活用からも大いに大切である。



今回のご案内は以上。
今回の心理技法も読んだだけでの効果はなんら無い。
各種の勉強法と同じく実践し始めてその有用性を発することは確かだ。

最後に、講座で先の技法を実践したある方は「理解をしたかった解法のイメージを静止画から動画に変えてみたら、ストンと腑に落ちるようなった」とのこと。またコーチングで同様にした別の方は「何だか混乱していた解法のイメージを多彩に明るい大きな絵にしてみたら『なるほど』と頷けるようになれた」とのことだった。

勉強についても更なる健闘を祈る!
グッドラック!!



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「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2023年2月24日号
本誌はNLPの観点から合格を叶える勉強法を貴方に提案します。

合格者は自分自身をそうなせる勉強を行えた。
NLPはその勉強法に共通する型つまり特徴に注目する。
合格したい受験生にその型を提案することで受験勉強を支援します。


「にげる」
そう呼称される今月。
2月は来週前半で終わる。
くどく言うが先月より三日短い。
「ふーん、だからナニ」とお感じだろうか。

仮にそうであるなら、試験直前期にそうである状況に対する想像力不足だ。
つまり危機感が欠如していることの表れとも言える。「少年老いやすく学なり難し」とは決して言事の内に終わる事ではなく、資格試験で合格を目指す諸氏にも当てはまるのだから。いきなりお説教モードになってしまった。閑話休題。

前回、効率的な勉強をするには「やればできることを倍化せよ」と述べた。その訳はご案内したことを実行すれば自ずと分かる事なので縷々述べなかった。で、以下のようなご質問やご指摘を賜った。

「できることを倍化するとなぜ効率的になるのですか」
「やればできる事を倍にすると効率的になる意味がわからない」

なるほど、まだ分からないことを行うことは、これをやることで次第にそして確実に分かるようになるので、古来伝統的に「いいから黙ってやりなさい」と学びの場で伝統的に行われていたことが、知的な齟齬を生むことからして非効率であろうとする今時の時流からして当然の疑問や反感であろう。よって、今回はその疑問や反感を解消したい。

今回は倍化することが効率化と等価である理を再確認したい。

まずは前提を再確認しておく。倍化する対象はあくまでもやればできることだ。極めて大切な前提なので、「倍化する対象はあくまでもやればできること」と繰り返して強調する。

例示すると、平日に一時間の勉強しかできなかった受験生がいきなり五時間のそれをしたり、休日に10項しか参考書を読解できなかった人がいきなり100項もそうしたりすることでない。そうではなくて、平日に一時間の勉強だったら、できる工夫をして二時間にする。同様にして10項の読解を20項に増やす。

では本題に進む。
「倍化することが効率化を生成するのはなぜか」
結論から述べる。効率化はそうした仕組みになっているからだ。
「そうした仕組みって意味レス」とご立腹であることは想像できる。

説明しよう。何かを行うことを倍化することは試行錯誤・・・例えば「ああすると誤答して、こうをすると正答するのか」と正しい解法の会得に漸近すること・・・を倍化することと等価だ。つまり、何か、例えば計算問題の解法について学習を倍化することになる。

「まだやっていないから『倍化』だと言われても分からない」

そういう人もいるだろうが、記憶になくても、数歩を歩いては転び転んではまた数歩を歩くを繰り返して体得した歩き方、数メータを進んでは転び転んではまた数メーターを進めるうちにマスターした自転車の乗り方、そして書き取り帳を添削される度に書き直しを繰り返した漢字の書き方を体得する際に実は、そうした事が効率的にできたことから、倍化と効率化の関係を既に十二分にご経験済みだ。

歩き方や自転車の乗り方、漢字の書き方など既にできる様になっていることは、「1回できたから2回できるようになろう」「1回書けたからもう一回書いてみよう」と「やればできること」を倍化したことの成果だ。この過程はやった経験から「あることを学ばない」からやった経験から「あることを学ぶ」、そしてあることを学んだことから「あることの学び方を『学ぶ』」となる深化・進化を秘めている。

その進化を「学習のレベル」と学習論の著名なグレゴリー・ベイトソンは述べた。例えば、ベルが鳴ると涎をながす犬のようにただ条件反射だけにあるものを学習0、英単語の暗記を繰り返す程にその記憶を強化することを学習1、その強化の仕方について「こうすればもっと簡単に覚えられるのか」と記憶に関する記憶つまり学びを得ることを学習2と言うように学習の水準を提唱した。

加えて、「やればできることをやる」ことはこれ自身の性質からして自ずと達成感をもたらす。「1回できたのだから、もう一回やってみたい」「1回できたから2回できるようになりたい」「これができたのだからあれもやってみたい」とする意欲の亢進を人に於いて誘発してきたし、これからも同様にするだろう。

その意欲はやればできる事にこれを適用できれば、前述のようにして好循環をもたらす。無理なく「やればできることをやる」倍化を駆動する。「こうすれば要領よくできるんだ」つまり「こうすれば効率的にできるのだ」と自然と例えば過去問の解法や法文解釈に関する学習のレベルを深化・・・進化せしめるであろう。

以上から試験勉強に関しても次のように言えよう。
「できる事をやることは倍化の父である」
「倍化は効率化の母である」
その父母の下に合格も生まれる。

なお、上記はだまってやった人を即座に解しせしめる理なのだが、「それができれば苦労はしない」として「やればできる事をやらない」向きには決してご理解いただけない瑕疵を蔵している。後者に該当する向きに本誌は応えることできない。やればできることも行うことなしに効率化をお求めの諸氏は他を当たられることを強く推奨しておきたい。悪しからず。

以上、ご健闘を祈る。
グッドラック。



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【今の勉強で合格を目指せていますか】

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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年12月2日号
本誌はNLPの観点から合格を叶える勉強法を貴方に提案します。


こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

合格者たちは目的に合った勉強をします。
NLPはその方法と特徴とに着目していきます。
それにより貴方も合格者になれる要諦を提供できます。


何と、ナント。

W杯のことではない。
カレンダーは遂に師走に突入。

敢えて言う。
今年も残すところ30日をきった。
皆さん、そして貴方の勉強はどうだろうか。

この時期、その答えは以下の様相で散見される。
「それなりに良い感じだけど大丈夫かな?」
「マジメに予備校にも通っているけどこのままで良いの!」
「もしかしたら駄目な勉強をしているかも...とチョット不安よ」

その声は特に初秋から勉強を始めた諸氏によく発せられる。
言わば合格を目指して既に勉強をしている故の悩みで当然のことだ。

勿論、「もうやっているのだから、マイナスに思っても大丈夫よ」とすることもできる。がしかしだぞ。暗中模索の勉強で合格を果たせるほど資格試験は生やさしくないのだから、その言葉で勉強を続けられるくらいなら、受験生のだれもが苦労はしないのだよ。

では、既に勉強を始めていて前述のように悩んでいる受験生は勉強進度に関わる不安や心配を解消することはどうすればできるのか。

今回は勉強進度の不安を解消する策を再確認したい。



その策、答えは次の2つだ。
1.何はともあれ勉強の効果検証をする
2.1の結果からして学習計画の再構築をする

既に勉強をしている諸氏はPDCA循環で前から2つを経ている。何らかの学習計画...自分や予備校が立案したもの...によって計画の実行つまり試験勉強を続けてこられた。

合格を目指すことを確実にし続ける為にやるべき事は、「頑張る」「打ち込む」などと精神論的な勉強で合格できるほど本試験の甘くないことから、次のCとAとをすることが暗中模索の不安を解消する策となる。ご賢察のようにCは上記の1だ。Aはその2だ。合格に至る道のりを自立的に管理することが先の答えだ。以下で順に説明する。



1.何はともあれ効果検証をする

そうする事に最適なのは試験の疑似演習、シミュレーションの実施だ。休日を使って本試験と同じ時間割である年度の過去問を解く。解いた全問の正誤を明らかにする。正答した問題でも感覚で正解したもの、つまり解法の誤りだった問題はこれ誤答とする。

各科目の得点は合格基準にどうか。その総点は以下同文。「できてるみたい」「たぶん大丈夫」などと主観的な判断で勉強を続けるのでなくて「この科目は合格基準に○点が足りない」「各科目は合格基準に足りてるけど総点のそれにX点が足りない」と客観的(数値的)な査定から今までの勉強を点数によって査定する。



2.1の結果からして学習計画の再構築をする

特に合格基準に足りなかった科目は早急にこれをする。何時までに何をどうするかを暦に落とし込む。例えば「年内に、誤答に関連する法文の全てを、最低でも3回読解しその都度その主旨を暗唱する」と。

あるいは「今年中に、誤答した計算問題の全解法を、最低でも五回覚え直して、その度に必ず要点を暗唱する」と数値や行動の水準で計画する。繰り返して強調する。「大晦日まで必死で頑張る」「年内にがむしゃらで克服する」などと気合いや根性など測りようのない、つまり精神主義の独りよがりな学習計画...そもそも計画でない...をしない。



「で、このヒトって、何が言いたいの?」
「んじゃ、どうしろって言うんだ?!」

仮に先述の1と2とにそう反感を覚えられたとしたら、要するに感覚的な勉強を止めて、これからあるいはこれからも数値的な勉強をしろ。仕事で行程管理することさながらに試験勉強を合格を目指せるように進めよと言っている訳だ。

これまでのことを言い換える。「止観選行」である。「止」は今までやっていることを「多分これで良いんジャね」「きっと上手くできてるって」と流さない。そうでなくて一端止める。「観」は観察だ。客観的つま数値的に勉強の状態を冷徹にみるだ。「選」は観の結果によってこれから何をどうするかを選ぶ。「行」は決めたことを行うだ。

合格を目指せる試験勉強は、かけがえのない貴方の時間つまり命を削ってこれを行うことだ。その道程を暗中模索でやるべきでない。各科目の得点やその総点の合格基準を満たすべくこれを行うべきなのだから。

資格試験の勉強とはそういうものだ。
面倒くさいと言っても仕方ない。

DO IT NOW!



