ご紹介: 2009年1月アーカイブ
友人が本を出した。
話術がそのテーマである。
話術というとどのようにお考えだろうか。
誰でもが演説やスピーチと言葉にするだろう。
オバマ氏が大統領に就任することもあってそう考えるのは自然だ。
オバマ氏のように話し上手になりたいのは人の常であろう。
では、話し上手になるにはどうしたら良いのだろうか。
確かに、話の練習をするのは1つのやり方だ。
だから、多くの人は話し方の本を一度は密かに手にとる。
自分なりにネタを集めてはことある度に話そうとする。
ところが、その結果はどうだろうか。
本人が話に夢中になればなるほど周りがひいていく。
十八番を持ち出せば出すほど寒々しい空気がにじんでくる。
そうなるとその空気を払拭しようと声を大に話し込んでしまう。
すると「また始まったよ」と顰蹙をかってしまう。
だから、話すことに関しては難しさを感じるのが常だろう。
それではと話し方教室に通っても、そう簡単に上手く慣れない。
ついには諦めて、だんだんと人と話すことを避けがちになるものだ。
口に出して言わなくても、自分は話下手だ、と思ってしまう。
ズバリ、話し上手になるには、話してはいけないのだ。
話の口数を減らすように言葉を選ぶことではない。
もう一度言おう、話してはいけないのだ。
話し上手になるには逆転の発想が必要だ。
ズバリ、話すのではなく、話を聞くことだ。
しかも、ただ聞くのではなく、ルールにそって聞く。
その重要性を友人が著書で主張している。
なぜその主張に同意するのか。
誰でもが話を聞きたいのではない。
実のところ、話を聞いて欲しいからである。
実際、話を聞いて欲しくて高級クラブに足を運ぶ。
ひたすら話しを聞いてくれる相手に好意を持つではないか。
話を聞いてもらっているうちに聞かれる側は話が弾む。
弾む話の中に聞く側がうなずき、質問をするとどうなるか。
話す側は、利き手を話し上手と思ってしまうのだ。
聞く側は、聞き方のルールにそうだけでそれが起こる。
この現象はビジネスで大きな恩恵をあなたにもたらすだろう。
話し上手になるには汗をかき、声をからして話す必要など全く無い。
そうなれる不思議で効果的な聞き方を友人が著書で提示している。
その本が松橋良紀著「聞き方のルール (アスカビジネス) 」である。
話し上手になれる本書は極めて実用的な本である。
101項で著者が伝えることを実践することをおすすめする。
たぶん、周りから話し上手に思われ、場合によっては感謝されるだろう。
もし、あなたが顧客対応の仕事をもっと上手くしたいのなら、
部下の育成や上司との対話でお悩みなら、
夫婦の会話で冷たい空気が流れがちなら、
お読みになれば必ず何らかの手応えをあなたは感じられるだろう。
態度や心がけといった抽象論ではなく実践を本書が基礎におくからだ。
その実践は現場で培われたものであることが著者の経歴から拝察される。
ただし、あえて言えば、学術的な情報を極力排除したのが本書の欠点だ。
しかし、学問より解決を求める現場の声に応えて欠点を補って余りある。
そのノウハウが単なる経験則ではなくNLPを背景に持つからだ。
NLPは米国の大統領選挙でスピーチでも多用されている。
特にオバマ氏のスピーチは見事なまでに採用している。
その手法を「話す」より「聞く」側から取り入れている。
だから、ただ読むより実践されるほど効果を実感するだろう。
逆転の発想で読むものを話し上手の世界に誘う良書である。
婚活を焦りつい自分を売り込みすぎて寒い空気を醸している方。
訓話をする度に空気がしらけることを察知している管理職の方も。
総じて話し方にお悩みの方には目から鱗が落ちる内容であろう。
最後に。
話しすぎて契約を取れないセールスパーソンに贈る言葉がある。
まだ、トークしすぎて電話を切られ続けたいだろうか。
もう、話を「聞いて」契約が取れるようになりたいだろうか。
もし後者なら、本書はあなたこそが使うべき実践の書である。