構造化の最近のブログ記事

本ブログを久しぶりに更新する。

言い訳だが日々の雑務に追われて気がつくと今日になっていた。

 

さて、今日のお題は「マインドマップで能力アップゥ!?」である。

表題の読み方は上戸彩が出演するCMの声色を想像していただきたい。

 

と、まぁ人をなめた言い方の様だが本日はこれを考えたい。確かに、マインドマップで能力をアップできることを諸所で書いてきた。しかし、本当にそれで能力をアップできるかを考えつつ顔を曇らせている。

 

マインドマップが本格的に普及し始めて早くも3年が経った。だが、寡聞にマインドマップでめざましい結果がでたという声を聞かない。一方、その声を改めて聞こうとしない自分の姿勢にも問題はあるだろう。

 

しかし、公のメディアを徴する限りその報を目にするほとんどことがない。これはマインドマップインストラクターの一人として眉間に深い溝を刻む事態だ。結果が公に出ないのには3つの理由がありそうだ。

 

第1にマインドマップがそれほど多くに認知されていないのかもしれない。だが、報道する側としては耳にしないことで結果が出る方が話題性があるだろう。「素晴らしい結果が出ました」との枕詞にマインドマップをしにくいのだろう。

 

 第2に望ましい結果が出てもそれがマインドマップに由来することを検証できない。誰もがマインドマップのみで読み書き、考えている訳ではない。だから、この可能性はそれなりに考えられる。と書いて、マインドマップは能力を上げることもあるが唯一でないと気付く。もちろん、No1でないことが即効果がないことにはならない。つまり、他の要因ももちろんあるだろうが、能力アップの一助にもなるだろう。

 

第3にこれ以降のことは速読や記憶法など他の手法にも共通することだ。望ましい結果や成果、つまり能力アップとなる使い方がされていない。

 

この可能性は多いに予想されることだ。有名な速読法の講座に関してこんな話しを耳にする。講座の参加費は高額なために、参加者は速読法の習得に熱心だ。その一方、講座が終わって速読法に効果を認めない声が僅かにあがるそうだ。

 

もちろん、ご参加の多くは満足される公認の講師であり力量に問題は無いはずだ。講師の力量に問題はなくても、参加者との相性が悪くて、教えが伝わらない。その可能性はあるだろうが、考えるにそれ以上の何かがあるように思われる。

 

と言うのは、効果がないと言う側も決して怠惰ではないからだ。勤勉さゆえに時間や資金を投資するのだから、学ぶに怠惰だとは予想に難い。但し、その勤勉さが何に対してであるのかは、考慮に値する。効果がないと言うからは、効果がないことを証明することに勤勉でありそうだ。つまり、何かを切っ掛けに、いかに効果がないかを熱心に数え始めるのだろう。

 

そう言えるかもしれない。もちろん、そうでないかも知れない。ただ、人は何かに勤勉になるとそれをなかなか止められない。物体の運動に慣性の法則が働くように、人の動きにも同じ機構が働くからだ。

 

以上と同じようなずれた勤勉さがマインドマップにもあるのかもしれない。多くの人が既にマインドマップを熱心に書いているのは間違いない。だが、その多くは、もしかしたら結果がでないことに勤勉なのかも知れない。

 

以上、3つのことがマインドマップで能力アップができると言い切れない理由だ。

 

例えば、お絵かきのように綺麗に描くことや、見栄えのよさに多くが注力する。これまでメディアに露出された事例を目にしてそうしたくなる気持ちは分かる。また、そうした事例を数多く紹介したインストラクター側もその瑕疵は免れない。もちろん、そうした事はあくまでマインドマップの普及を目指したことだった。だだ、結果からするとあらぬ方向への勤勉さを招いたかもしれない。

 

話しがずれた。ここで問いたいのは責任の所在ではない。そうではなく、マインドマップの目的は何かだ。マインドマップの目的は記憶力や発想力の向上など能力アップだった。

 

ところが、冒頭のように能力アップができると言い切れない状況がある。その状況は能力アップ以外のところに勤勉さが発揮されているからだった。時間が掛かるかも知れないが、本来の目的に沿って勤勉さを発揮しても良い頃だ。

 

本来、マインドマップは思考のツールだった。発想を広げ、理解を深め、閃きをえる思考法でありお絵かきでは決してなかった。見た目の綺麗さはなくとも、思考としての中味が綺麗なことを目指すことだ。それが綺麗とは、例えば考えの道筋を分かり安く説明できる様だ。

 

では、その方法をご存じだろうか。書き方のルールでも注目したい構造化だ。構造化は主に次の2項目で説明される。BOI(主たるキーワード)から考えを書き始めること。分類や階層化、序列化を意識してマインドマップを書き広げることだ。

 

ただし、これでは構造化で具体的に何をすべきかが分かりにくい。具体的な事例をあげるとするなら、論理やストーリーを構築する事だ。ストーリーなら、始め・中・終わりや起承転結といった展開を構築する。論理なら、主張とそれを支える事例、事例を評価し結論を導く論拠を構成する。そのように関係する諸要素が相互依存の関係を成すようにマインドマップを書く。

 

そうすることがマインドマップの構造化であり能力アップにも貢献しよう。論理やストーリーを構築する構造化に取り組むとき自ずと思考は深まるからだ。構造をなす諸要素に対して、分析をし、因果率などを考察することになるからだ。逆に言えば、思考を深めなければ、構造化しなければマインドマップはお絵かきだ。