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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年10月14日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

やれ、やれ。
今月も折り返し時点が目前。
つまるところが2週間もすると11月の到来。

こんな調子の時間は動かぬ人を置き去りにして動く。
あっという間に年末となり、やがて新年となる。
春になったかと思えば夏の受験期間に転じる。
「光陰矢の如し」とこれを言事が教える。

それは関係ない方も、来週から一気に寒さの到来すると気象機関は予報する。合格を目指して勉強を始めたり続けたりできる体調の維持にご用心くださいね。

さて、前号で不合格になる勉強法を再確認。
これに関して幾つかの経路で以下の声を拝聴。

「入力偏重が駄目ならどうすれば良いの?」
「解答解説を全部読むって無理!」
「自己満足じゃなきゃ何満足なの??」

なるほど、そうお感じになるのはごもっともだ。有用な行動指針は例えば「騒がないで」とする否定形でなく、「静かにして」と肯定形であることが好ましい。だとすると、前号の再確認は1つのレトリックであったにしても前者に当たるのだから。

で、前回の3点を肯定形として後述する。
今回は合格しやすい人の勉強法を再確認しよう。

結論、その勉強法とは以下の3つ。
1.入出力均衡
2.解説全読解
3.客観的達成
以下で順にご確認を賜ろう。

1.入出力均衡
 例えば、基礎知識を蓄える為に参考書や法令集(その解説書)を読んだとする。ならば、その後、入力した情報の量や質を確認する為に出力する、これ即ちそれらを問う例題や問題を解く。
 
 換言する。これは勉強に関わる文章や音声教材や動画などの情報を読んだり聞いたりあるいは見たりした後、「読んだから終わり」「聞いたからもう大丈夫」「視聴したから覚えたはず」と勉強を終わるのでなくて、必ずそうしたことの記憶と言う効果性をそれらに関わる過去問などを解く、即ち情報の出力をすることで確認することだ。
 
 すると、問題を解いた結果から、読めていなかったことは何か、聞けていなかったとことはどこか、なにがどのように視聴し切れていなかったか、その答えが浮上してくる。要するに自らの勉学で不足が明らかになるので余り気分ではないかもしれない。
 
 だが、それらの結果は学びにおいて最も有用である「未知、『まだ』知っていないこと」を知らせてくれる。人の知性は無知を自覚することで自らを強く駆動することから、合格を目指す為に、そうでなくても当面の問題に正答する為に、まだ知るべきことを明確化してくれる。
 
「いちいち例題や問題を解く暇がないわよ」

仮にそれが現実であるにしても、読んだり聞いたり視聴したりと情報の入力をした後は必ず「いま読んだところの要点は......」「いま聞いた箇所のポイントは......」「さっき視聴した動画の重点は......」とその要諦を自分なりに情報出力つまり暗唱する。そうして入出力均衡はこれをなすかこがやがて合格を確実にしてくれる。

2.解説全読解
 そもそも参考書の例題や過去問集の解答解説はこれを問題解法のプロ・百戦錬磨である専門家が微に入り細に入り語ったモノ。いわば試験勉強の核である問題の解き方を覚えるために必須の情報を教えている。だとしたら、これの1つでも読み落とすことは実にもったいない。
 
 と言うよりも、資格試験の本試験、その設問の大半以上は過去問の組みあわせで作られることからして、解答解説を読み落とした過去問が本試験の設問に組み込まれることは決して否定できないことからすると、そうすることが不合格を招来したとしてもこれは自らが招いた災禍。
 
 そうでなく、合格をより確実に目指したいのであれば、例題に加え過去問集の解答解説はこれを全読解することは、先述のことからして大いに有用であるはずだ。ただし、全読解するにしても、人は忘れる生き物であることからして、解答解説は問題を解いた度にこれを読解して、これに関する理解を深めることは実に有用。
 
 「えっ...、忙しいのにいちいちそうできないわよ」
 そう言うお嘆きのあることはこれを想像するに難くない。だが、実際に実行した人ならご賢察のように、現実としてそれはあまり当たらない。いちいち、つまり繰り返し読解することはこれ自体を加速する。即ち速読解を読者にもたらす。怪しい速読術など決していらないから。

3.客観的達成
 これは例示すると皆さんが大学受験などで馴染みを深めたあの「偏差値」を基準にして試験勉強の達成度を合格基準に届かせることだ。
 
 各資格試験の難易度・偏差値を公開するサイトによれば、例えば税理士のそれは「68」、一級建築士は「66」、社労士は「62」などとしている。仮に、偏差値の「65」となる資格試験で合格を目指すのならば、上位から7%以内に位置付される得点力を涵養しよう。
 
 例えば、偏差値の62される社労士の合格を達成するとすれば、試験の成績で上位11.51%に入ることを試験勉強を通して達成することが実際の合格率の平均7%前後からして絶対的に必要となる訳だ。
 
 もし、ご利用の全国的な受験予備校が模試や答練の偏差値を公表しているのであれば、是非ともこれをご自分に関する試験勉強の客観的達成を測る為にご活用なさることは極めて得策だ。
 
 更に、偏差値の66で2次試験まである一級建築士の合否は実質的に相対評価つまり得点の上位者から5.48%をこれの境界とする。「オレ・アタシって模試で何時も合格基準を満たせているからきっと合格」とするのは自己満足の域をでない。そうではなくて、時に偏差値など客観的な指標によって勉強つまり得点力の達成度を測るべきだ。
 
 試験勉強において偏差値の様な客観的達成がなされているのであれば「マジメに」、「キチンと」や「チャンと」などと言うような精神論的な勉強をすることはこれが一切無用とできる。仮にオンラインゲームにハマっていようが、恋人と遊び呆けていようが、客観的達成の下で試験勉強を続ける受験生は合格を叶えられる蓋然性が高い。
 
 以上が受験勉強の真相というものだから、「オレ・アタシって勉強してたのに不合格ってあり得ない」とこめかみに青筋を立てても仕方がない。だって、特に相対評価の資格試験ってそう言うものだから。


以上、合格を目指せる勉強法に再確認を賜った。
受験生諸君、あなたの健闘を祈る。

Good-luck!

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【不合格になりがちな試験勉強法にご用心】

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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年10月7日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

NLPは認知を正せるモデルを提供します。
人は知らぬ間に主観的な歪んだ認知に陥りがち。
我々の認知を正して客観的な認知を得ることに有用です。


あら、まあ。
気づくと今年もあと三ヶ月。
つまり残すところが四半期となりました。

アレよと言う間に、
新しい年が始まってしまいかねない。
「また時間があるから勉強しなくても大丈夫」と言えない。
そうかも知れないし、そうであると断言すべき時期なのでは。

「で、何が言いたいのよ」とは的確なご指摘だ。
要するに時間が切迫する前にトットと勉強すべきなのです。
一方で「この時期にもう勉強していたけど落ちたよ」と嘆く人もある。

それってどうしたことによる結果なのだろうか。
勉強をしていたのに不合格になることは誠に理不尽なことだ。
しかしながら、そうしていても不合格になる人はなるのが現実だ。

今回は不合格になりがちな人の勉強法を確認したい。



結論、その勉強法とは以下の3つ。
1.入力偏重
2.解説未読
3.自己満足
以下、順に確認していきたい。

1.入力偏重
 これは法令集や受験参考書、その解説書などを読むことや、あるいは受験予備校の講義動画を視聴することのみに専念する行為だ。そうした情報入力の効果性を情報出力つまり例題や過去問集を解くことで検証しない勉強だ。つまり受験に資する情報を熱心に見聞きしているのだから合格できると思い込んだ受験勉強である。
 
 合格はこの基準を満たせる情報出力、つまり試験問題の正答によって達成される。よって、これを試験問題に関わる情報入力の偏重はもたらさない。実際、この入力偏重は合格基準を満たせることと同値でない。例題や過去問集を解く情報出力の検証で受験本番の合格基準に資すると判定できて始めて有意となる。
 
 だが、「満足な回数まで読んで(視聴して)ないから」と問題解法に資する情報の入力偏重に傾倒する受験生が後を絶たない。結果、「あんなに勉強したのに不合格になった」と涙を飲む。「もう試験勉強するなんてヤだ」と憤る。そこで胸に手を当てなくてもよいので次のことを自問してみよう。
 
「オレ・アタシが繰り返し参考書や法令集を読んだりそれらの解説動画をみたりすることは、どれくらい例題や過去問を正答する、結果として本試験の問題を高確率で正解することに役に立っているのだろうか」
 
 その答えは沈思黙考しても分からないはずだ。出力するつまり例題や過去問を解いてその正答率で認識すれば明確になる。入力偏重の勉強に傾注して不合格になったことから「オレ・アタシって頭悪い」と思い込むべきでない。悪いのはアタマでなくて入力偏重の勉強なのだよ。
 
 
 
2.解説未読
 1に対して、「オレ・アタシはチャンと例題や過去問を解いていたけど不合格だった」とこめかみに青筋を立てる人もある。つまり情報出力の検証をしたことが合格に資さなかったと憤る受験生が存在する。だが、入力偏重を避けられる例題や過去問集を解く情報出力は合格基準を満たせる勉強と同義とは限らない。
 
 例題や過去問集を解く情報出力はそれらを解いた後の解答法に関する解説を読解することによる検証を経て始めて有意となる。だが、「問題に正答しているから勉強の仕方は大丈夫」とする受験生は解答解説を読まなか読んでも熟読しない。試験本番でちょっとひねった設問や過去問を違った組みあわせで作った問題に正答できない状況に陥る。
 
