MindMap: 2013年11月アーカイブ

【マインドマップの余白が持つ威力】

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マインドマップは大容量の記憶媒体と言えます。例えば、本一冊分の情報をA4用紙1枚に収納できます。記憶したい情報を単語や記号、漫画に抽象化して書くからです。そうして記憶したい情報を余すところなく記録する事が可能です。

ところが、そうする事が思わぬ結果を招きます。その結果を招くのが紙面に余すところなく情報を書きすぎる事です。すると情報が逆に整理できなくなります。または覚えられるはずの事を覚えにくくなるのです。ビッチリと書きすぎることが互いの情報を目立たなくするからです。

情報整理は、「これとそれは違う」と仕分けることです。言わば、「これ」と「それ」との違いを際立たせる事と言えます。ところが、紙面に余すところがなくなると、互いの違いが見えにくくなります。要するに、ごちゃごちゃしすぎいて、何が何だか不明確になるのです。

記憶のコツは、覚える対象を目立つようにすることです。つまり視覚的に強調して覚える対象の強度を高めることです。「記憶=覚えたい対象に接する回数×接する時の強度/回」だからです。しかし、紙面に余白がないように情報を書きすぎると互いが目立ちません。結局、沢山覚えようと沢山書きすぎることが、書いたことを覚えさせません。

そうした事態は、文字を書き散らした黒板に新しく文字を書き込む様な事に似ています。あるいは、墨で濁った水に改めて墨汁をたらしても余り変化を目にすることができない事にも似ています。要するに、図になるものが氾濫して地と図とが区別できなくなるからです。

さて、以上から記憶や情報整理を効率よくする書き方とは何でしょうか。ご賢察のように紙面に情報を書きすぎないことです。マインドマップを書く時も余白を残すようにして書くのです。そのことは他のノート術でも、大切な要領として見聞きできます。

勿論、そうする事に反論があるはずです。例えば、紙面に沢山の情報をコンパクトに集積したい。本一冊の情報が1枚に収まるのだから1枚にみっちりと書きたい。試験勉強にマインドマップを使っていた頃は同様に思っていました。ですから、そう言う気持ちは、昨日の自分の事のようによく分かります。

でも、そうしている時は正直に言うと決して効率よく勉強できませんでした。紙面に余白を残さずに書きすぎることが情報整理、結局のところが記憶を妨げたからです。実は、記憶とは明確な情報整理から始まるのです。情報整理が効果的にできなければ記憶もできないのは当然と言えます。

逆に余白を残して書く様にしてから記憶や情報整理が上手にできたのです。
残した余白が紙面に書き付ける情報を目立つようにします。すると情報整理が効果的にできて、記憶も同様になるからです。以上の経験からも適度な余白を残してマインドマップを書くことは大切です。

マインドマップの余白が持つ威力とは記憶や情報整理を強力に援助する力です。例えば、ベートーヴェン交響曲第5番の冒頭は余白・休符から始まります。なのであの独特のメロディが印象深くなるのです。また、生け花は花と花との空間・余白に心を砕きます。すると、お互いの花が際たち生け花全体が美しさを放つのです。

同様の事がマインドマップで書き付ける情報にも言えるのです。余白が書き付けられた情報やそれらが織りなす情報群を明確にします。そうして、情報の整理や記憶を援助してくれるのです。以上のことからも、マインドマップは適宜に余白を残すように書きます。マインドマップの余白の威力が発揮できるのです。

その様に書けるようにする為にも大きめの用紙を使うことが役立ちます。特に記憶をする時にそうする事が大切なことは以前にご案内の通りでした。余白を残して覚えたいことを書き付けることが情報の場所を明確にします。すると、鮮明な記憶に関わっている脳の場所細胞を活用できるからです。

そうした事からも、マインドマップは大き目の用紙を使って余白を適宜に残して書きます。余白の残し方は人それぞれです。でも、余白を意識して書き続けると要領が分かってきます。今は分からなくても、マインドマップを書き始めることが大切でしょう。何事をするにしても、まずは「論より証拠」なのですから。




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