 

もちろん、楽しみに綺麗なお絵かきをすることは決して悪くない。なので、マインドマップお絵かきコンテストなるものもあって良いだろう。だだし、仕事や勉強に成果を、能力アップをマインドマップに求めるなら、脳に汗をかくことになる構造化にそろそろ取り組んだ方が良いかも知れない。

 

そう言うと、「難しそうだから嫌だ」との声が聞こえてきそうだ。だが、仕事や勉強が楽しいだけではないのも事実だろう。それが楽しい時は結果が出たときでありその過程は辛いのが相場だ。辛いからこそ、その結果として対比効果も手伝い楽しさが倍増するのだよ。また、結果を出せた時の快感を先取りして、自ら苦労を買って出るのが大人というものだろう。

 

ただし、辛くても構造化を伴うマインドマップを使ってなら、考える面白みは増す。考える面白さから、人は結果の出る思考につい勤勉になる。そして、人はうっかりマインドマップで能力アップしてしまう。.

 

マインドマップ基礎講座は連休、5月2日にも開催。

http://www.kondotetsuo.com/mindmap/seminar/MindMap_Basic/index.html

先日、マインドマップ基礎講座で次のご質問をいただいた。

それは「マインドマップの書き方は綺麗な方が良いですか」である。

 

このご質問には背景がある。

書籍は雑誌で紹介されているマインドマップが見た目に綺麗なことだ。

もちろん、見た目が汚いより綺麗であるに超したことはない。

 

書籍や雑誌には確かに綺麗なマインドマップが並んでいる。

一方、見た目が綺麗なマインドマップが掲載されるにはわけがある。

 

 

その訳は、ズバリそれらが売りもであることだ。

売り物だから、見た目は汚いより綺麗な方がお鳥目はいただきやすい。

よって、見本は見た目が汚いものより、綺麗なものが掲載される。

しかも、綺麗なマインドマップは絵心のある方の作品が中心だ。

 

同様のことをあげてみよう。

現在は野菜の価格が高騰している。

ところが低価格の規格外の野菜が店頭に並ばない。

 

規格外とは色がくすんだり形が悪いものを言うそうだ。

つまり見た目が綺麗ではないもののことだ。

 

味や栄養価は規格品と同じだが見た目が汚いと表に出ない。

そのことと綺麗なマインドマップが掲載されることとは同じだ。

 

この背景を見落としついマインドマップは綺麗に書くべきだと思う。

そうでないかもしれないが、そう思う方は少なくないだろう。

 

一応、お断りしておく。

長年、建築設計の仕事をしていたので綺麗にマインドマップは書ける。

また、綺麗にマインドマップを書く手先の技術には事欠いていない。

その上で見た目を綺麗にすることにこだわることに警鐘を鳴らす。

 

さて、実質的な点に言及された冒頭の質問は素晴らしい。

その観点に驚嘆しつつ以下のようにお答えした。

 

「見た目も綺麗に超したことはありません。

 それより大事なことは中味が綺麗かどうかです。

 論理や話しの筋が構築され企画書やスピーチの草稿になっているか。

 なっているのであれば中味が綺麗なマインドマップであり、

 なっていなければ汚いマインドマップです」と。

 

そのような回答が口をついて出た。

振り返って見て、あながち的外れではない。

マインドマップは思考のツールであり、目的ではないからだ。

 

ここをはき違えると見た目に囚われて、生産性を落とすことになる。

そうではなく知的生産性を上げるには見た目は二の次にすべきだろう。

でなければ、マインドマップはいつまで経ってもお絵かきにとどまる。

 

趣味や楽しみで書くのならそれでももちろん構わない。

また、楽しみで書くマインドマップを書くことは決して悪くない。

だが、書籍を買ったり、講座に参加したりして投資をするならどうか。

また市場原理と対極の教育で用いるのならそうあっても良いだろう。

 

だが、投資や労力に見合う生産性は考える方が宜しくないだろうか。

ここから、見た目の綺麗さに注力するより、中味を重んじる。

その方が宜しかろうと申し上げたい。

 

「どうすれば中味が綺麗になるのか」とご質問があるだろう。

ズバリ申し上げれば、構造化を進めることだ。

単に、想像と連想でマインドマップを書かない。

つまり、ミニマインドマップで終わりにしないことだ。

ミニマインドマップはあくまでマインドマップではない。

 

そうではなく、マインドマップを書くべきだ。

想像や連想から、思考を階層化や序列化を進めることだ。

その2つを進めることで、論理を構築しストーリーを作れる。

 

論理やストーリーが構築されたとき、中味が綺麗なものになる。

見た目は、矢印があり囲みがあり番号や記号が付記された様子だろう。

つまり、構造化が進んだ痕跡が、当然のこととして紙面に展開する。

 

その様子は、ゴチャゴチャと見た目は雑然とするかもしれない。

そうかもしれないが、そうすることで中味が整然なるはずだ。

論理に代表されるような構築されるべきものが形を成し、

あるいは企画に不可欠な斬新なアイディアが生まれるからだ。

 

以上をまとめよう。

見た目の綺麗さより中味の綺麗さが大事だ。

そうするには、構造化を進めて書く目的を果たすことである。

記:ブザン公認マインドマップインストラクター 近藤哲生

 

お知らせです。

近藤哲生事務局の西島です。

中味の綺麗さをマインドマップ基礎講座で学びませんか。

9月のマインドマップ基礎講座にも近藤哲生が登壇しますよ。

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