 その結果は問題の解説を読解することで応用の利く解法を学んでいなこと、その解法を満足に獲得していないことによる。と言うと「解答解説は読んでいたのに」と反感を覚えるかもしれない。だが、単に読むことと読解することとは違う。前者はただ解説を目に写しただけ。でもそうした気分になれる。が、後者は脳つまり次の段階を経て行われる。

それは繰り返してご案内のとおり。解説を一段落ずつ読み、各段落を構成する各行ずつ読み、各行をなす各文節ずつを読みとするように、読み飛ばしや誤解を招かない段階的に詳細化する読み方から始める。次に、それら詳細化で気づいた意味の不明な言葉や文節の係受けやを丁寧に調べてこれらを把握する。但し後に確認したい前提がある。

と言うと「それってやってたぞ」とムカつく再受験の予定者もいる。もしそうであるならばここでも考えて欲しい。「過去問集の全問で解答解説を得点力の向上に資する為にどのように読解したのか」と。

そうと伺うとその人たちは十中八九が俯いてしまう。例題や過去問集の全解説は未読だからだ。読了しても読解の水準で以下同文。問題集の解答に関わる解説は資格試験の設問の7割が過去問の組み合わせで作られることからして、合格基準を満たすためにこれを全て読解して始めて有用だ。うん実に面倒くさいぞ。だが合格できる勉強はそうするものだ。


3.自己満足
 なるほど、「1と2ってオレ・アタシにあたらないけど不合格だった」とご不満の向きはあろう。試験勉強のコンテンツを読んだり見聞きしたりするだけでなくて過去問集の解答解説も全問に渡ってそれこそ紙面に穴が空くほどに読解した。それなのに不合格となったからだろうことお察できる。
 
 しかし、そうなった訳はズバリ試験勉強に於ける1と2の一方もしくは双方が、例えば各受験科目の得点やそれらの総点に関して設定されていた合格基準を満足する水準になかったことだ。であるにも拘わらず、「この調子ならきっと合格」と自己満足に安住したことによる。
 
 受験勉強の目標はその過程で自分を満足させることでない。そうではなくて疑う余地もなく合格基準を満たすことだ。そうする事は実際に受験しなければできないこと。だが、そうしなくても事前に自己満足に陥らないように、十二分に合格基準を満たせる見込みを達成できる様に模試や答練、それらを代替する過去問を解くことを繰り返したい。
 
 受験勉強の効果検証は模試や答練の得点が右肩上がりになることや、過去問を繰り返し解くなかで正答率が同じくなることでできる。即ち、「オレ・アタシの試験勉強でたぶん合格する」といった主観によるのでなくて、模試や答練あるいは過去問の正答率が合格基準を満たせる確率が高いといった客観で行うべきだ。
 
 だから「合格しそうな主観は模試や答練の得点という合格判定に資する客観的な基準とどれほど一致するか」「オレ・アタシの合格するという主観は本試験の合格基準を満たすことにどのように有益なのだろうか」と自分を止まって観てみることの意義は大いにある。
 
 繰り返す。受験勉強は自己満足のためにするのでない。そうでなくて、本試験が設定する合格基準を満たして合格を果たして最終的に満足をする為のもの。だから決して受験勉強における自己満足に至る順序を誤ってはいけない。もちろん一過程としの主観的な満足をすることもあってよい。
 
 だがそうした受験勉強だけでは合格という客観的な目標を満足することに至れない。そのことは念頭に置いておくほうが受験勉強に関わる人生、命の時間を無駄にせずに済む。
 
以上、不合格になりがちな勉強法にはご用心だ。
受験生諸君の健闘を祈る。

Good-luck!

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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年9月16日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法、案内人の近藤です。

今月も既に中旬。
直近、三連休の天候は荒れ模様との予報。
気象関係によれば、台風は九州、中国地方を直撃する見込み。

一方、受験勉強をしている皆さんにそれは別の意味もあり得る。
例えば、悪天候の懸念から遊びの誘惑を経ちやすくもある。
雨の降る前から地固まると言った感じかもしれない。
そうでなくても災害のないことを祈るばかり。

さて、この時期(でなくても)よく賜るご質問はこれ。
「正直、楽な合格法ってどうすれば良いですか」
「ぶっちゃけ、楽して合格する方法って何ですか」
「苦労せずに合格するのってどうしたらできますか」

皆さん、あなたはそれをどうお考えであろうか。
正味の話、そうした方法があるに超したことはないはず。
初受験から合格するまでの長期間、僕も同様に思い続けました。

今回はあなたも楽に合格できる勉強法を確認しよう。



結論。
その勉強法は合格基準を満たせるようにすること。

例えば、開示された各受験科目の得点でその基準を満たすこと。
加えて同様にされたその得点の総点で以下同文。
その基準は試験の実施機関や受験予備校の示すもの。

例えば、今年に実施された一級建築士・学科試験で合格基準点は、計画が11/20点、環境・設備が11/20、法規、構造が16/30点、施工13/25点、総合91/125点。各受験科目で過半以上を得点し、かつ総点を百点満点に換算して73点以上を得点するようなことだ。

「本年度の合格基準は、次の2つの条件を満たした者を合格とする。選択式試験は、総得点24点以上かつ各科目3点以上(ただし、労務管理その他の労働に関する一般常識は1点以上、国民年金法は2点以上)である者。択一式試験は、総得点45点以上かつ各科目4点以上である者」と令和3年度、社会保険労務士試験の合格基準はしていた。

なるほど、「それって全然楽じゃないわ」とご立腹だろうか。しかし、「真面目に勉強したから合格」「一生懸命に以下同文」「チャンと以下同文」などするように抽象的な基準や「有資格者として相応しい人格者だから合格」とする曖昧な基準を目指すよりも、客観的な指標である得点を満たせるように勉強すれば合格するのだから随分と楽だ。

不真面目だろうが全く一生懸命でなかろうが全然チャンとじゃなかろうが人格者でなかろうが、合格基準に達すれば合格だ。満たすべき基準は明確。それに対する勉強の到達度を模試や答練などによって定期的に測りさえすれば、無理な気合いや根性は断じて不要。基準到達に必要な勉強をしさえすれば合格する。でだ、ご案内は楽な勉強法なのだ。



それにご納得いただけたとして、合格点を満たせる勉強法と何か。続いて具体的にこれをご案内する。練習問題、最終的に過去問集において、本試験の設問はその7割が過去問の組みあわせから作成される資格試験の特質からして、過去問集で誤答した問題を全て正答に転じられるように勉強する。その答えでなくてその解き方を憶える。

では一概に過去問と言うとどうか。それは初学者にとって茫洋としてつかみ所がないように思える。だが、これは暗記型と論理型とに大別できる。決して恐れるに足りない。むしろそれに応じた勉強をすれば良いのだからどうすれば合格できるかと気に病むことは全くない。

前者は問われる事項に合致する情報を憶える。問いに正答できる情報を想起する方法、つまり解き方を憶えさせすればこれに正答できる。どのみち暗記すれば得点が容易だ。これを克服できない受験生はやれば必ず取れるはず点数を取れないので合格の望みが薄い。暗記型はこれを克服できれば正答できるのだから極めて楽だ。

一級建築士の学科試験なら、計画や施工の設問は大抵が暗記型に属する。頻繁に出題される項目で自分がまだ暗記していない項目さえ憶えれば、その問い7割を正答することは容易い。応用力も涵養できるので満点に近い得点も決して無理でない。楽にできるたろう。

暗記ものを克服するコツは大学受験などで既にご経験のはず。兎にも角にも暗記対象を繰り返して見聞きしてこれを暗唱すること。試験時間ないで暗記問題の全てを正解できるように正答に資する情報を短時間で想起できるような暗記をしよう。例えば大学受験、英語の勉強であの有名な英単語集を丸暗記したように。

後者は正答に至る根拠と方法つまり正解への話の道筋を追ってこれを正答できる。根拠は法令や特定の算法、方法はそれらの組みあわせ方だ。暗記型の問題と異なり、「なぜ、どのようにして、これが答えか」を明確に説明できるように徹底的に言語化した勉強をする。

その規範たる解答解説を読解してこれの要点を暗唱する。注意、正答できたからとして自分の解き方を優先しがちだ。そうすると汎用性に欠けるので、決してそうしてはならない。そうではなく、この段の冒頭で述べたように過去問集の解答解説(人によっては予備校講師の解き方)を優先して誤答を正答に転じる為にこれを憶える。

例えば、一級建築士の法規で頻出の耐火建築物にすべき建物の問題は、法22条と法23条、法第27条から出題されるので、それらの法令を正解に至るための適切な根拠としてひけるように勉強する。このような論理型の問題の勉強も勘や感性などつかみ所のないものを頼みにせずとも良い。地道に解き方を憶えればよい。実に楽なものだ。

まとめよう。楽な試験勉強は本試験の設問に正答できるように、過去問の傾向である暗記型や論理型に沿った答えでなく「解き方」を憶える。そうすることを着実に重ねて、例えば各受験科目の得点とその総点とで合格基準とを満たせるようにすることだった。

そうすることは性別、学歴や職歴に無関係でやればできる。かつ根性や気合いそしてキチンと真面目になど精神論にたよらないやれば誰でも、勿論あなたもやればできる。合格することに有用な勉強法となる。

以上、合格に向かって楽に邁進されますように。
Good Luck!



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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年8月26日号

こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

NLPは記憶に関して優れた方法も提示します。
事実、記憶の劣る人はないし記憶の方法が劣る人はある。
つまり私たちにとって記憶に関しても実に有用な手法なのです。


今月も既に下旬。

夏の試験シーズンは終盤となる。
今週末に社労士試験、受験生の諸氏は本番に臨む。

ご注意、今号はその受験に関する現状に基づいて行を進める。以下に「受験前にこんなことを読ませないで」と思える状況も記す。合格を願い験担ぎなど精神論を頼りにされる向きには違和感があろう。「縁起でもねえこと書きやがって」とご立腹の恐れもあろう。その予感を覚えられる諸氏は以下をスルーされ最後の追い込みに励まれたい。

さて、言うまでもなく社労士試験も受験するだけでは有資格者になさない。最近、その合格の推移は受験生に対して1割以下と実に塩辛い。令和3年、3万7,306人が受験し、合格率は「7.9%」だった。34358人の受験生は涙を飲んだことになった。今年も同様とみて大過ないはずだ。

恐らく、「幸先悪いことを言わないでよ」とご立腹だろう。だが、「事実は小説より奇なり」に似て上記は現実だ。前例を踏襲する行政事業の一端である資格試験も同様にして実施される。設問の難易度に関しても前例を大きく踏み外すことは決してないのだから。

よって、模試や答練などの得点・評価など客観的な指標によって直近の受験で絶対的に合格を確信できる受験生は、今号に関して以下は不必要であろう。これまた以下をスルーされたい。念を入れた最後の追い込みにお励みいただければ幸いだ。



では次の合格を高確率になす為に必要なことは何か。過去問の組みあわせから設問の7割程度が作られる資格試験の惰性的な性質からして、それは前回にも確認した過去問の解き方を完全に覚えること。

だが、そのことに関してコーチングで以下の様なお嘆きが絶えない。
「最低、過去5年分、過去問の解き方を覚えるのってムリよ」
「過去5年分でも無理ぽいのに10年分なんて覚えられっこないぜ」

やれやれどうしたらその様な悩みを払拭できるのか。
今回は過去問の解法を完全に覚える勉強法を再確認しよう。



合格者の間や受験業界で公然の秘密とされる合格する勉強法は「最低でも5年分できれば10年分、過去問の解き方を完全に覚える」ことだ。繰り返すが、過去問の組みあわせから設問の7割程度が作られる、これに正解できれば高確率で合格できる、そうした資格試験の性質からして誠に理にかなったのが冒頭の合格法である。

勿論、その事に対して、先の様なお嘆きの絶えないことも事実。だが、「ムリ」「できない」とすることはどうだろうか。仮に10年分、過去問の解法を覚えるとして考えてみよう。

例えば、社労士や一級建築士の場合、過去問数は以下となる。
・社労士:80問/年×10年=800問
・建築士:125問/年×10年=1250問

なるほど、こうしてみると決して少なくない。だが、そうした数の暗記をすることは恐れるに足りない。例えば、多数の皆さんがご経験であろう大学受験、これで覚えるべき英単語の数はなんと「約4,000語~6,000語」とされる。これを基準に考えると、前述した覚えるべき解法の過去問数は一級建築士の場合でも半数以下。

もちろん、「オレ・アタシは大学受験は関係ないたたき上げだから」と仰る皆さんでも、高校の英語の教科書で学習した英単語で約2,000語~2,500語を定期テストに際して覚えた経験があるだろう。

そうしたご経験からして、先の資格試験で合格を確かにする為に、10年分の過去問に関する解法を覚えることは、決して不可能でない。むしろ、やればできると拝察する。



では、その数の過去問解法を覚えることはどうすればできるのか。それは、学生時代の受験が、「繰り返して暗記する」とこれを教えているはずだ。例えば、英単語「consider:~を考慮する」と繰り返し暗唱することで覚えたように。受験数学で頻出で難解な整数問題の解法にしても繰り返しその解法を書くなり暗唱するなりして同様に。

つまり、何かを覚えることは、繰り返すことにその基盤を置く。実際、都市圏で一般道から高速道に乗り入れるような複雑な運転操作も同様にすることでやがて無意識の水準でできるようになれる訳だ。覚える対象を繰り返し見聞きすることは記憶の父であり、特に暗唱することは暗記の母である。その父母にして試験で使える優秀な記憶が生まれる。

とは言え、例えば一級建築士の受験生の場合、過去10年分1250問の解法をいきなり前述のようにすることに対しては、「もっと要領の良い覚え方ってあるんジャね」とご洞見であろう。左様、であるからして、かつ受験生各位におかれては技能や知識そして経験知に段階的な階層があることからして、以下の戦略をご提示する。

その戦略は以下の通り。

1.カンニング勉強法
・過去10年分の過去問を一分/問で答える
・各問に解答したら直ぐに答え合わせをする
・一分以内で解けない問は不正解とする
・目的:試験によくデて解き方をシラない過去問の把握
    つまり自分の弱点、最優先で補うべき項目の明確化

2.リンキング勉強法
・上記で把握した「デシラ」を優先して参考書や法令集に関連付ける
・デシラと関連付けた参考書や法令集の該当部分を読解し理解する
・上記の該当部分に含まれる用語や算法も同様にする
・目的:3の解答解説に関連する情報の検索と補強とを確保

3.リピート勉強法
・過去10年分の過去問を決めた時間内で繰り返し解く
・解いた後、必ず答え合わせをして解答解説を読解する
・不正解だった過去問の解き方を暗唱するなどして覚える
・以上のことを過去10年分に渡って最低5回繰り返す
・目的:試験で必要な時に即座に想起できる記憶の構築

予備校などをご活用で「厳選過去問解法」に類するテキストなどを活用可能な方は、1をした後でそのテキストのデシラに関連する部分を2の勉強法の対象として含まれると「自分にピッタリ厳選過去問解法」テキストを作ることができる。これより予備校の提供する受験情報も包括できて効率的な受験勉強ができる。

初学者は以上の戦略によられるとよい。だが、再受験生の諸氏は大方の知識や技能を保持するだろうから、兎にも角にも3を最優先にして5回で解法を完全に覚えきれない(だから、再受験となったはず)なら、7回でも10回でも繰り返して暗記されることを強くお勧めする。

但し、暗記する事は、できるだけ短い期間にできるだけ多く繰り返せるようにしたい。例えば1250問/回を5回で6250問の解法暗記を一問当たりに時間をかけて50問/日で125日行うよりも、それを一問当たりに時間を短くして125問/日で50日を2回転つまり100日で10回繰り返すように短いインターバルで数多く行いたい。

そうする訳は、覚えたことも時が経つほど忘れやすく、時を待たずに繰り返したことをよく覚えられる記憶の仕組みからして賢明であるからだ。どうだろうか、「えぇ、戦略とか言いながら要は繰り返しなのね」とは誠にご賢察である。覚えたいことを短期間で繰り返す事は暗記の培地なのだからだよ。

次の絶対合格を目指す皆さんの健闘を祈る。
Good Luck.



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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年8月12日号


暦はお盆連休の中日。

実質、連休中の方も多いと推察。
「そうする人がいるからシゴト」の人もあるでしょう。

今月後半も資格試験が盛りだくさん。
公認会計士・論文、各種電気技術主任技術者、
建築整備士、社会保険労務士と会席料理のお膳状態。

2021年、社労士の場合、合格率は7.9%。
例年からすると今年もそうそう緩和することはないはず。
週末やお盆の連休中、この受験生は最後の追い込みが求められる。
もちろん、その他の受験生も合格したいならばご同様であろう。

ではお考えいただきたい。
追い込みで受験生に求められることとは何か。

「絶対に合格する根性と気合いジャね」
なるほど、それもあるかも知れない。
だが、甲子園で勝つにもそれだけでは無理だ。
むしろ、気合いと根性で合格できるのなら誰も苦労はしない。

「最後は神頼みよね」
確かに、人事を尽くしたのならそうしたくなるだろう。
しかし、神仏にたよれば合格を果たすことができるのなら、
それこそ試験勉強を促進するのに受験予備校に通う必要もない。

「最後はヤマ感だろう」
うん、ガッコウの定期試験でよくやった手合いだね。
でも、ヤマが外れて散々痛い目にあったことは事実では。
加えてヤマをはらずとも、既に過去問集はそれを教えていた。
特に、各受験生の各位に「デシラ」で明示していた訳だ。


やれやれ先の答えはなんであろうか。有用な答えの1つは特に不得意科目の合格基準を満たす得点に資する事柄を1つでも多く暗記すること。
もちろん、「それができれば不合格にはならないよ」との苛立ちは想定できる。とは言え、気合いや根性そして神頼みでない最後の有用な追い込みと言えば、前述したことが最右翼に位置するだろう。

では、先のことを可能にする方法とは何か。
今回は得点に資する事柄を暗記できる方法をご案内したい。


こんにちは。

長い前置きでしたね。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

NLPは多彩な学習法も提案します。
私たちは知覚の操作で効率的に学習できます。
NLPは知覚の有用な使い方を数多く提示してきました。



では端的に結論からお伝えする。
得点に資する事柄を暗記できる方法は下に箇条書きとした。

但しこれを使う前提がある。過去問集を繰り返し解き、その解答解説を同様に読解すれば大抵のことを覚えられる。それをしてもなお覚え切れない事項だけに限定してこれを行う。

確かに、マインドマップと同様にものを書く行為は大いに暗記の効果を期待できる。しかし、そうだからとして書くことで何かを暗記するのを促す事はこれを用いることに慎重であるべきだ。それ相応に時間を要する。安直に使うと追い込み期の貴重な時間を浪費する。加えて、今回の方法は書く(書ける)場所が限られることもあるからだ。

また、今回の方法は目につくからこそ効果を期待できる。そうであるからこそ、人目につくことの他人との悶着を避けるためにそれを避けられる自宅にこもって勉強する休日中に行うのが賢明。



【ご注意】
油性のペンで肌荒れが懸念される方は以前にご紹介済みである暗記項目を書いた付箋紙を冷蔵庫やトイレ、洗面所なとに貼り付ける暗記法をご選択されることをここに強く勧告したい。勧告を無視してこれをご採用の節は自己責任とするので悪しからず。

1.暗記したい事柄を手や足の甲、二の腕に書く
  水濡れしても消えないように油性のペンを使う
  重要度の高いことは手の甲や二の腕に書き付ける

2.手足に書いたことを指でなぞりつつ暗唱する
  食事や家事、用便中もできるだけ同様にする
  暗唱はこの意味どおり実際に声に出して行う
  行う回数は多いほどこれの効果を期待できる

3.暗記できたモノは書き換える
  一日の終わりに書き付けたモノは洗い消す
  暗記できなかったモノは次の日も手足に書き付ける
  新たに加えて暗記したいモノも同様にする

4.以上で残った暗記対象はメモにして持ち歩く
  平日、通勤中や仕事の昼食中など暗唱を繰り返す
  
  

この方法は歴史のある記憶法、例えばローマ時代の弁士や本邦戦国時代の忍者など博覧強記が必要だった者たちが使っていた場所法とくに体の各部位を使う暗記術をNLP的に再編した方法。論より証拠、実践してみればその効果はこれを実感できるだろう。

追い込みで一点でも多くの加点を可能するためにより有効に使われるべき限りのある時間は、今回の方法に関わる効果性の裏付けを長々と述べる贅言を読むために使われるべきでない。今回はここで終わり、皆さんそしてあなたの健闘を祈る。

Good Luck !


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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年6月24日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

NLPは効率的な記憶法をも提示します。
記憶の質量は知覚的刺激の質と量とに相関する。
NLPは知覚的な刺激に関して多様な知見を有するのです。


六月はもう下旬。

梅雨明けの時期が話題になる頃ですね。
今年はそれが早くなるとの報道も聞こえます。

仮にそうなったら、その分だけ暑い夏が早く到来するとのこと。そうでなくても、合格する受験生としてやるべきことは変わらない。それは各受験科目の得点とそれらの総点で合格基準を満たすことだった。

今夏、例えば七月や八月に受験するのならば、今が将に追い込み期。この時期、受験生として合格する為になすべきことは、本試験で多くの設問が過去問の組みあわせから作成されることから、一問でも多く過去問の解き方を覚えること。

対して、そのことは以下の迷いを勉強不足の受験生に招来する。
「解法暗記を確実にするには書いた方が良いですか」
「多くの解法を一気に覚えるにはマインドマップが良いですか」
「苦手科目で解法の記憶はまとめノートを作った良いのでしょうか」

追い込み期、受験生の皆さん、
そしてあなたはそれに関してどのように考えるだろうか。

今回は過去問の効率的な解法記憶はどうするのかを再確認したい。



効率的な解法の記憶法とは何か。

それは覚える為に記憶の対象をいちいち書かない覚え方。
書かないことで生じる時間を使って繰り返し記憶する方法だ。

記憶の為にマインドマップやまとめノートを書くことはそれなりに、書き方によってはかなりの時間を要する。一方、「書いたから、これでバッチリ覚えられたはず」と期待した程に記憶に供しない。加えて覚えても忘れてしまうこともある。書かないことで浮く時間を有用に使って過去問解法を繰り返し知覚して、これを記憶する勉強法である。

記憶の質量は、記憶の対象と知覚的に接した回数とその回毎の知覚に関する強度との積に相関する。その回数は外的に記憶の対象を知覚することに、「建築物の定義って・・・」と思い出しに勤めたり想起できたりして内的に記憶の対象を知覚することをも加わる。

私たちは、扉を前にしてそれ開く為にその取っ手を目にしたらそれを押すなり回すなりした。それを繰り返した結果、今それが無意識にできる。横断歩道で歩行者としてあるなら青信号を色や音声として知覚したら歩きだした。同様にした結果、同様に今それもできる。

そうしたことは「取っ手を見ても別に感動しないぜ」「青信号で特に感激しないわ」と言うように知覚的な強度が低いのに繰り返しの結果として、無意識に行える程の記憶になっている。

その記憶は「扉の取っ手についてマインドマップを書かなきゃ」「横断歩道の青信号をまとめノートにしておこう」として覚えた訳でない。そうではなくて「扉の取っ手」を知覚したら「押す」「回す」。「青信号」を同じくしたら「歩き出す」。そうしたことを「繰り返す」ことで殆ど無意識にそれらを行える記憶を私たちは獲得してきた。

加えて、「2の十乗は1024」を例えば歯磨きをしたりトイレに行ったり食事をしたりする度に、つまり折に触れて見聞きしたり、それを想起(「2の十乗は1024」だったと内的に再知覚)したりするとどうか。覚えようそのことを書かなくても、小学校で「シチハチ56」と同様にして覚えた九九と同様に記憶できる。

過去問の解法、その記憶に同様の外的な知覚と内的なそれとを同義にする脳機能を適用できる。これに基づいて「過去問は最低でもこれを書かずとも5回解く」ことを推奨した。それを解くことは、計算問題を除いてその回毎に書く行為を要さない。設問を見聞きしてその正解とこれに至る解法とを解答解説のように想起できたかを確認すればよい。

それらを確認した結果、誤答したり正答しても解法や正答の根拠を誤ったりした場合、「ふーん、間違ったんだ」と解答解説をただ読み流さない。そうするのでなくてこれを「読解」して要点を把握する。その後、即座に解答解説を隠して先の要点を暗唱する。記憶は繰り返しで担保されることから、こうすることをクドクドとご提案してきた。

とは言え、以下の異論があることは承知している。
「5回解いても解き方を記憶できないからスルーだ」
「5回解いても覚えられないのって捨て問よね」

なるほど、合格する可能性は無限でも、これを有限の時間で顧慮しなければならない。ことことから前述のように考えたくもなるのだろう。だが、そう考えて苦手科目でも合格基準を満たせるのならばそれこそ合格する為に受験生は苦労をしない。

「最低でも五回」と繰り返してきた様に、五回で覚え難ければ七回、10回と解法を記憶したい過去問に繰り返して接することは、記憶の仕組みからして有用だ。解答に至る過程を書く時間を繰り返し想起することに転用する勉強法は、記憶の強度がその対象に接する回数に相関することから効率的な勉強法となる。

最後に、そうしてもなお記憶したい過去問の解法が残るのであれば、以前にご案内した例えば「保有水平耐力計算の方法とは」と問題形式つまりその要点を想起させる形式で、最終的な手段としてマインドマップやまとめノートを作成する。もちろん、これを作成して終わらない。これに繰り返し接して要点を想起つまり暗唱することを繰り返す。

まとめると、効率的な解法記憶法は「マインドマップを書けば」「まとめノートを作れば」とする思い込みを脇に置き、そうする為に浪費しがちだった時間を使って、記憶したい対象に繰り返して接し想起や暗唱をすることで記憶を強化する方法だった。

合格することに大事なので繰り返す。確認してきた方法は合格基準を満たすことが「まだ」難しい苦手科目から優先して適用したい。得意科目で満点を取ろうが、仮に苦手科目で合格基準を満たせなければ不合格を避け得ないのだから。

覚えたい解法を書く勉強が合格に合目的であるとは限らない。
合目的である勉強法での健闘を祈る!

Good Luck!!


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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年6月3日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法の近藤です。

NLPは有用な勉強法を提示します。
論理の使い方次第で脳は活動状態を変えます。
NLPは多様な論理の使い方を具体的に教えるからです。


既に六月。

梅雨の始まりが何かと懸念される頃。
一方で受験勉強は終盤つまり追い込み期。

合格を目指す受験生ならば、
苦手科目の得点はその合格基準を是が非でも超え、
得意科目の得点は総点を一点でも多くに加点可能することが必要。

多くの資格試験は先の2つを合格基準にする。
ですからその必要が生じるのでした。

ですよね?・・・!!



その為に有用な勉強法が可能なら10年分、最低でも5年分の過去問を記憶の法則からして最低でも五回これを解く。本試験の設問、その7割が過去問の組みあわせからつくられることからして、先のそうする過程で過去問の答えでなくその解き方を覚えるのでした。

ところが、過去問をご案内の通りに繰り返し解きながら以下のお悩みが耳に入ることは頻繁にある。

「過去問を繰り返し解き終わったのに模試の得点が上がらない」
「五回も過去問を解いたけど答練の成績が上下して不安」
「七回も過去問を解いたのに応用問題で誤答する」

なるほど、効果の期待できる過去問の反復解答がそれではこの時期にほとほと困ってしまうだろう。この追い込み期は一問でも多く、特に不得意科目でなら特に、合格を目指せる様にその解き方を覚えたいのだから。それにも関わらず、それが先のような困窮をもたらすことは、冷たい言い方となるが、ズバリ言えば自業自得。

何故にそのは自らが招いた事なのか。
それを挽回することはこれをどうすればできるのか。

今回は得点力の上がる過去問の取り組み方を再確認したい。



結論。得点力の上がる過去問の取り組み方は解答後の答え合わせを脳死的にしない。そうするのでなく、脳活的にするつまり「なぜ」「どのようにして」正解がそうであるのかを常に思考してこれを行う。加えて正解に至れる対策をこれまた同様に講じる。

理由。解答後の答え合わせを脳死的にするとは、換言すれば過去問を解いた後、「これは間違い、あれは正解」と解答の正誤をだだ機械的に何の思考も通すこと無しに認識すること。つまり何ら学びのない過去問の取り組みをすることだ。

もちろん、「それで何が悪いの?」と疑念があるだろう。過去問は最低でも五回これを解いた。その度に答え合わせをした。そうする時、解答解説も読んだ。「なのに何故ダメなの?」と思うのは当然だろう。学生時代に試験勉強と言えばそうしてもきただろうから。

だが、そうしていても駄目なものはダメ。それなりに何をしていようが、模試や答練の成績が上がらない、または高下する、そうする事が駄目な訳を物語っている。

本試験でない二者でも、設問の多くは資格試験の鉄則からして過去問の組みあわせから出題される。受験者の合格に資する応用力を試せる様に決して同じ過去問の出されることはない。その為に過去問の反復解答をすることでその力を体得できていない受験者は心の痛む結果を繰り返して目の当たりにせざる得ない。

模試や答練は単なる試問でない。過去問に機械的つまり脳死的に接することで真の解答力を有さない受験者に気づきを促す様にできている。つまり有用な解答力・得点力を獲得するような試験勉強をすることを認識するようになっている。そうでなければ二者の意味がない。そうであるから、模試や答練の成績は過去問学習の可否を正確に断じている。

対策。では得点力の上がる過去問の取り組み方はどうすればできるのか。冒頭の結論を言い換えれば、「過去問の答え合わせは『なぜ』『どうして』これになるの」と必ず思考つまり言語化しながらこれを行うことだ。先のように言語化することは詰まるところが論理、正解に至る話の道筋を一歩一歩と辿ることだ。

正解に至る論理を読解しこれに納得することは実に面倒。だが、応用の利かない解法の丸暗記でない本試験でも使える解答力を養うにはこれしかない。事実、本試験は丸暗記の力でなくて有資格者に資する思考力を試せるように過去問の組みあわせで設問の多くを出題してくる。その実情からして模試や答練もこれにならうことは道理。

まとめ。過去問の反復解答をする時、その答え合わせはこれを行う度に以下のように行われることを再度お勧めする。

・正答しても正答の根拠があっていなければ解答を誤答と認識する
・誤答したら『なぜ』『どうして』そうしたかを思考する
・真の正答に至れる論理構築を自らに課す

その論理構築とは設問の正答を裏付ける事例やその事例を客観的に判断できる法令や算法などと言った根拠を法令集や参考書を単に読み流すのでなく脳活的に読むつまり読解することで記憶することだ。

今回も「これさえやれば合格」と言った魔法のご提示でなかった。それをご期待の皆さんには誠に済まない。だが、以上を述べた。「それができれば苦労はしない」と言いたくなるけんもほろろの勉強法でなければ、受験生が合格を目指す事が叶わないのが現実。「学問に王道無し」と言うように魔法の勉強法はないのだから。

これからの合格をめざす追い込み期、
皆さんの健闘を祈る。

では、また。


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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年5月20日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。

NLPは脳の取り扱い方法とも言われます。
脳は言葉によって自らの活動を大きく変えます。
NLPは有用な質問によって脳を劇的に賦活させます。


暦は既に5月の下旬。

緑は一段とその色を深め、
梅雨の入りもそろそろ気になる頃。

試験勉強の調子はいかがですか。
例えば、「絶好調!」であるならば言うことなし。
是非、是非、その調子を維持して合格を目指しましょう。

対して、「イマイチ」や「絶不調」ならご用心。今夏に受験予定ならそれを挽回する時間が減りつつある。特に不合格を招来しやすい苦手科目でデシラの解き方を覚える機会を喪失しつつある訳です。つまり合格を目指せる可能性を低減させつつあるともみられます。

苦手科目でデシラの解き方を覚えることはどうしたらできるのか。今回はそのデシラの解き方を何としても覚える方法を再確認しましょう。



デシラとは何か。それは試験によく出る一方で自分が解き方を知らない設(過去)問。この解き方を体得しない受験生は合格基準を自ずと満たせなくなる。仮に得意科目で満点を取れたとしても、不得意科目で合格基準を満たせないのならば不合格となる。合格する為になんとしてもデシラの解き方を身につけるべき勉強の対象だった。

デシラの解き方を体得することはどうすれば可能か。それは試験によく出る設問を把握しながら、その設問の解き方を知らない自らの状況をも認識する為に最も有用な最低でも5年、できれば10年分の過去問集を繰り返して解く。その都度に答え合わせをして、誤答した設問の解答解説を読解し理解してその解き方を暗記する方法だった。

もちろん、そうする方法に対する異論は以下の様にある。
「模試・答練だけで間に合うはず?!」
「○○出版の厳選問題集だけで十分よね?!」
「『これだけ要点集』さえやれば合格じゃね?!」

確かに、それらのご意見はごもっとも。受験生の多忙さからしてそう考えたくなることは無理からぬことだ。毎日、仕事で効率化の叫ばれる状況下、それらの方法は理にかなっているようにも聞こえる。

だが、本当にそうだろうか。模試・答練、厳選問題集、これだけ要点集は受験生、あなたのデシラを網羅しているのだろうか。一人一人の顔かたちが異なり、もちろん性格や物事に対する得意不得意、そして不得意科目でもその項目毎に得手不得手、それらすべての異なる受験生、各個人に対してデシラを的確に網羅できるのか。まさかね。

デシラは各受験生の指紋に似る。各受験生は知識や技能そして経験、言うまでもなくその背景である学歴も異にする。従って得意、不得意の項目が異なる。指紋のように各受験生に固有となって然るだろう。であるのに、模試・答練、厳選問題集、これだけ要点集、それらに自らのデシラを求めるのは木によりて魚を求めるような行いだ。

デシラはこれを各受験生が過去問を繰り返し解くことで把握すべきだ。だが、各受験生の合格する可能性は無限にある一方、その可能性を現実化する為に使える時間はあくまで有限。よって効率的にデシラの把握をしつつデシラを解消する準備としてカンニング勉強法が、参考書や法令集の読みどころを示し、リンキング勉強法に連鎖した。

それら勉強法の後、過去問集を繰り返し解くリピート勉強法の目的は繰り返して強調するがデシラの解消だ。つまり頻出の設問を認識しつつその解き方を最終的に暗記すること。その手段として、記憶の法則から最低でも5回はこれを解く。その都度に解答の正誤を確かめ、誤答の設問は解答解説を読解し理解してこの解き方を暗記する。

デシラで3回目以降の解答で誤答を繰り返す設問は基礎的な知識や技能の不足を指摘している。それらの不足を補填できるようにそれらを可能にする項目を参考書などで読解し確実に覚えることを求めている。言うまでもないが、これができる様にする為に各設問の脇に○×を付記して正誤の記録を残すことは有用だ。

ところがそうする事に関して以下のような嘆きの絶えることがない。
「不得意科目のデシラ解消ができなくて焦る」
「苦手科目の解き方って頭になかなか入らず嫌になる」
「だいだい嫌な科目の勉強って超眠くて全然進まずもうウンザリ」
それらは不得意科目に対する勉強の脳死状態を露呈している。

やれやれその状態はこれをどうすれば解消できるのか。
つまり不得意科目のデシラに対して自分を脳活状態にできるのか。

もちろん、その答えは以下で決してない。
「やる気よね」
「やっぱ根性だぜ」
「気合いを入れるジャネ」
そうした精神論で解消できるなら苦労はしないね。

そうするのではなくて、その答えは目的志向で俄然と起動する脳特性による。不得意科目のデシラを解消する目的を再確認することだ。その目的は言うまでもなく試験に合格することだろう。だがそれを確認して不得意科目で脳活状態になれるのなら、それこそ苦労はしないはず。

だから、不得意科目のデシラを解消する目的の更に大きな目的、そしてその目的は何に貢献するのかを本気で真剣に考えることだ。とは言え、「いきなりそう言われても何をどう考えるのよ?」と意味プーな感じを覚えて当然。以下にそれに対する効果的な質問をご提示する。不得意科目のデシラを解消することは以下で「そのこと」と表記する。

・そのことは自分の能力や信念、自己イメージにどう影響するのか
・そのことは誰しもが渇望する「自信」の獲得にどう貢献するのか
・そのことは合格後の数年後から振り返ってみてどう思えるだろうか
・そのことは有資格者として活躍している私をどう支えているのか
・そのことは人生の目的を叶えるためにどのように貢献をするのか

以上の答えを勉強の合間にでも本気で真面目に紙に書き付けよう。そうすれば脳の目的志向にガッンとスイッチが入る。脳は唸りを上げてその目的に向かって性化する。不得意科目のデシラを解消することはこれまでとは全く違ってあなたを勉強という探求の世界に誘う事だろう。

デシラ解消の健闘を祈る。
Good Luck!

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【連休中でもヤッテは駄目な勉強法とは】

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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年4月29日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。

NLPは有用な学習法をも提示してきました。
有用な学習法とは知覚と言語を効果的に使う脳活動。
NLPはそれらを有機的に使える手法を多彩に蔵するのです。


ゴールデンウィークがスタート。

上手に休暇を取得できたらどうでしょか。
黄金的な週間として連休が10日となる日程にできます。

一方、今夏に受験予定ならば試験勉強は追い込みの時。
試験本番で合格基準を満たせる得点力を身につけたい時期。
不得意科目でそれを超え得意科目で総点を上積みする力を得たい。

だから連休を有用に活用できそうな勉強法のご相談が頻繁に到来。
それらを例示すると以下に続く通り。

「リラックスして勉強をしても良いのでしょうか」
「速読法や記憶法などのノウハウを取り入れた方が良いのかな」
「まとめノートや要点マインドマップを書いた方が効果的ですか」

それらをご覧になってどうお考えだろうか。
確かにそれらのことは得点力の向上に有用と思える。
だが、そうする事はちょっとまって欲しい。
その訳が今回の主題であるのだから。

今回は連休中でもヤッテは駄目な勉強法を再確認したい。



その勉強法とは何か。
直球で結論を以下の3点に分けてご提示しておく。

1.分散的勉強法
  ・見ながら勉強をする
  ・聞きながら勉強をする
  ・気にしながら勉強をする
2.収集的勉強法
  ・勉強法の収集に注力する
  ・教材の収集に血道を上げる
3.作業的勉強法
  ・教材をただ読むだけ
  ・解答解説に下線を引くだけ
  ・なんとなく要点マインドマップなどをかく
  
以下に各項目を具体的に説明したい。



1.分散的勉強法

これは要するにながら勉強だ。勉強と別のこと、例えば動画やテレビを見ながら、音楽を聴きながら、そしてスマホの着信を気にしながらと勉強にのみ投入すべき能力・脳力を分散した勉強の仕方だ。これについてどうお感じになるだろうか。

なるほど、「折角の休日、そうしてリラックスした方が勉強できそう」とお考えだろうと様々なお悩みを拝聴してきたことからして想定できる。しかし、貴重な休日だからこそ脳力を分散する勉強の仕方は決してお勧めしない。

そもそも試験勉強とは何か。それは試験本番で合格基準を満たせる得点力を発揮できる頭を作ること。動画もテレビもBGMも一切ない、ましてや机の上にスマホを出したりしたらカンニングを疑われて即退場させられる試験本番の環境下、合格を目指せる脳力を身につけることだ。よってそうする事に慣れておく為にもながら勉強は一切しない。

そう言われても、「ながらの方が勉強に集中しやすいよ」とご不満だろう。ならば、「動画もテレビもBGMもスマホもない試験会場で設問に正解することにどう注力するですか」とご不満の諸氏にお伺いしよう。さてどうお答えくださるだろうか。

仮にご不満の主旨が正しいとしよう。ながらの状態が勉強に集中することに連鎖つまりアンカリングしているとする。つまり、「ながら=集中(脳力発揮)」の公式が神経回路に構築されているとしよう。だが、試験会場では、公式の前項があり得ない。よって、上記の公式は不成立だ。合格に向けて脳力の発揮されることはあり得ない。

例えば、ながらの状況下、過去問を繰り返し解くことで涵養したはずの設問に正解する脳力である集中力はこれを試験会場で断じて発揮し得ない。よってながら勉強つまり分散的な勉強は不合格を招来する。決してお勧めしないどころか禁止としたかった訳だ。



2.収集的勉強法

休日、ましてや連休中ならば時間はある。平日はできなかった、やってみたかったことをする余裕があることは確かだ。そこで、「あの速読法(記憶法)を覚えればソッコウで勉強が進みそうだからあの講座に参加しよう」「そう言えばあの有名な受験予備校の参考書を買いに行こう」とご予定かも知れない。

そうだね。例えば、1時間で一冊の本が読めたり初対面で百人の顔と名前とを覚えられたりできたら、過去問の解答解説を一瞬で読めたり過去問の解き方などソッコウで覚えたりできそうだもの。それはしなくても、「合格者の○%が当校の生徒です」とした予備校のテキストがあれば受験勉強の遅れも俊足で挽回できそうだものね。

だが、そうした勉強ノウハウや勉強情報を収集することは決してお勧めしない。事実、収集した情報やノウハウ、これらを活用する為には実践することが不可欠だ。つまり本来なら勉強に使うべき時間をそれらに投資することが必要だ。

ところが、それらの収集家にはその為の実践的な行動の見られることがない。「何時でもやれるから後で」とそれらを収集することに時間を使っても実践することに時間を使わず、そうしたことだけに安堵するからだ。実際、ノウハウや情報の収集にウッカリ専念するだけで不合格を重ねた僕や同類の受験仲間達がいた。

それらに当たらなくても先のことに時間をつかう暇があったら既知の勉強法や手元の教材そのものに時間を投資するのが得策。それらの方法や教材はやりきれば確かな効果を発揮するのだから。よって収集的勉強法もやはりお勧めしない。



3.作業的勉強法

確かに、勉強と言えば「テキストを読む」「要点に下線を引く」あるいは「要点をノート(マインドマップ)でまとめる」ことが常識とされてきた。事実、ガッコウでそうする事を見たり聞いたりそしてご自身も実行しただろうからね。

対して、そうした3つに代表される勉強の費用対効果は思わしくない。これを実践した労力に比して得点力を高める効果があまり期待できないことが実に多い。

そうなる訳はこうだ。例えば、テキストを読むことが、単に文字を目で認識しただけで黙読できたつもりになる。そうしなくても文字を声にした音読で正しく文章を読解できた気持ちに浸る。「それで何が悪いのよ」とお考えだろうか。そうすることは情報を右から左に転送するような機械的な作業だ。

その一方、得点力を向上させる勉強とは作業でない。そうではなくて仮に教科書を読んだならば「要点は・・・」とそれを必ず自分の言葉で要約する。テキストの要所を記述としてまとめるのならば、要点と思える項目を単に転記しない。「何を」「どうするのか」「何の為か」と言った論理で要点を組織化(ノートやマインドマップに)する。

無論、そうした言葉や論理を使った勉強が得点力を向上させることは言うまでもない。言葉は思考であり、論理もこれまた思考。試験勉強とは得点に寄与する思考をする訓練だ。試験本番で求められることは設問に正解するような思考することだ。よって単なる無思考のつまり脳死的勉強である作業的勉強をするのでなく思考的勉強をする訳だよ。

以上3点に留意して連休を有用に活用されたい。
受験生諸君の賢明なる健闘を祈る。

Good luck!



最後に業務連絡。
次号、5月6日、本誌を休刊とします。



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【合格したけりゃ○○○と過去問を解け】

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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年3月11日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。

NLPはトラウマ的な経験も癒やすことができます。
その記憶は心に強力な混乱を与え苦痛をもたらします。
NLPは混乱を理解に転じてトラウマ解消もできるのです。


今日は東日本大震災から11年目。
被災された皆さまに黙禱を捧げます。

その時に自宅も被災した状況下、
勉強を続けて合格を目指された受験生、
その方は多大な困難を乗り越えて見事に合格。

人は困難を克服し目標をも達成できる。
今日、僕はその事を再び確認するのです。



今夏、受験のご予定ですか。
例えば、一級建築士や社労士などです。

仮にそうならば、繰り返して強調すると、今月から前者なら六月まで後者なら七月までは、過去問解法を効率的に覚える為にできるだけ記憶の法則に沿って、過去問を繰り返して解き直す過去問の反復解答を行う勉強をする期間です。地味で根気を要する受験勉強の時期ですが、この時間にどう勉強したかが、合否を明確に左右します。

そのことを察知してか、そうでなくても受験生仲間の雰囲気や合格した先輩達のこの時期に関する言葉からか、あるいは予備校の模試・答練の結果からか、過去問の反復解答に関するご相談やお悩みをコーチング生から頻繁に拝聴します。それらを例示すると以下の通り。

「過去問の解き直しをやっても成績が伸びない」
「沢山ある過去問の解法って覚えるのって超無理ゲー」
「過去問の反復解答が上手くいかなくて勉強するのにめげる」

ここまでに関して皆さんはいかがだろうか。例えば、一級建築士の過去問は10年分ならば1250問となる。その数の過去問を記憶の法則によって最低でも五回解き、その過去問に関する解き方を覚える事は決して容易でない。そのことはこれを克服しようとする受験生に様々な骨折りを求める。そうだとも、実に大変である。

そうであるならば、過去問の反復解答に関わる困難の解消はこれをどうすればできるか。今回はその解消法を再確認してみたい。



まずは結論から述べる。
それはきちんと真面目にチャンと過去問を解くこと。
それに誤答した場合を同様にして解答解説に接することだ。

そう聞いて皆さんはどうお感じになっただろうか。
そのことを以下のように想われたと想像する。

「以前に言ってたことの真逆をナニかましてんの」
「そんな精神論で過去問の解き方を覚えられる訳ないよ」
「だいたい『きちんと真面目にチャンと』ってふざけないで」

確かに、そうお思いならば、その様な反感をかってしまうのは当然。実際、受験勉強の仕方については、『きちんと真面目にチャンと』ではなくて、過去問の正解率や模試・答練の得点が右肩上がりになるような勉強をすることを皆さん・コーチング生の諸氏へ寄せては返す波のように進言してきた。



しかし、合格を目指せる勉強、つまり合格基準を満たせる最短の受験勉強は、本試験の設問に関してその7割が過去問の組みあわせから作問されることからして、「きちんと真面目にチャンと過去問を解くこと」を繰り返して強調したい。「ナニ言ってんの」とご立腹であろうから、以下に続いてそのことをご説明する。

「きちんと真面目にチャンと過去問を解くこと」は決して精神論でない。そうではなくて、「きちんと真面目にチャンと」は過去問やその解答解説を読むとき、過去問の文中にある言葉や専門用語の意味を正確に想起し問に答え、それに誤答したら解答解説の教えを求める時はこれが含む言葉や専門用語の意味を正確に理解することだ。

仮にそれらの文中にあった言葉や専門用語の意味を正しく想起したり理解したりすることが難しい、換言するとその意味を平たい言葉で説明できないなら、その意味を辞書や専門用語集で「きちんと(真面目にチャンと)」調べて、それで終わりにするのでなくて、調べた内容を「きちんと」暗唱して覚える。同じ過去問でも誤答する度にそうすべきだ。



そもそも資格試験は、そしてその過去問は受験生に何語でこの内容を問うているのか。またその解答解説は何語でこれ自身を説いているのか。「アタシ・オレをこの人って『馬鹿にしてんの』」とご立腹だろう。その答えは言うまでもなく、我々の母語・日本語。だから、過去問や解答解説はこれをすらりと読め、解ったつもりにもなれる。

そうだが、読めること、読めたつもりになったこととその意味が分かることは全く違う。例えば、「破たん」と言う言葉。読めたつもりの人中にはこれを「やぶたん」と読む者がある。そうではなくて「はたん」と読めた場合でもその意味を平たい言葉で説明できなければ、その意味を破綻なく理解しているか大いに怪しむに値する。

読みが不正解だったり意味が怪しい言葉か文中に1つでも残したままの過去問やその解答解説は、これを何度も解こうが読もうが正しく解いたり理解したりすることは、ましてやその解法を記憶することは全く以て不可能。仮に記憶できたとしても、その内容は合格点を獲得する事に資することがない。

読解したり理解したりすることはその本質を確認すると思考することだった。「言葉を使わずに何かを考えよ」と問われた瞬間に「そうするのってナニ」と反射的に言葉を使うことからして思考は言葉だ。文中に読みの怪しい従って意味も同然の、そして読めたても意味の不明な言葉のある時に、それに関わる思考も怪しい。意味の不明となる。

そうなることを繰り返しても、合格を目指せる受験勉強をすることは残念ながら不可能。そうではなくて合格基準を満たせる勉強をすることは、過去問や解答解説の文中にある言葉ひとつひとつに対して「きちんと(真面目にチャンと)」接する。つまり、読みや意味の怪しい言葉・専門用語はこれを先のように扱うことが肝要なのだ。



例えば、建築士の受験科目、法規に次のような問が頻出される。
「次の建築物のうち耐火構造にすべきものを選べ」
1.鉄道の跨線橋
2.プラットホームの上家
3.キャンピングカーの本体
4.店舗

例示の問は建築物や耐火構造、跨線橋などとその語を読めたりその意味が日常的に分かったりするような言葉を含んでいる。しかし、それらの意味・定義はこれを正しく覚えていなければ、本件に対して正解することは難しい。

建築基準法で「建築物」は用語の定義にあるように一般的な感覚と大きく異なる。きちんと(真面目にチャンと)解する必要がある。これが不明、曖昧ならばきちんと(真面目にチャンと)本条を読む。この中に不明な読みや意味の言葉があるならばきちんと(真面目にチャンと)辞書を紐解く。「除く」と言う語はこれの働きを間違いなく解すべきだ。



もちろん、きちんと(真面目にチャンと)過去問やその解答解説に接する勉強は、それらが含有する言葉の読みや意味を正確に覚えることに加えて、それらの文を前号に確認したように言葉の係受けや代名詞の照応そして文中の機能語をこれまた正しく認識して読解すること。その中にある論理から問に解答したり解説を理解したりすることだった。

それらの事に付帯するご説明をまたしても繰り返すことは、これまでご熱心に本誌をご高覧の諸氏に対して贅言になるのでここで筆(鍵盤)をおくことにしたい。

ではきちんと(真面目にチャンと)勉強を続けられますように。
皆さんの健闘を祈る。



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「マインドマップ資格試験勉強法」改め
「NLP資格試験勉強法」公式ブログ版2022年3月4日号


こんにちは。
NLP資格試験勉強法コーチの近藤です。

NLPは記憶の上手な方法をも解明しています。
その方法は英単語の綴りや人名と顔との一致した覚え方。
つまりそうした実例から「脳の取り扱い説明書」とも言われます。


暦は月を改め早くも3月。

一方「春は名のみの風の寒さ」の感は否めない。
しかし確実に春の足音は近づいているのを感じませんか。

空き地にふと目をやると、そこにはつくしが頭を出している。
日差しは暖かさを増したし日没までの時間は随分と延びてきた。
「雪が溶けて・・・」とあの懐メロか聞こえてくるようです。


さて、試験勉強の進み方はいかがですか。

今夏、受験予定ならば、その進行は新たな段階に進む。
合格基準を満たす為に有用な情報を脳内に蓄積する状況に向かう。

その状況下、ご紹介するお悩みの声は以下。
「何度解いても解き方を理解できなくてもうヤだ」
「過去問の解き方を理解できないってどうすれば良いの」
「解き方の解る過去問とそうでない類似の過去問があって困る」

なるほど、それらは夏の受験に向けて過去問の解き方を覚えることに伴うこの時期からよくあるお悩みだ。

だが、「繰り返しやっていればそのうちに解るから大丈夫なはず」とその状況は自分を慰めていれば大丈夫なものでもない。「集中だ」「根気だよ」と無根拠な精神論を持ち出しても決して解決できることでもない。そのままでは勉強が嫌になり受験の放棄を招き兼ねない。先の精神論で解決できればそれこそ「苦労はしない」というもの。

では、どうしたら過去問の解き方を理解できるようになれるのか。
解き方の解らない過去問をそれが解るようにできるのだろうか。
今回は過去問の解き方を理解する頭の使い方を案内したい。



試験まで半年を切った時期、受験勉強はそれまでの時間的な余裕を視野に入れると合格を確実にすること、つまり合格基準を満たせる自分になれることを目指して進行すべきである。受験生が合格する無限の可能性はもたらす一方でその為に使える有限の時間しか有さないからだ。資格試験の性質からして過去問の解き方を体得する段階に進ませたい。

その段階で受験生の行う勉強が過去問解法を覚える為に、記憶の法則にそって過去問を繰り返して解くこと。この事は実に労を要するのだが、記憶は原則的に特定の対象に繰り返し接することで生じ、さらに強固になることからしてそうすることは実に面倒だか仕方ない。「受験勉強ってそういうもの」と観念して取り組むしかない。

だが、過去問を繰り返し解いたにも拘わらず、「過去問解法が解らない」「解法解説を理解できない」と言う状態に陥っては合格を確実にすることの不可能や受験勉強への嫌悪、最悪の場合に受験の棄権にさえ陥り兼ねない。「今年こそは合格したい」と熱望する受験生ならば是非ともその状況はこれを好転させたいだろう。



では、過去問解法を理解できない状況を望ましく転換することはどうすればできるのだろうか。それを可能にする事はこれに困難を覚える多くの受験生からの聞き取りからして以下の前提に立脚する。それは解法解説を正しく読むこと、読めたつもりでもなく、ましてや誤読でもなく、あくまで正しく読解することだ。

確かに、「オレ・アタシはできているよ」と反感を覚えるコーチング生は幾分かある。だが、「ではその解説を僕の解るように説明してください」と尋ねるとその人たちは絶句する。他人の理解を得られる解説は自分の理解があることが前提なのだから、過去問解法に関する理解の前提となるその読解に関して秘めた問題を露呈させてしまう。

付け加えるが、それを露わにする事はその良否が受験生として「なってない」「不真面目」と言った性格的な問題ではない。そうではなくて、それ自体を転じない事の合格を危うくすることが問題である。その事態を解消できれば先の性格的な問題がある受験生でも合格することは大いに可能だ。不合格の時に性格的な問題が遡及的に指摘される訳だ。

ならば、解法解説を理解する前提となる正しい読解はどうすればできるのか。その過程は法令集や参考書を読解することと同様に以下の段階を追って進めることができる。

1.解答解説を構成する各文を一文ずつ読む
 ①意味を解せない文を見つける
 ②①の文を文節ごとに意味を捉える
 ③②をして意味が不明な文節をなす語の意味を調べる
  ・法律の規定する用語はその定義に返ってこれを解する
  ・意味があやふやな日常的な語は辞書を使って以下同文
  
2.1の①文をなす上記の文節同士の係受けを理解する
 ①主語や述語を正しく捉える
 ②修飾語や被修飾語の関係を以下同文
 
3.1の①文にある「それ」などの指示代名詞の示す照応を捉える

4.解答解説を構成する各文を関係づける機能語に注意して再読する
 ①「以下」「未満」などの違い、意味を正しく把握する
 ②「・・・の場合」「・・・ならば」などの条件を以下同文
 

以上の段階は読めたつもりや解ったつもりを招きがちな黙読をするのではない。そうするのではなく、読み方の怪しい語やその滞りから前述のつもりに対して確実な認知を得られる音読をすることが解答解説を理解することに関して極めて有用である。



次に前述の四段階から解答解説を理解する為に必要な情報を正しい読解により採取してもなおそれに至らない場合もある。

その場合は解答解説を意味不明な語句があるなどの情報不足から理解できないのではない。解答解説に関する豊富な知識や見識を有しながら解答解説の理解に苦しむ受験生のあることも事実だ。

解答解説に対して無理解と言うよりも混乱をしていることが想定できる。この場合は以下の段階を進むことでこれを解消することが可能。

1.似た内容で理解している解答解説のイメージを以下ように調べる
 ①そのイメージの大きさ、色合い、動静
 ②そのイメージの見える位置
 ③そのイメージの有する音声の有無

2.混乱、理解に苦しむ解答解説のイメージを同様に調べる
3.1と2との比べてそれらの違いを創っている違いを見つける
 その違いを例示すると以下のようなもの
 ・1のイメージは大きく、2のそれは小さい
 ・1のイメージは近く、2のそれは遠い
 ・1のイメージは解説付き、2のそれは無音声
 
4.3で見つけた理解と混乱との違いを創っていた違いを調整する
 ・混乱のイメージが小さいなら理解のイメージのように大きくする
 ・前者が遠くにあるなら後者のように近くする
 ・前者が無音生なら後者のように音声付きにする
 
読解の不足による解答解説への無理解でなく、その混乱は以上のようにしてこれを理解へと変革できる。もちろん、読解の充足により多くの解答解説は解らない状態から解り、そして確実に記憶できた状態にすることの可能であることは言うまでもない。



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